今回使用する3機種はこちら!
nullこんにちは。料理家、フードコーディネーターとして活動している松井さゆりです。
近年発売されているホットプレートは大きさやデザイン、プレートの種類もさまざまで、どれにしようか迷ってしまうほど。特に気になるのが、どの大きさにするか、収納場所をどうするかといったことではないでしょうか。今回はそれぞれ特徴が異なる3つのホットプレートを実際に使い比べてみて、使い勝手を検証してみました。
『象印マホービン』やきやき ホットプレート(EA-KK30)
実勢価格:2万1,780円(税込)
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本体やふたも黒一色。すっきりシンプルなデザインなので飽きずに使えそうです。プレートは、深型プレート、焼肉プレート、たこ焼きプレートの3種類。
本体ガードがプレート面より高く設計されているので、プレートに手が触れにくくなっていてお子さんがいるご家庭でも安心ですね。
また、深型プレートは深さが3.5cmあるので、焼くだけでなく、煮る、炒めるなど多用途に使えそう。プレート表面には細かい凹凸があり、焦げつきにくい加工がされています。金属ヘラを使用できるのも嬉しい点です。
温度は温度調整ダイヤルを回して変更します。保温、140℃、200℃、250℃と設定できます。
プレートだけでなく、本体ガードも取り外して洗えるので、油汚れが気になる部分もきれいに保つことができます。
『BRUNO』ホットプレート グランデサイズ
実勢価格:1万8,700円(税込)
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BRUNO(以下ブルーノ)はなんといってもおしゃれなデザインとカラーバリエーションの豊富さが魅力。鋳物ホーロー鍋をイメージして作られたデザインは、出しっぱなしにしてもおしゃれで、インテリアの邪魔をしません。
定番の白や赤だけでなく、直営店限定カラーやホリデー限定カラーがあり、好みの色を選ぶ楽しみもあります。
ブルーノのホットプレートは1〜3人用のコンパクトなサイズが中心ですが、グランデサイズはコンパクトの約1.5倍の大きさがあり、4〜5人で使えます。
付属のプレートは平面プレートとたこ焼きプレートの2種類とシンプル。別売りで深鍋を購入することもできます。
温度調整レバーをスライドさせて温度を調整します。「WARM」から「HI」まで4段階で温度調節できます。取扱説明書によると「WARM」は65〜80℃、「LOW」は100〜130℃、「MED」は160〜200℃、「HI」は190〜250℃のようです。
使い終わったら、本体と鉄板部分が冷めたのを確認して、プレートの端を持ち上げると 、 そのまま外すことができます 。
一般的なファミリー向けのホットプレートの鉄板と比べると小ぶりで軽いので、洗い物も楽です。汚れもさっと取れるので、お手入れが楽に感じました。
『アイリスオーヤマ』両面ホットプレートワイド(DPOL-W31-C)
実勢価格:1万6,590円(税込/10月13日編集部調べ)
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プレートを中に入れ、折りたたんで収納できる珍しい仕様です。たたむとアタッシェケースのような形に。収納場所に困ることの多いホットプレートですが、コンパクトに収納できるところが魅力ですね。
優しい色合いのアイボリーもかわいらしいです(ほかにミントブルーもあり)。
プレートは平面プレートとたこ焼きプレート、焼肉プレートの3種類が付いています。左右に異なる鉄板を取り付けることができ、焼肉とたこ焼きなど違う料理を一度に作ることができます。
本体の側面、左右の鉄板それぞれに温度調整のつまみが付いていて、約80℃(保温)~約250℃まで調整可能。片方は高温で焼き、片方は保温にしておくといった使い方も可能です。
プレートロックレバーが付いていてカチッとプレートをはめることで、折りたたむ時にも落ちてこない仕様になっています。シリコン製のふたも一緒に収納できます。
一般的なファミリー向けのホットプレートは鉄板が大きくて洗い物が大変ですが、このプレートは大きさが半分。1枚500~600g程度と、かなり小さくて軽いので、お皿を洗うのと同じ感覚で洗い物ができてとても楽でした。
パンケーキを焼いてみた!
nullまずは焼き色が分かりやすいパンケーキを焼いてみました。
象印マホービン
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ほぼ焼きムラもなく、きれいに焼くことができました。鉄板も大きいので、ホットケーキ6枚が余裕で焼けます。
ブルーノ
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少し焼きムラはありますが、きれいに焼くことができました。象印のホットプレートに比べると全体的に火が通るのに時間がかかった印象があり、やや火力が弱いのかなと感じました。
アイリスオーヤマ
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かなり焼きムラがありました。中央部分はしっかりと焼き色がつくのですが、両端はかなり火力が弱いです。均一に火を通すには、場所を入れ替えて焼く必要がありそうです。
お肉を焼いてみた!
nullおうち焼肉をするなら?と、脂の多い豚バラ肉を焼いてみました。象印とアイリスオーヤマは焼肉プレート、ブルーノは平面プレートを使用しています。
象印マホービン
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象印の焼肉プレートは中央が高くなっています。この傾斜のおかげで、肉を焼いた時に脂が流れやすい構造になっています。脂っぽくなることなくお肉がとてもおいしく焼けました。プレートに深さがあるので、油が周りに飛びにくいことも嬉しいポイント。
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また、プレートの端に溝があり、落ちた脂が溜まるようになっているので、平面部分で焼いている食材に脂が移ってしまう心配もなく、ヘルシーに焼肉を楽しむことができます。
ブルーノ
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平面プレートでお肉を焼きましたが、きれいに焼き色も付いておいしく焼けました。焼肉プレートのような溝がないので脂を落とすことはできませんが、鉄板の焦げつきもペーパータオルでさっと拭けばきれいになりました。
アイリスオーヤマ
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波型プレートは適度に脂も落ち、きれいな焼き色もつきました。パンケーキと同様、両端の火力が弱いのは少し気になりましたが、場所を入れ替えながら焼けば問題なしです。
収納する状態でのサイズ感は?
null付属の鉄板を全て重ねた状態で、5合炊きの炊飯器(幅約22cm、高さ約21cm)と大きさを比べてみました。
象印マホービン
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全てのプレートを重ねると、およそ幅48cm×奥行33cm×高さ18cmになります。高さはそれほど気になりませんが、幅と奥行があるので広めの収納場所が必要になります。
ブルーノ
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全てのプレートを重ねると、およそ幅48cm×奥行28cm×高さ19cmになります。象印と比べると奥行きが小さめなので、その分しまうのは楽です。デザインがおしゃれなので、見せる収納でもOK!
アイリスオーヤマ
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折りたたむとおよそ幅36.3cm×奥行16.7cm×高さ34cmとかなりコンパクトになります。立てて収納できるので、省スペースに収納できるのが嬉しいですね。
ただ、重量は約6.8kgあるので、女性が片手で持ち運ぶには少し重く感じます。サイズが小さめだからといって棚の上の方に収納するのは避けた方が良さそうですね。
象印もセットで約7kgあるのですが、横長の形状のため片手で持つことはなくそこまで重さを感じません。ブルーノはセットで約4.35kgと、ほかの2機種と比べるとかなり軽く、取り回しがラクです。
使ってみて分かったおすすめポイント
null焼肉をよくする方や機能性を重視する方には象印
象印のホットプレートは火力が強く、十分な大きさや深さがあるのでとても調理しやすいと感じました。また、焼肉プレートは余分な脂が落ちてお肉がとてもおいしく焼けました。
鉄板が大きいので洗い物は少し手間に感じたことと、本体の収納スペースは必要になりますが、やはり伝統ある家電メーカー、非常にしっかり作られている印象です。
デザイン性を重視する方にはブルーノ
ブルーノのホットプレートはおしゃれなデザインで、食卓がパッと華やかになるところが何よりも魅力。また、ファミリー向けのホットプレートにしてはコンパクトなサイズ感、しかも軽いので、手軽に使えてテーブルの場所をとらないところもいいなと感じました。
ただ、プレートが浅いので油が周りに飛びやすいこと、コードの長さが少し短い(1.8m。象印は2.5m、アイリスオーヤマも1.8m)ことの2点が気になりました。
省スペース&お手入れがラクなアイリスオーヤマ
アイリスオーヤマのホットプレートは鉄板が軽く洗い物が楽なところが魅力でした。左右のプレートで同時に2種類の料理を作れるところや、それぞれ温度調整ができるところも便利です。
収納場所に困ることの多いホットプレートですが、コンパクトに収納できるところも魅力ですね。
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一方、収納時はコンパクトなのですが、広げると幅が64.7cm(象印、ブルーノともに48cm)とかなり大きくなります。テーブルが小さめのご家庭では、少し窮屈に感じるかもしれませんね。また、ブルーノと同様コードの長さにもう少し余裕があってもいいかなと感じました。
象印、ブルーノ、アイリスオーヤマと3種類のホットプレートを使い比べてみるとそれぞれ異なる魅力がありました。
これからファミリー向けのホットプレートの購入や買い替えを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
松井 さゆり
料理家・フードコーディネーター。企業のメニュー開発やコラムの執筆などを中心に活動。旬の野菜をたっぷり使用した毎日のごはんや、おうちで簡単に作れるスイーツレシピに定評がある。
Instagram:@sayu_060
ブログ:フードコーディネーターのおうちごはん