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なんと蒸すだけ!【たけのこの簡単下処理&アレンジ2品】楠さんちのホットクックレシピ Vol.64

ホットクック愛用者の中で意外と多い、「いまいち使いこなせない」「定番のレシピにもうひと工夫してみたい」というお悩み。そんな方のために、野菜ソムリエでありママでもある料理家の楠みどりさんが、ホットクックで作るからこそおいしい、オリジナルレシピをご紹介します。

今回は旬の「たけのこ」を調理します。なんと、生のたけのこは糠や鷹の爪なども使わずに、ホットクックで「蒸す」だけで下処理が完了するそう! たけのこを使ったホットクックメニューも2品ご紹介します。

生のたけのこも、ホットクックにおまかせ!

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春が旬の野菜といえば、「たけのこ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。スーパーでも生たけのこを見かけるようになってきましたね。

生たけのこは食べるまでが大変というイメージがありますが、ホットクックで調理すればえぐみも残らず簡単においしく下処理を完了することができます。

普段はたけのこの水煮を購入するという方も、今この時期にしか味わえない生たけのこのおいしさをぜひ味わってみてください。ホットクックで下処理したたけのこを使った「チンジャオロース」と「メンマ」のレシピもご紹介しますので、ぜひ試してみてくださいね。

2-3人家族にぴったりの1.6Lタイプを使用

今回使用したホットクックがこちら。我が家は3人家族なので、扱いやすい2~4人用、1.6Lタイプを使用しました。炊飯器と同じくらいの大きさなのでそれほど場所も取りません。今回は付属の蒸し台を利用していきます。

こちらは2021年に発売されたもので、現在の最新型よりひとつ前のモデルです。

簡単!たけのこの下処理

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【材料】

・生たけのこ 2本(15cm程度の長さの小ぶりなもの)
・水 200ml

【作り方】

(1)生たけのこは皮付きのままよく水洗いして、ホットクックの蒸しトレイにのせます。

●ポイント:蒸しトレイに収まるサイズのたけのこを選んでください。1.6Lタイプでは長さ15cm程度の小さめのものが良いでしょう。また、収穫後に日にちが経っているものはえぐみが強くなるので、できるだけ鮮度が良く、みずみずしいものを選ぶようにしましょう。

(2)ホットクック本体に内鍋をセットして、水を注ぎます。(1)をセットして蓋をします。

(3)「手動で作る」→「蒸す」→「1時間」を選んでスタートボタンを押します。

●ポイント:まぜ技ユニットは装着しません。

(4)蒸し上がり直後がこちらです。とうもろこしを茹でたときのような甘い香りが食欲をそそります。

(5)粗熱が取れたら皮の部分に縦に切り込みを入れて皮をむきます。

(6)切り口の固い部分や黒ずんでいる部分があれば包丁で削ります。

すぐに食べない場合は水を張った保存容器に入れて冷蔵庫で保存します。えぐみが少し残っている場合でも、水に漬けておくことでえぐみが取れます。水は毎日取り換えて、一週間をめどに食べきるようにしましょう。

新鮮なたけのこは甘くて、食感や歯触りも市販のたけのこの水煮とは全然違って、感動のおいしさですよ!

それでは、下処理の済んだたけのこを使った、チンジャオロースとメンマのレシピをご紹介します。

ご飯が進む!たけのこたっぷりチンジャオロース

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【材料】(2~3人分)

・茹でたけのこ 1本
・ピーマン 2個
・豚ロース肉(生姜焼き用) 200g
・酒、醤油 各大さじ1
・片栗粉 大さじ1/2
・オイスターソース 大さじ1
・塩コショウ 少々

【作り方】

(1)茹でたけのこは長さ5cm程度の長さの細切りにします。ピーマンは種とワタを取り、5mm幅程度の細切りにします。

(2)豚ロース肉(生姜焼き用)を5mm幅程度に切ってホットクックの内鍋に入れ、酒、醤油を加えてもみ込みます。さらに片栗粉をまぶします。

(3)(2)の上に(1)を広げてのせ、オイスターソースを加えてホットクック本体にセットします。

(4)まぜ技ユニットを装着し、「メニューを選ぶ」→「カテゴリーで探す」→「煮物」→「肉」→「鶏とブロッコリーのオイスター炒め」を選んでスタートボタンを押します。約20分で完成です。

●ポイント:レシピ名は異なりますが、具材や調味料が似ているので「鶏とブロッコリーのオイスター炒め」を選びました。作りたいレシピが付属のメニュー集に載っていない場合でも、似ているメニューを選ぶと失敗なく作ることができますよ。

(5)完成直後がこちらです。まぜ技ユニットがしっかり混ぜてくれるので、お肉にも野菜にもまんべんなく火が通り、調味料も馴染んでいておいしそうです。塩コショウで味を調えて、器に盛り付けたら完成です。

たけのこの食感が楽しめて、お肉も野菜もバランスよく食べられるおかずです。お肉にしっかりと下味を付けてあるのでご飯が進みます。

続いて、作り置きや箸休めにぴったりのメンマをご紹介します。

作り置きにぴったり!自家製メンマ

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【材料】(作りやすい分量)

・茹でたけのこ 1本

<調味料>
・ごま油 大さじ1
・醤油、酒 各大さじ1
・オイスターソース 大さじ1/2
・鶏がらスープの素(顆粒)、砂糖 各小さじ1

【作り方】

(1)茹でたけのこは食べやすい大きさに切ってホットクックの内鍋に入れます。<調味料>を加えてホットクック本体にセットします。

(2)まぜ技ユニットを装着し、「メニューを選ぶ」→「カテゴリーで探す」→「煮物」→「佃煮・ソース」→「きのこの佃煮」を選んでスタートボタンを押します。約30分で完成します。

●ポイント:こちらもチンジャオロース同様、作りたいメニューと似たレシピを探して作ります。

(3)完成直後がこちらです。短時間でもすでに味が染みていておいしそうです!

清潔な保存容器に入れて、冷蔵庫で3~4日保存が可能です。無水で作っているので味は濃いめですが、ご飯との相性はばっちりです。倍量で作れば良かったと後悔するほどのおいしさでした。

 

生たけのこを下処理する場合は、たっぷりの水を入れた鍋に糠や唐辛子を加えて長時間茹でるというのが一般的。スーパーで生たけのこを見かけても、「食べたいけれど下処理が面倒……」と思って躊躇する方も多いと思います。私もその一人だったのですが、ホットクックで蒸すだけでこんなにおいしくできるなんて本当に驚きでした。

1時間ほったらかしでOKだし、水に浸けて冷蔵保存しておけば煮物や炒め物、炊き込みご飯などに幅広く使えて便利です。

生たけのこのおいしさにすっかりはまってしまったので、旬のうちにまた購入して色々なアレンジを楽しみたいと思います。みなさんもぜひホットクックを使って春の味覚を堪能してみてくださいね。

楠 みどり
楠 みどり
フードコーディネーター、野菜ソムリエプロ
出産後、幼児食インストラクターの資格を取得し、企業のレシピ開発やコラム執筆、フードスタイリングや料理教室講師などに携わる。子どもと一緒に楽しめる家庭料理を提案し、子どもの健やかな味覚を育てるための出張つくり置きサービスなども行う。公式ブログ
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