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話題のアイリスオーヤマ「リンサークリーナー」を使ってみた!布製品はどこまできれいになる?

大掃除もいよいよ本番! ソファ、ラグ、マットレスなどの大物布製品の汚れをどうにかしたい……と悩む人も多いのではないでしょうか。そんなときこそ、この家電の出番です! お掃除界隈で気になっている人も多いアイリスオーヤマの「リンサークリーナー」の使用感を、お掃除や時短家事についてブログで発信しているボーダーパパさんにじっくりレポートしてもらいました。お掃除後の汚れた水を見るのも、ちょっと快感かも……?

アイリスオーヤマ「リンサークリーナー」の特徴

アイリスオーヤマ「リンサークリーナー」の特徴

こんにちは&初めまして! 時短家事が大好きな快適おうちブロガーのボーダーパパです。お掃除家電はひと通り揃えた我が家ですが、まだ試していなかったのがリンサークリーナー。

おうちの”お掃除大臣”も務める僕としては、今年こそは試してみたいと思っていたところ、アイリスオーヤマの商品のお試しレポの機会をいただきました! 早速レビューしてみたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

リンサークリーナーとは?

ソファやカーペットの汚れやシミを、水と空気の力で吸い取る布専用の掃除機です。水を噴出しながら、ホースに付いた洗浄ブラシで染みついた汚れを掻き出し、水と一緒に吸い取りながらきれいにするという仕組み。

洗濯機では洗えない大きなじゅうたんやラグ、ソファなどに使え、長年の汚れも落とすことができると大好評。元々は業務用だったものを家庭向けに開発したものです。

アイリスオーヤマの自信作!リンサークリーナー(RNS-P10-W)

今回使用した商品は2021年に登場したリンサークリーナーの最新モデル(RNS-P10-W)。これまでは霧吹きのように手で水を吹き付けていたのですが、新たに電動ポンプを搭載し、自動で水が噴出できるように。さらに使いやすくなったそうです。

付属パーツは左から、洗浄ブラシ付きヘッド、先端が細いT型ヘッド、ホースコード用フックと3点のみ。あれこれパーツが多いと紛失しやすいので、実用性重視のシンプルなところはさすがアイリスオーヤマという印象です!

レバーを引くとブラシの後ろ(写真の青い丸)から水が噴出。ブラシで擦りながら、先端の吸い込み口(黄色い丸)から汚水を吸い取る動作を繰り返して掃除します。

定価は16,280円(税込)

メーカー公式の通販サイトでは、16,280円で販売されています(2021年12月現在編集部調べ)。もっとコンパクトでお手頃なタイプもあるので、購入する際はじっくり比較してみてください。

準備は簡単!

まずは洗浄用の水をタンクに入れます。タンク容量は1.1Lで40℃までのお湯が使用可能です。

タンクを逆さにしても満水メモリがちゃんと手前に付いているので分かりやすいです。使い勝手を考慮した工夫が感じられますね。水を入れたら本体にセット。事前準備はこれだけでOKです。

お掃除箇所その1:ダイニングチェアの座面

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今回、真っ先に掃除をしたかったのが丸5年使用したダイニングチェア。子育てに追われて掃除をする暇もなく、座面もかなり汚くなっていました。

電源を入れ、レバーを引けば水が出てきます。ブラシで手前に擦りながら、ヘッドの先端で水を吸わせます。

レバーを引いている間は水がずっと出続けるので、出し過ぎには要注意です! 最初は加減がつかめずにちょっと苦労しました。

コツは先端の吸水口を座面に強く押し当てること。吸水の勢いが増して、さらに汚水を吸い取ってくれます。汚れ具合を見ながら、この作業を数回繰り返します。

右側半分だけを作業しました。1枚目は作業後すぐの座面が濡れている状態で、2枚目は乾かした後です。写真だとちょっとわかりにくいのですが、かなりきれいになりました。作業時間は数分程度です

重曹を使うと洗浄力UP

このリンサークリーナーは洗剤をプラスして使用することもできます。さきほどの椅子の残り半分は重曹を試してみました。ちなみに重曹以外で使用できる洗剤は、強アルカリイオン水・クエン酸・次亜塩素酸水タンクの中に洗剤は入れられませんのでご注意ください!

さらに汚れ落ちが良くなることを期待して、今回はお湯を使用しました。

先ほど残しておいた残り半分を掃除します。重曹の粉をまんべんなく振りかけてから、洗浄ブラシで同じように擦っていきます。水気を含んだ重曹が床にこぼれて後始末が大変だったので、新聞紙を敷いて作業することをおすすめします……

2枚目の写真は一通り作業を終えた後で、まだ水が乾き切っていませんが、汚れはかなり落ちています。

最終的なBEFORE/AFTERはこうなりました。白い帯状の汚れが若干残りましたが、お掃除前と比べるとだいぶきれいになりました。重曹を使う場合はもう少し時間をおいてなじませてから洗浄するとより効果的だったかもしれません。

乾くのに時間はかかる?

リンサークリーナーでしっかりと水気を取っても座面はかなり濡れているので、すぐには乾きません!

今回はドライヤーやシューズ乾燥機を試してみましたが、それでも10分くらいはかかりました。冬の時期の乾燥は、衣類乾燥除湿器を使用するのがベストだと思います。天気の良いに日は天日干しするのもありですね。いずれにしろ、掃除の後すぐには使えないので、作業の手順は考えておきましょう!

使用時の騒音はどれくらい?

この商品に関しては、「音がうるさい!」という口コミをよく見かけます。スマホアプリで実際に計測してみました。数値は71.3db(デシベル)あり、アプリでは「混雑した車道」レベルと表示されました。

体感としては、昔からあるコード付き掃除機と同じくらいでしょうか。長時間使う場合は特に、日中の使用に限った方が良さそうです。

お掃除箇所その2:テレワーク用のオフィスチェア

お掃除箇所その2:テレワーク用のオフィスチェア

次にリンサークリーナーを試してみたかったのがテレワーク用のオフィスチェア。夏場は汗もかきますし、普段はなかなか掃除する機会もありません。消臭効果も期待して、今回は除菌用アルコールをたっぷりと吹きかけてみました。

背もたれは吸引力が強いT型ヘッドを使用。ヘッドがみるみる汚水を吸い込んでいきます。見ているだけで気持ちが良かったです!

こちらは衣類乾燥除湿機を使って乾かしました。今回はアルコールを使用したため乾くのが早く、冬場でも部屋に暖房をつけておけば自然と乾くと思います。

※除菌用アルコールを使用する際は、色落ちなどの可能性もあるので椅子の取り扱い説明書をご確認ください。

お掃除箇所その3:マットレス

お掃除箇所その3:マットレス

マットレスに付いたシミのお掃除にも! 今回は時間がかなり経った汚れだったので、完璧にはきれいにならなかったのですが、日が浅ければもっと効果的だったように思います。

子どもと一緒に寝ていると、防水シーツを付け忘れた時に限って、嘔吐やおねしょなどの事件が起こりがち。特に嘔吐の場合は、においやウイルスなども気になるので、重曹を使って何度も拭き掃除をしたり、天日干しをしたりと苦労しました。

それと比べたらうんと簡単に掃除することができました。あの労力を考えると、もっと早くリンサークリーナーがあれば……!と思わずにはいられませんでした。

使用後のお手入れは?

使用後のお手入れは?

取れた汚れが目に見える!

椅子2脚とマットレスの掃除で汚水タンクには1/4ほどの水が溜まりました。小まめにタンクの水を捨てなければならないと面倒ですが、まだまだ使えそうです。

そして、ここに溜まった水の汚れ具合にビックリ! 長年の汚れが相当溜まっていたんだと実感できました。「これだけの汚れがきれいになったんだ」と思うとやる気が出ますよね!

使用後は水洗いOK。洗うパーツは多め

リンサークリーナーを使用後は、まずきれいな水を吸引します。これでヘッドやホース内の汚れを一緒に洗い流して、汚水タンクへ流していきます。その後タンクを外し、本体に溜まった水も流します。

本体の内側は水洗いできないので、雑巾などで拭き掃除します。清水タンク下部についているゴミフィルターも外して洗えます。

洗浄ブラシとホースの繋ぎ目は洗剤が入り込みやすいので、雑巾などでしっかり拭き上げが必要です。重曹がたくさん付いて、外す時に固くなっていました。

それ以外のパーツは全て取り外し可能で、水洗いで仕上げます。

使ってみて分かった良い点・イマイチな点は?

使ってみて分かった良い点・イマイチな点は?

普段は掃除できないところをきれいにできる!

普段はなかなかできない椅子やマットレスの布地を自分で洗浄できる点が大きな魅力だと思います。普通であれば、布地の張り替えやマットレスの廃棄を考えるところを、自分で掃除して長く使うことができます。

マットレスの掃除は過去にとても苦労したので、今回一番感動しました。ペットを飼っているご家庭や、カーペットやラグのダニが気になる場合にも有効だと思います。

またパーツ点数が少なく、ホースもフックにかけられてコンパクトにまとめられます。重さ3.2kgと軽量で、室内の移動や自動車の車内清掃にも持ち運びがしやすい点が良かったです。

掃除を始めるのにちょっと気合が必要…

洗浄ブラシのレバーを引くと勢いよく水が出るので、水を出す加減などコツを掴むのにちょっと手間取りました。稼働音も結構大きいです。お湯が使えるのはいいのですが、保温機能があるわけではないので、作業をしていると割とすぐに水になってしまいます(笑)。ちょこちょこお湯を足すなどの工夫が必要かもしれません。

準備、洗浄、片付け、濡れた面を乾かすなどの時間を含めると作業時間も結構かかるので、頻繁に使うお掃除道具としてはハードルがちょっと高い印象を受けました。小さい子どもがいる家庭では、普通の掃除さえもままならないですからね! でも、こぼしたり漏らしたり、という日常の汚れを一気に掃除できるとすっきりします。

まずはレンタルでお試ししてみても

年末の大掃除など時間に余裕があって、年に数回しっかりと掃除をしたい時に便利だと思います! 我が家では高圧洗浄機と同じような位置づけの家電になりそうです。

購入を迷う場合は、レンタルも検討してみましょう。数日借りて6,000~7,000円ほどかかりますから、年に2~3回は使うかなと感じた場合は購入をおすすめします。本体も軽く、比較的コンパクトなので収納場所はそれほど問題にならないでしょう。

一度は試してみたいけどそう何度も使わないかもと感じられた方は、まずはレンタルがおすすめです。レンタル価格が安くなるキャンペーンの時期などを狙ってみてはいかがでしょうか。

今回洗浄したほかにも、布製のソファや車のシートなど、長年放置している布製品があればリンサークリーナーが大活躍すると思います。実際に使用してみるとその汚れ具合にビックリするはず! ぜひ1度は試してもらいたいお掃除道具です。

僕は会社のオフィスチェアを全部掃除したくなってきました(笑)。


ボーダーパパ

快適おうちブロガー/家電製品アドバイザー/時短家事コーディネーター(R)

おうちを快適にすることが大好きで、時短家電を駆使して毎日の家事をもっと楽に! 普段はIT企業に勤めるスイーツ男子の時短勤務パパ。仕事もプライベートも時短ライフを実践中!

ブログ:ボーダーパパの快適おうちライフ

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