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タテ型洗濯機を選ぶ人は半数以上!圧倒的シェアを誇る「ビートウォッシュ」最新モデルの進化ポイント

みなさんの洗濯機はドラム型?それともタテ型?

タテ型のメリットは「洗浄力の高さ」「短時間で洗濯できる」「ドラム式と比べて省スペースで設置できる」「ドラム式より比較的価格が安い」などがあります。こうしたメリットからタテ型を選ぶ人も多く、購入の割合ではタテ型が6割近くを占めています(価格.com2月調査よりhttps://kakakumag.com/seikatsu-kaden/?id=20538)。

一方で、タテ型は「ドラム式と比べて水量を多く使うため節水性が劣る」、「衣類が絡みやすいので傷めやすい」、「衣類の出し入れがしにくい」といったデメリットも。

今年発売から20周年を迎えた、日立のタテ型全自動洗濯機/タテ型洗濯乾燥機「ビートウォッシュ」は、タテ型洗濯機として安定した人気を誇るシリーズで、累計出荷台数は1100万台を突破しました。

ビートウォッシュは20年間進化を続け、タテ型洗濯機のデメリットを次々と克服していきました。さらにパワーアップした2024年度「ビートウォッシュ」新製品の進化ポイントを探っていきます。

2024年度モデル進化1:【衣類長持ち】ナイアガラ ビート洗浄

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日立ユーザーが購入時に最も比較した点として約20%が「洗浄力」と回答、最も重視した機能として、約28%が「【衣類長持ち】ナイアガラ ビート洗浄」(以下、ナイアガラ洗浄)を挙げました。ナイアガラ洗浄は、高濃度の洗剤液と大流量で高い洗浄力を生み出す洗浄方式で、布傷みを抑えてスピーディーに洗うことができます。

 日立の高濃度洗剤液とは、少ない水で洗剤を溶かして高濃度の洗剤液を作る機構。従来のナイアガラ洗浄は、低水位時に高濃度の洗剤液で洗って食べ物などの油汚れを落として、その後に水位を上げて大流量のシャワーで泥汚れを落とす2段階の工程でした。

水道水、普通の洗剤液、高濃度洗剤液を、毛糸を使って実験してみると、浸透力のある高濃度洗剤が真っ先に沈みました。

新モデルでは「ナイアガラ2段シャワー」を搭載。低水位の高濃度洗剤のときに、側面のスリットからシャワーを出すことによって、衣類全体に高濃度洗剤を行き渡らせて、洗いムラを低減することが可能になりました。

側面から出るシャワーで高濃度の洗剤液をしっかり浸透させます。
低水位の後、上・下段のシャワーから洗剤液を循環させて衣類にたっぷり散布する大流量で洗います。

右が「ビートウィングプラス」。以前のモデル「ビートウィングX」と比較すると、形にかなり違いがあるのがわかります。

2022年度モデルから搭載している、洗濯槽の底にある洗濯羽根「ビートウィングプラス」は、中央の穴から洗剤液を引き込む“センターウィング”で、しっかりと洗剤を循環させて浸透させます。

これにより10kgの洗濯では、ビートウィングプラス未搭載の機種よりも5分早く30分(標準コース)で洗い上げることが可能に。「おしゃれ着洗いコース」では、2023年度モデル(全自動洗濯機)の46分に比べ30分と大幅な時短になりました。

高濃度洗剤液で洗うのでワイシャツの襟や袖口の皮脂汚れもきれいに落とします。
衣類全体に高濃度洗剤液が行き渡り、ユニフォームの泥汚れも真っ白に!

左のビートウィングプラス非搭載では首回りや肩口に毛玉が目立ちますが、右の搭載型では毛玉はかなり抑えられています。

また、「ビートウィングプラス」には、やさしく衣類の入れ替えを促進できる“ビートスロープ”により布傷みを軽減、衣類の色あせやほつれ、毛玉を抑えて洗い上げることができます。

2024年度モデル進化2:新デザイン/使い勝手の向上

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従来の12kgタイプで好評だった“透明窓”と“洗剤・柔軟剤の手動投入口一体化”を、2024年度モデルでは10kg8kg4機種にも搭載しました。

透明窓で洗濯の様子が確認できます。洗剤・柔軟剤を手動で投入する際も1カ所にまとまりました。

洗濯をはじめるときからお手入れまで使いやすさが向上しました。

さらにフルモデルチェンジした4機種は、投入口の高さを低くして、洗濯槽の深さを浅くすることで衣類が取り出しやすくなりました。濡れた状態の重い洗濯物を取り出すときも楽になります。

 糸くずフィルターは2カ所から1カ所になってお手入れが楽に。洗剤・柔軟剤の自動投入も容量が増えて手間が軽減するなど、使い勝手の向上も新モデルの特長になっています。

2024年度モデル進化3:新機能「化繊コース」

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洗濯機にはヒーターを搭載した「洗濯乾燥機」というタイプがあります。タテ型洗濯乾燥機タイプの「ビートウォッシュ」では、新機能「化繊コース」が搭載されました。

乾きやすい少量(1.5kg)の化繊衣類を、60分で洗濯から乾燥まですばやくできる機能です。今日着ていくワイシャツがない、子どもが急に洗濯物を出してきたなど、急いで洗って乾かしたいときに便利な機能です。

「洗濯とは汚れてしまったものを洗う、つまりマイナスの状態をゼロにする家事です。これからの『ビートウォッシュ』、また未来のタテ型洗濯機の在り方を“家事”という観点で見たとき、日立がこれから求めていきたいと考えているのは、プラスアルファの価値を上げていくということです。

洗濯機はただ単に汚れを落として元に戻すだけではなくて、洗濯から得られる楽しさ、うれしさといった情緒的な価値も上げていきたいと考えています。

インターネットにつながるスマート家電が多く登場しているように、最近の商品の考え方としては、製品プロダクトだけではなくて、そこから得られるサービス全体を通じてお客様の生活課題を解決していくような商品になっており、洗濯機もこのような商品に進化していくのではないかと思っています」(日立グローバルライフソリューションズ プロダクトイノベーション推進本部 商品企画部洗濯機グループ 村上尚志さん)

乾燥力が高いので時短に役立つと、近年徐々に人気が上がっている「洗濯乾燥機」。

2024年度モデル「ビートウォッシュ」はすべてオープン価格ですが、想定価格は次のようになります。

 全自動洗濯機:「BW-X120K(洗濯容量以下同12kg)」26万円前後、「BW-X100K10kg)」20万円前後、「BW-X90K9kg)」19万円前後、「BW-V100K10kg)」18万円前後、「BW-V80K8kg)」16万円前後。

タテ型洗濯乾燥機:「BW-DX100K10kg)」28万円前後、「BW-DV80K8kg)」22万円前後。

 今ではあたり前となった、ステンレスの洗濯槽、お湯を使って洗濯ができる機能を最初に開発した日立は“洗浄の日立”ともいわれています。洗浄力を求めるタテ型洗濯機派にとって「ビートウォッシュ」は選択肢の一つといえるでしょう。

 【日立の洗濯機・衣類乾燥機】https://kadenfan.hitachi.co.jp/wash/

 取材・文/阿部純子

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