日立とカリモク家具がコラボレーション
null日立グローバルライフソリューションズ株式会社(以下、日立GLS)は「家電と家具の融合」を目指し、カリモク家具とコンセプトモデルを開発しています。
「これからのちょうどよく心地いい暮らし」をコンセプトに、生活スタイルや好みに合わせて使える冷蔵庫として販売中の「Chiiil(チール)」をベースに、木を使ったものづくりによる豊かな暮らしの提案をめざすカリモク家具とつくりだしたプロトタイプを、2024年5月18日(土)まで、カリモク家具のハイブリットスペース「Karimoku Commons Tokyo(カリモク コモンズ トウキョウ)」にて展示することになりました。
日立GLSは家電を作り続けて80年以上、空調家電は60年以上という信頼と実績を誇る家電メーカー、そしてカリモク家具は1940年の創業以来国産木材をベースにさまざまな家具を手掛けています。
今回のコラボレーションのきっかけは日立GLSのデザイン家電「Chiiil」の存在。2022年に「Chiiil」は誕生、キッチン以外でも使える冷蔵庫としてライフスタイルストア「ACTUS(アクタス)」とのコラボレーションによるインテリアとの相性を考えた10色のカラーバリエーションで、リビングや寝室などさまざまな空間に合わせやすく、インテリアの個性に合わせてコーディネートできることが話題に。
ユーザーの生活スタイルに寄り添う新発想のデザインが高く評価され、「2022年度グッドデザイン金賞」「iF Design Award 2023」「Red Dot Design Award 2023」の3件のデザイン賞を受賞しています。
そんな「Chiiil」が2024年は好きな場所に「心地良く」使えるように、カリモク家具の木材によって進化したのです。
「家電と家具の本格的なコラボは初めて。昨今、木材にニーズが高まっていることもあり、家具っぽい『Chiiil』とのお声がけはとても嬉しかったです」(カリモク家具・伊串さん)
「カリモクさんは実直で、コラボに積極的なイメージがありました。木材の表面処理の技術が美しくて大好きです。今回も“さすがだな”と思いました。家電の基準と木材の基準は違うのですが、いろいろとやりとりさせていただいてとても有意義でした」(日立GLS・野村さん)
「今回、初めて『Chiiil』を知ったのですが、扉があって収納ができるという部分は家具と同じだと思いました。もちろんこだわるところは違いますが、とても勉強になりました。新たな“幸せな暮らし”を提案できたら」(カリモク家具・中嶋さん)
家電と家具の融合、プロトタイプを見ると冷蔵庫はとてもうまくいっているように見えました。
「まだプロトタイプですが、今後は商品化を目指したいです。ほかの家電もいろいろと広げていきたいですね」(日立GLS・南野さん)
6つのシーンで見る冷蔵庫と家具の融合
nullプロトタイプはリビング、ダイニング、ベッドルーム、ホビー、ホテル、オフィスの6つのシーンでの使用をイメージして作成、展示されています。
いくつかご紹介しましょう。
オフィス
ベッドルーム
リビング
ホテル
ダイニング
棚があったり、照明がついたり、足がついたりと、家電の面影はありません。しかし、立派に使える冷蔵庫。
足つきバージョンは高さ10センチの設定で、某社のロボット掃除機も下をくぐってお掃除ができる仕様になっているとか。木材はすべてオーク材を使用しています。
展示は2024年5月18日(土)までですが、今後の一般販売化も期待が高まります。デザインやインテリアに興味のある方は、要チェックですよ!
【取材協力】
日立GLS