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【焼く?焼かない?煮込みハンバーグ研究】楠さんちのホットクックレシピ Vol.39

ホットクック愛用者の中で意外と多い、「いまいち使いこなせない」「定番のレシピにもうひと工夫してみたい」というお悩み。そんな方のために、野菜ソムリエでありママでもある料理家の楠みどりさんが、ホットクックで作るからこそおいしい、オリジナルレシピをご紹介します。

今回は、みんな大好き「ハンバーグ」。加熱をすべてホットクックにおまかせの"らくちんバージョン"と、フライパンで焼き目を付けてから煮込む、"ひと手間バージョン"を食べ比べてみます。どんな違いが出るでしょうか。

ハンバーグもホットクックなら失敗なし!

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こんにちは。楠みどりです。

ようやく暑さも少し落ち着いて、朝晩は秋の気配を感じるようになりました。涼しくなると、煮込み系のメニューもよりおいしく感じます。

今回はホットクックを使って煮込みハンバーグを作ります。ハンバーグは大人にも子どもにも人気のメニューですが、フライパンで焼くと中が生焼けだったり、反対に肉汁が流れ出てパサついたりと、おいしく焼き上げるのは案外難しいもの。

ホットクックで煮込めば、生焼けの心配もなく、ふっくらジューシーに仕上がります。ひき肉を成形してそのままホットクックで煮込むパターンと、一旦フライパンで焼き色を付けてから煮込むパターンを作って食べ比べてみたので、両方をご紹介します。

2〜4人分が作れる1.6Lタイプを使用

今回使用したホットクックがこちら。我が家は3人家族なので、扱いやすい2~4人用、1.6Lタイプを使用しています。炊飯器と同じくらいの大きさなので、それほど場所もとりません。

こちらは2021年9月に発売されたもので、現在の最新型よりひとつ前のモデルです。内鍋がフッ素加工されているので、煮込み料理のこびりつきも防いでくれますよ。

弾力があってジューシー!焼かないデミグラスハンバーグ

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【材料】(3人分)

<ハンバーグ>
・牛豚合いびき肉 350~400g
・塩 小さじ1/2
・ナツメグ(あれば) 少々
・玉ねぎ 1/2個
・パン粉 20g
・卵 1個
・牛乳 大さじ2
<付け合わせ>
・にんじん 1/4本
・じゃがいも 小1個
・しめじ 1/2株
<ソース>
・デミグラスソース缶(市販) 1缶(290g)
・赤ワイン 50ml
・トマトケチャップ 大さじ1

【作り方】

(1)玉ねぎをみじん切りにし、サラダ油少々(分量外)をひいたフライパンで玉ねぎを炒めます。玉ねぎがしんなりとして少し色付いたら火を止め、粗熱を取ります。

(2)ボウルにパン粉と卵、牛乳を加えて混ぜ合わせます。そこに(1)を加えてさらに混ぜ合わせます。

(3)(2)とは別のボウルに、牛豚合いびき肉と塩を入れて粘りが出るまでしっかりと混ぜます。

●ポイント:ひき肉と塩だけでこねることによって肉の旨味を引き出します。手で長時間こねてしまうと体温で肉の脂が溶けだしてしまうので、なるべく手早くこねるようにしてください。

(4)(3)に(2)を加えてしっかりと混ぜ合わせます。

(5)(4)を三等分して、空気を抜くようにして小判型に成形し、中央をくぼませます。

(6)付け合わせの準備をします。じゃがいもとにんじんは皮をむき、厚さ5ミリ程度の輪切りにしてホットクックの内鍋に敷き詰めます。その上にしめじをほぐしてのせます。

(7)(6)の上に(5)のハンバーグを並べ、<ソース>の材料を加えます。

(8)ホットクック本体にセットして、「カテゴリーで探す」→「煮物」→「肉」→「白菜と豚バラの重ね煮」を選んでスタートボタンを押します。約30分で完成します。

●ポイント:「煮込みハンバーグ」のメニューボタンはないので、調理法が似ているメニューを選びました。

(9)完成直後がこちらです。ふっくらと仕上がっているのが分かりますね。ソースも程よくとろみが付いています。ハンバーグを取り出したあと、味をみてお好みでトマトケチャップや中濃ソースを少し足すなどして味を調整します。

器に盛り付けて完成です。今回は彩りをプラスするためにクレソン(分量外)を添えました。

大きめに成形したハンバーグも中までしっかり火が通って、ふっくらと弾力のある仕上がりに。市販のデミグラスソース缶を使うので味付けに失敗がなく、娘も「レストランのハンバーグみたい!」と大喜びでした。

続いて、ハンバーグを焼いてから煮込む作り方をご紹介します。

こんがり焼き目がおいしそう!しっとりハンバーグ

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【材料】(3人分)

<ハンバーグ>
焼かないハンバーグと同量
<付け合わせ>
・にんじん 1/4本
・じゃがいも 小1個
・玉ねぎ 1/2個
<ソース>
・水 100ml
・トマトケチャップ 大さじ4
・中濃ソース 大さじ2

【作り方】

(1)焼かないハンバーグの工程(5)まで同様に作ります。

(2)フライパンにサラダ油少々(分量外)をひいて中火で熱し、ハンバーグを焼き色が付くまで2分ほど焼きます。余分な油をキッチンペーパーなどでふき取り、上下を返します。同様に2分ほど焼きます。

●ポイント:この後煮込むので、中まで火が通っていなくても大丈夫です。両面にしっかりと焼き色を付けて肉汁を閉じ込めます。

(3)付け合わせの準備をします。玉ねぎは薄切りにしてホットクックの内鍋に敷き詰めます。じゃがいもとにんじんは皮をむき、厚さ5ミリ程度の輪切りにして玉ねぎの上に並べます。その上に(2)のハンバーグを並べます。

(4)(3)の上に<ソース>の材料をまわしかけ、ホットクック本体にセットし、先ほどと同様に「白菜と豚バラの重ね煮」メニューを選んでスタートボタンを押します。

(5)できあがったら、ハンバーグを取り出してソースの味を調えます。コクをプラスしたい場合はバターを10gほど加えても。

器に盛り付けて完成です。こちらはクレソンとトマト(分量外)を添えました。

一度焼いて肉汁を閉じ込めているせいか、しっとりとした食感が楽しめます。トマトケチャップと中濃ソースで作るソースは、子どもが喜びそうな甘めの味わいです。目玉焼きをのせてさらにボリュームアップしても!

2通りの作り方で、仕上がりの違いは?

焼く/焼かないと2通りの方法で作って、食べてみた感想は以下の通りです。

まず見た目の違いでいうと、個人的にはやっぱりこんがりした焼き色が付いているほうがハンバーグらしくて食欲をそそる気がします。ただし、ソースで煮込むので焼き目はそれほど気にならないかもしれません。

また、焼かずに煮込むと肉だねが膨らんで形がいびつになる場合があります。焼いてから煮込むと形が安定しやすいです。

味の違いはそれほど大きくは感じませんでした。家族にも食べ比べてもらったところ、夫は「焼かずに煮込んだほうがふっくらしていて弾力がある」、娘は「(違いは)よく分からない!どっちもおいしい!」とのことでした(笑)。

というわけで、味の面では実はあまり差が出ないということが分かりました。見た目だけの問題であれば、焼かずに作ったほうがフライパンを洗う手間が省けて良いかもしれませんね。お好み次第でどちらを選んでもいいと思います。

また、ハンバーグと一緒に付け合わせの野菜も調理できるのも嬉しい点です。火の通りにくい根菜もホクホクで甘くて、これまたおいしい! これからの季節はレンコンやさつまいもなどもおすすめですよ。

案外焼き加減の難しいハンバーグが失敗なく作れるのはとっても嬉しい点。ふっくらおいしいハンバーグ、ぜひ試してみてください。

楠 みどり
楠 みどり
フードコーディネーター、野菜ソムリエプロ
出産後、幼児食インストラクターの資格を取得し、企業のレシピ開発やコラム執筆、フードスタイリングや料理教室講師などに携わる。子どもと一緒に楽しめる家庭料理を提案し、子どもの健やかな味覚を育てるための出張つくり置きサービスなども行う。公式ブログ
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