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床が散らかっててもOK!? 「最新型ルンバ j7+」はここがすごい!じっくりお試しレポ

2022年2月に発売されたルンバ j7+。これまで、ロボット掃除機は「床をキレイにしてからじゃないと使えない」ものだというイメージが強かったと思いますが、なんと今回の最新機種では、「障害物を自ら見分けて避ける」という機能がつき、さらに賢くなったんです! もちろん吸引力など基本の機能もばっちり増強。
気になるその全貌を、片付けや掃除に関するブログを運営する整理収納アドバイザーが実際にお試し。使って分かった、良かった点・気になる点などについてレポートします。

ルンバ j7+の特徴

ルンバ j7+の特徴

こんにちは!整理収納アドバイザーのまいです。

掃除をおまかせできる「ロボット掃除機」を使ったことはありますか? 私は2年前にルンバのe5というシリーズを購入して以来、週に一度くらい使用しているルンバユーザー。一般家庭にだいぶ浸透してきたように感じるロボット掃除機ですが、実はまだ普及率は10%に満たないほどだそうです。

このたび、2月に発売されたばかりの「ルンバ  j7+」を試す機会をいただき、2週間使い倒してみました。最新機能に驚いたのですが、気になる点もいくつかありました。詳しくレポートしていきます!

j7+ができること

「ルンバ j7+」は、最新のロボット技術を駆使して誕生した、ハイスペックモデル。障害物を認識して回避しながら確実に清掃。散らかったままの部屋でも稼働することができます。

・対応できる部屋数:5部屋以上
・稼働時間:最大75分(自動充電&自動再開機能あり)
・クリーンベース:最大60日分のゴミが収集できる紙パックを搭載
・エリア清掃:アプリのマップを活用して部分清掃・侵入禁止エリアを指定可能
・清掃能力がアップ

まず、吸引力はルンバ600シリーズのなんと10倍になったそう!

さらに、j7+は床に落ちているケーブルやペットの排泄物などの障害物を回避しながら清掃して、アプリで報告と確認を行います。

サイズ的には、ルンバ i3よりクリーンベースの高さが低くなり(49cm→34cmに)圧迫感が軽減、テーブル下などに置くことも可能になりました。

気になるお手入れも簡単!

クリーンタワーを開けたところ。左側にあるのは予備のパックです。
本体から吸い上げられたゴミがこの穴から出てきます。
ダストパックの取り付け・取り外しも簡単です。

クリーンベースに自動でゴミを集積するので、ダストボックスのゴミ捨てが長期間(最大60日分)必要ありません。

ちなみに、本体のダストボックスはフィルター以外水洗いできるので清潔に保つことができます。毎回クリーンベースにゴミが集積されるので、本体のダストボックスは2週間使ってもほとんど汚れませんでした。

吸引実験スタート!

吸引実験スタート!

我が家はカーペットがないのでフローリングのみですが、色々なゴミを使って、吸引力を実験してみました。

【1】紙くず

チラシを刻んだ紙くずはスムーズに吸い込みました。

【2】糸くず

髪の毛に見立てた糸くずもなんなく吸引。メインブラシがゴム製なので、髪やペットの毛が絡みにくいのも良い点です。

【3】鳥の餌

我が家は小鳥を飼っているので、小さな粒の餌が床に飛び散りがちです。吸引力は問題ありませんが、回転するエッジクリーニングブラシが大きい餌をはじき飛ばすことがあります。詳しくは後述します。

マッピング機能がすごい!使い方が広がります

マッピング機能がすごい!使い方が広がります

まず最初に、「マッピングプラン」で我が家のメインフロアマップを作ってみました。ルンバが走行し、数分でマップを形成しました。こちらは実際の画面です。

仮の境界線が設定されていたので、修正をして部屋に名称をつけました。形成されたマップの精度の高さに驚きです。

j7+はこのマップを元に、無駄のない清掃を行います。

ピンポイント清掃で汚れた場所だけお掃除可

部屋やエリアを指定して清掃することが可能です。「今日はリビングだけ」とか「テーブル周りだけ」など場所を限定して稼働させることができます。

回避したいエリアも指定できるので、ペットのトイレ周りなどに入り込まず安心です。

賢く障害物を避けてお掃除

まさに目を光らせて進行方向を確認、障害物だと認識すると華麗に回避します。

ケーブルを認識してUターン! 障害物があった場合には、今後どのように対処すればよいのか(一時的なものなのか、回避エリアに加えるのか等)確認し、学習します。

今回、j7+には「るんた」と名前をつけてみました(笑)。

例えばリビングルームだけを掃除したいときは「清掃する」→「リビングルーム」を指定→「今すぐ開始」で実行します。

障害物として、靴下やマスクを置いてから稼働させてみます。

掃除が終了した時のレポートの画面です。

緑色部分がルンバの清掃した場所です。箱のマークは障害物を表しています。

「清掃が完了し、ダスト容器が空になりました!」の文字をタップすると、本体についたカメラでルンバが撮影した写真が表示されます。かなり広角にとらえていて、床の様子がよく分かります。

さらにその写真をタップすると、障害物への対応を提案してくるので選択します。この作業を繰り返すうちに、情報を蓄積して学習していきます。

使ってみてわかった良い点、気になる点

使ってみてわかった良い点、気になる点

ここがスゴイ!

「障害物回避」と「エリア指定」機能が素晴らしいと思いました。障害物を回避しつつ撮影し、フィードバックをして学習する。最新のAI技術は本当にすごいです。コードやケーブルが絡んだり、靴下を飲み込んだりする心配はもうありません。

エリア指定で、テーブルの下や汚れやすい部屋や場所だけを掃除することもできるので、毎日気軽に使いたくなります。

それから、クリーンベースへのゴミ集積が意外と便利でした。「毎回ダストボックスの掃除をすれば良いのでは?」と思っていたのですが、使ってみるとゴミを取り除く作業がないのはかなりラクだと感じました。

気になるサイズ感ですが、確かに大きいもののクリーンベースの高さが低いので、私は圧迫感はそれほど感じませんでした。高級感がある見た目で、良い意味で存在感があります。

気になるのは音&エッジブラシの機能

個人的に気になった点は、大きく2つです。

1つ目は、クリーンベースの吸引音の大きさです。

ルンバが清掃を終え、クリーンベースに戻ると自動でゴミの吸引を行います。時間は5秒くらいなのですが、初めて聞いた時はかなり驚きました。環境によっては隣人に気を遣うレベル。おそらく、寝ている小さい子がいたら起こしてしまうし、ペットもびっくりするくらいの音量ではないかと思います。

購入前に、お店などで確認できるようであれば音量が許容範囲かどうか確かめてみてくださいね。

2つ目はエッジブラシの機能です。

インコのケージがある場所に、餌が残ることがありました。

ゴミが残る理由は2つあります。まずエッジブラシが部屋の隅まで届かないことです。ホコリや髪の毛などフワフワしたゴミは大丈夫そうですが、鳥の餌のように細かいものは隅に残りがちです。それからひまわりの種など、大きめな餌をはじくことがあることです。

j7+は清掃したところは何度も通過しないので、エッジブラシが清掃済の場所にゴミを飛ばしてしまうと、それが残ってしまうこともあります。

気軽にお掃除!賢い掃除機

障害物回避とエリア指定ができる新機能のおかげで、「ルンバを動かすから部屋を片付けて、床のモノを上げなければ」という面倒が減り、掃除のハードルをぐっと下げてくれると感じました。スーっと動いて短時間で無駄なく掃除をして戻る姿は、スマートでほれぼれします。

ペットを飼っていると、留守中に稼働するのは心配な時がありますよね。j7+はペットの排泄物を回避しますが、清掃中に万が一ロボットに排泄物が付着してしまった場合にはサポートをしてくれる保証があります(メーカー保証期間内一度)。チャイルド/ペットロック機能もあるので不在時でも安心です。

アプリがとても使いやすくて、直感的に操作することができました。学習機能が優れているので、使えば使うほどj7+は良い相棒になってくれるのではないでしょうか。

定価は129,800円 (税込)。 もう少し価格が安ければ嬉しいですが、レンタルやサブスク(3年利用後に自分のものになる)もあるので試してみるといいかもしれません。

ダイソンしかり、ルンバしかり、掃除機の進化はめざましいものがありますね! 購入を検討している方の参考になると嬉しいです。


まい

夫・男児2人・インコと暮らす主婦。整理収納アドバイザー1級・整理収納教育士・クリンネスト2級。3LDKの家のうち開かずの間が2部屋(!)あったほどの片付け下手からの脱却を目指し、整理収納アドバイザーを取得。

家の片づけや掃除についてのブログ『まいCleanLife 片付けブログ 暮らしのいろいろ』運営、片付けや掃除に関するコラムの執筆で活躍中。

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