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シロカのハイコスパな「新ホームベーカリー」をお試し!注目は超早焼きパン&高加水パン&焼きいも!?

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材料を入れてスイッチを押すだけで焼き立てほかほかのパンが作れるホームベーカリー(以下HB)。以前、パン講師であるnagyiさんにシロカのお手頃なHBを使って実際にパンを焼いてもらい、使い勝手や仕上がりについてプロ目線でじっくり報告してもらいました。

このたび、そのシロカのHBに新製品が登場! 超早焼きパン、高加水パンなど新たなメニューが増えたと話題です。そこで、前回使用した機種との違いや、新機能の使い勝手などについて再び検証! 隠れたおすすめメニューもご紹介します。

新しい「シロカ おうちベーカリー」

こんにちは。オンラインパン教室「なぎの木パン教室」を主宰していますnagyiです。以前、シロカのホームベーカリーで「基本の食パン」と「白パン」を焼き、その結果についてじっくり報告しました。

■簡単?おいしく焼ける?「お手頃VS高級ホームベーカリー」をパン講師が焼き比べてみました!

そのシロカから、2022年4月に新機種が登場しました。これまでの機種とどう違うのでしょうか。目を引くのが「業界最速58分の超早焼きパン」そして「業界初の高加水パン!」という2つの新メニュー。じっくり新機能を試してご報告いたします!

シロカ おうちベーカリー ベーシック プラス SB-2D151

まず、価格は税込みで15,840円(税込実勢価格、2022年5月現在、編集部調べ)。前機種が12,000円くらいだったことを考えると少し価格は上がりましたが、それでも十分お手頃価格です。

サイズは幅23.3×奥行29.7×高さ29.4cm。フードプロセッサーや教室で使用しているオーブンレンジと比較してみました。思ったより大きくないなという印象ではないでしょうか。

以前は焼けるのが1斤のみでしたが、1斤、1.5斤とサイズが選べるようになりました。作れるパンが大きくなった割に、幅や奥行はあまり変わらず、高さが約4㎝ほど高くなっただけのようですね。

選べるメニューは30種!

こちらは前機種。
新機種のパネル部分。メニュー数が大幅増!

前機種の20メニューから30メニューに増加。そして本体や操作パネルのデザイン性もアップしていますね。

食パン、プレミアムパン、糖質オフパン、高加水パン、超早焼きパン、米粉パン(グルテンなし)、天然酵母パンなどのパンメニューに加え、うどん・パスタ生地、もちつき、ケーキ、ジャム、生キャラメル、フレッシュバター、ヨーグルト、甘酒、焼きいもなどいろいろな使い方ができます。

オリジナルのパンミックスがあればもっと簡単!

ニップンと共同開発したオリジナルのパンミックスも通販で購入可能です。プレーンな食パンやメープル風味などの粉に、イーストもセットになっているので軽量の手間もなくお手軽。

付属のレシピブックも使いやすそう!

付属品には、計量カップ、計量スプーン、パンケース、パン羽根、羽根取り棒、 ヨーグルト専用容器、取扱説明書、オリジナルレシピがあります。

このオリジナルレシピブックが写真もきれいで素敵! 市販のレシピ本のようにお洒落で、メニューも充実しています。

業界最速、58分で焼ける!? 超早焼きホワイトパン

それではさっそくパンを作ってみましょう。みんなが忙しい世の中で、簡単&時短レシピが流行していますね。パンでも短時間に作れるレシピを多く見かけます。そのHBバージョンの新メニューにトライしました!

操作方法は普通のパンとほぼ同じです。ただこの「超早焼きホワイトパン」は他のパンと材料を入れる順番などが少し違うようです。

【材料】
ぬるま湯、強力粉、砂糖、塩、無塩バター、パン酵母(イースト)

【作り方】
(1)ぬるま湯にパン酵母(イースト)を入れて混ぜる。
※ここでぬるま湯を使う点が大きなポイントです!
(2)強力粉、砂糖、塩をポリ袋などに入れ混ぜ、ふるいにかける。
(3)(1)→(2)の順にパンケースに入れ、最後にバターを入れる。
(4)パンケースを本体にセットし、メニュー「7超早焼きパン」を選択。焼き上がりまでの時間が表示されました。スタートを押してあとは58分待つだけです。
※このメニューは焼き色や1斤/1.5斤等のサイズは選べません。
(5)ブザーが鳴ったらできあがり!

フタを開けてみると「ホワイトパン」というだけに白い焼き上がりです。レシピ通りぬるま湯を使いましたが、膨らみは他の食パンより控えめ。

思い立って1時間後に焼き立てのパンが食べられるというのはこのパンの最大の良さ。ただし、焼き上がってから時間がたつとパサつきも気になったので、「焼いたらすぐに食べる!」という前提で焼くのをおすすめします。

業界初、「高加水パン」を焼いてみた

高加水パンって?

「高加水パン」とは、パン好きさんは知っていても、一般的にはあまり聞き慣れない言葉かもしれません。

高い加水のパン、一般的なパンに比べて仕込む時の水の量がとても多いパンなんです。水分の多いパンは小麦粉のもちもちとした食感を引き出し、お米やお餅に親しんだ日本人にはとても馴染みのある食感ともいえるかもしれません。

食パンを仕込む際、水の量は粉に対して70%前後が一般的ですが、このパンでは90%! バターや乳製品は使用しません。シンプルな小麦粉の味ともちもち食感を味わうパンです。

そんな高加水のパン生地は、パンをよく焼く人にとっても扱いが大変難しいんです。それがパン作りの勉強をしなくてもHBでできるとしたらすごいこと! こちらも興味深々で試してみました。

【材料】
水、強力粉、砂糖、塩、パン酵母(イースト)

【作り方】
(1)水、砂糖、塩を入れる。さらに、強力粉、パン酵母(イースト)の順にパンケースに加えます。
(2)メニュー「5高加水パン」を選択しスタート。少しするとブザーが鳴ります。
(3)「手作業」の文字が点滅するので、蓋を開け、5分以内にゴムベラ等でパンケース内側の粉を混ぜ入れるというひと手間が発生します。あとは再度フタをして焼き上がりを待つだけ。

焼き上がりは重くどっしりしています。一般的なHBで焼くパンとは見た目や断面だけでなく、質感も全く違いますね。

冷めてからカットしてみると、断面は気泡が多く、みずみずしい仕上がり。水分をたくさん含んでいて、とてもシンプルなもっちり食感のパンです。

歯切れがよくご飯のような感覚で食べられそうな食パンです。

ブリオッシュ&マリトッツォに挑戦!

レシピブックを見ていると、一時期話題になった「マリトッツォ」のレシピが。卵やバターをたっぷり使ったリッチなブリオッシュというパンにクリームをはさんで作る、イタリア発祥の菓子パンです。

使用するメニューはパン生地のこねから一次発酵までおまかせの「19パン生地」です。

できあがった生地を分割→まるめ→ベンチタイム→成形→二次発酵→ドリュール(塗り卵)→オーブンへ入れて焼き上げる流れです。切れ目を入れて、生クリームをたっぷりはさみました。ふんわりリッチなパンとクリームの相性は抜群です。

ちなみに、レシピブックのブリオッシュ生地は強力粉のみで作るふわっとした質感のものですが、本来のフランス発祥の「ブリオッシュ・ア・テット」という生地は薄力粉も入った生地。

今回はレシピブックにある生地(丸パン)と、ブリオッシュ・ア・テットの生地(おへそのついたパン)の2種を作ってみました。

両方とも初心者さんが手ごねで作るには割と難易度の高い生地ですが、HBにおまかせできるのでぐっと気軽に挑戦できると思います!

このブリオッシュ生地は、ある程度パン作りの経験がある方ならアイディア次第でたくさんのバリエーションや応用につながり、とても便利に使えそうです。

意外なおすすめメニュー「焼きいも」

HBは、パンを焼くだけでなく「もちつき」「甘酒」「ヨーグルト」「うどん・パスタ」などなどパン以外のメニューもいろいろあるのは当たり前の時代。

今回、ちょっと新鮮すぎる「焼きいも」メニューが気になり、さっそく焼いてみました(笑)。

レシピブックにはさつまいもの大きさの目安について、直径約5cm、長さは18-20cmのものを2本と記載されていました。

洗ったさつまいもはアルミ箔に包み、パン羽根は取り付けずに、パンケースに縦に入れます。あとはメニュー「30焼きいも」を選んでスタート! 2時間で焼き上がります。

これがとても美味しくて、感動ものでした! 低温でじっくり長時間焼いたために、さつまいもの甘みがしっかり引き出されています。かなりのお気に入りメニューになりました。

使ってみて分かった!こんな人におすすめ

前機種と両方を使い、比較して感じたことは以下のような点です。

ここは良い!

・自動メニューが20から30に大幅に増えた。
・レシピブックにもたくさんの食パンレシピがあり、バリエーションが豊か。日常的に食パンを焼く人も飽きずに楽しめる。
・時間がない時でも焼き立てを食べられる「超早焼きホワイトパン」がある。
・他のHBではあまり見られない「焼きいも」が焼ける!
・前機種より多く機能が追加されても数千円しか違わないという価格の安さ。

ここはいまいちかも…

・自動投入機能がないので、具材をあとから投入する物などはちょっと手間がかかる。
・本体に持ち手がないので移動の際不便に感じた。
・超早焼き機能は少し事前の準備が必要。焼き色、パンのサイズは選べない。

 

パン教室を主宰している私とは違い、普通に生活している方にとって「パンを焼くこと」は時間的にも手間や道具にしてもハードルの高いものだと思います。でも焼きたてのパンがテーブルに並ぶことはとても豊かな気持ちをもたらしてくれますよね。忙しい日常を過ごされている方にとってはHBはとっても便利な道具です。

また、私のパン作りのレッスンは「手ごね」で行いますが、ソフト系のこねにくい生地を作る際や、こね上げた時の生地の温度が低くなりがちな寒い時期のパン作りでは、HBの「こね機能」の活用も一つの方法として生徒さんにもおすすめしています。

パン作りは簡単に焼けるものから難しいものまで幅広いものです。今回のHBは、初心者さんには少しハードルの高い種類のパンでも上手に焼くことができるのがとってもうれしい点。

最初は機械におまかせの簡単なパンを作っていき、「ワンランク上のパンが焼きたい!」と思った時は「パン生地機能」や「こね機能」を上手く使ってオーブンで焼き上げるパンなどにも挑戦してみるのもいいと思います。

たくさんのメニューをまずはいろいろと試してみて、それぞれの暮らし、時間やペースから、自分に必要な機能を使いこなしてみてはいかがでしょうか。みなさんの毎日の中で、パン作りが身近なものとなれば、パン講師としてもとっても嬉しいことだなと思います。

 


nagyi

「なぎの木パン教室」主宰。​趣味から始め、本格的にパン作りを学び、オンラインでのパン教室をスタート。ブログやInstagramで、作ったパンの写真を中心に“小さな彩りのある暮らし”を発信している。その他、パン関連のコラム執筆などでも活躍中。

●「なぎの木パン教室」オンラインレッスン
https://nagyinoki001.wixsite.com/lesson

●ブログ「パンが主役の”ものづくり”」
https://nagyinoki.blog.fc2.com

●Instagram:@nagyinoki
https://www.instagram.com/nagyinoki

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