米、キャベツ、お菓子…「こんなに高くなったの!?」
nullまず、物価上昇の日々が続くなかで「こんなに高くなったの!?」と感じた商品を教えてもらいました。特に回答が多かったのがこちら。
食材・食品
米:米、玄米など
野菜:キャベツ、白菜、ブロッコリー、トマト、レタス、大根、きゅうり、ネギ、カリフラワーなど
果物:りんご、バナナ、みかん、いちごなど
乳製品:チーズ、ヨーグルト、牛乳など
肉・魚類:魚(サバ、サンマ、マグロなど)、豚肉、牛肉、鶏肉、缶詰(サバ缶など)
とにかく、「お米」「野菜」が高い!という声が非常に多く寄せられました。食料品は毎日の食卓にダイレクトに影響するもの。栄養面での心配もあるので我慢するにも限界があります。このほかにも、卵、調味料、オイル、インスタント食品、お菓子、冷凍食品などを挙げる人もいました。

日用品
燃料:ガソリン、灯油など
洗剤や紙類:ティッシュペーパー、トイレットペーパー、洗濯用洗剤など
台所用品:オーブンペーパー、アルミホイル、食品保存用袋など
日々使う消耗品の価格が上がっていることを嘆く声もありました。特にガソリンなどの燃料、洗剤、ティッシュ、トイレットペーパーなど、生活に欠かせないものの価格が高騰しており、これらは購入頻度も高いため、値上げが続くと家庭の支出に大きな影響を与えます。

外食費
外食費:ラーメン屋、牛丼、ファストフードなど
外食の料金が上がっているという声もありました。ラーメンや牛丼、ファストフードなどは手軽で安価な外食として利用されていますが、物価が上がることによって、外食を避ける人が増える可能性もありますね。

値上がりを感じるものは他にも
ペット関連:ペット用おしっこシート、キャットフードなど
嗜好品:アルコール(ウィスキー、ワイン)、コーヒー豆、チョコレートなど
デジタル・エンタメ:マンガ、CD、ゲーム関連など
日常的に消費される嗜好品やペット関連商品、エンタメ関連の商品の値上がりを感じているという意見もありました。これらを我慢することは日々の楽しみが減ってしまう一因に。ペットを飼っている人にとっては、ペットの健康にも関わってくることなので心配が尽きないようです。
そこで、「物価上昇」が続く現状について、みんなの意見を聞いてみました。
物価が上がり続ける中での生活の苦しさ
null「節約しても節約にならず厳しいです」(40歳女性/その他)
「給与が上がっても税金で取られ実際にはそれほど手取りが増えていないため、生活が苦しいと感じている」(47歳男性/研究・開発)
「収入のほとんどが食費に消えてしまう」(63歳女性/その他)
「仕方がないとは思いますが収入が増えていないので出費ばかり増えて厳しいです。3割から5割高くなった物もあり、買い控える事もあります」(54歳女性/主婦)
「子どもたちの受験、学費含め出費がかさむなか、食品、燃料費、すべてにおいて値上がりが進んでおり、生活は厳しいです」(43歳男性/その他)
物価が上がっているにも関わらず、給与がそれに追いつかない現状に多くの人が悩んでいます。食費や光熱費など、家計の大部分を占める支出が増加し、その影響で生活が厳しく感じられることが多いようです。
「食費が本当にキツい! お米は昨年の倍、野菜も軽く1.5倍では、節約の仕様がありません」(41歳女性/主婦)
「何もかも値上がりして、食料品など購入の時、いろいろお金の事を考えながら買い物をしなければいけないので、買い物が以前よりも嫌いになりました。頭が疲れる」(60歳女性/その他)
特に食費の負担は大きく、以前のように買い物を楽しむ余裕もなくなっているという声も。物価が上がるたびに、「どうやって節約すれば良いのか」と悩みながら生活している様子が伝わってきます。

物価上昇とともに感じる「我慢」の限界
null「我慢はしているが、限界がある」(53歳女性/総務・人事・事務)
「いつまで値上がりするのか、給料が増えないのに将来どうするのか不安に思う」(43歳女性/総務・人事・事務)
「本当に国民は疲弊していることを政治家はわかって欲しい」(56歳男性/その他)
物価上昇に対して、我慢し続けることには限界があると感じている人も多くいました。日々の買い物で「高い」と感じる瞬間が増え、ストレスが溜まっていく一方、収入が増えないまま生活費が膨れ上がることへの不安が強まっています。
「収入に関係なく物価が上がるので、低所得者にはきつい」(58歳女性/その他)
「物価上昇と同じく給料も上がってくれないと生活がどんどん苦しくなる」(57歳女性/その他)
「このままでは、生活苦に悩む人が大勢出てくるような感じがします。そして、それは他人事ではありません」(63歳男性/研究・開発)
低所得者層への影響も深刻です。物価が上がる一方で、給与の増加がないと、生活の質が低下してしまいます。これらに対しては、政治への不満の声も見られました。

節約の工夫と生活の変化
null「このままで続くようなら1日2食にしようと考え始めています」(58歳女性/その他)
「もっと節約しないと老後が心配」(44歳女性/主婦)
「日常の野菜とかも、たまにしか食べられなくなりそう」(48歳男性/コンピューター関連技術職)
「いろいろなものが値上がりしていてやりくりが大変です。今まではおかずを2品とサラダにしていましたが、野菜も高いのでおかず1品とサラダになりました。なるべく葉物は購入しません」(63歳女性/主婦)
物価上昇の影響で、節約を余儀なくされるという人もいました。食事の回数を減らしたり、買うものを厳選したりするようになったという声も。野菜を以前のようには購入しなくなったなど、食生活に大きく影響を及ぼしていることがわかります。
「家計簿をつけるようになりました」(26歳女性/デザイン関係)
「物価高騰に対し収入がなかなか増えないので贅沢できない」(62歳男性/研究・開発)
また、家計の管理をよりしっかりするため、家計簿をつけるようになったり、贅沢を避けて生活の質を守るために努力しているという声もありました。少しでも家計を楽にするために、あらゆる方法を試していることが伝わってきます。

政府への期待、要望
null「賃金上昇のスピードを加速させるとともに、経済情勢を好転させる政策を政府が速やかに行うことを期待する」(56歳男性/その他)
「税金や物価を上げるのなら給料を上げるか社会保険料を下げてほしいと切に思います」(35歳女性/総務・人事・事務)
多くの人が求めるのは、物価の上昇に見合った賃金の増加や、税金対策の強化です。特に、収入の増加と物価上昇のバランスが取れるような政策を求める声が強くなっています。
「政治、経済の両面で効果的な対策を実現してもらいたい」(56歳男性/学生・フリーター)
「政府には賃金を上げて税金を減らす施策を速やかに講じて欲しい」(54歳男性/出版・マスコミ関係)
政治家や政府に対しても、迅速かつ実効性のある対策を求める声が多く寄せられています。

物価上昇に直面するなか、家計のやりくりはますます厳しくなっています。節約をしても効果が薄く、食費の高騰や収入の停滞が家計を圧迫している現状が伝わるアンケート結果だったのではないでしょうか。今後、政府がどのような対策を講じるのかとともに、私たち一人一人が生活を守るためにさまざまな工夫をしながら、この難局を乗り越えていく必要がありそうです。

エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。