子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

貯金1,000万円以上の人が「あえてまとめ買いしないもの」節約のつもりがかえって損!?

一般的に、同じものを買うなら少量よりも、ある程度まとまった分量を買うほうが割安といえば割安。では、しっかり貯金するには、なるべくまとめ買いを心がければよいかというと、節約のつもりがかえって損を招いてしまうこともあるようです。

今回は、20代~50代で貯金が1,000万円以上あるという男女96人を対象に、“あえてまとめ買いしないようにしているもの”についてアンケート調査を実施しました。一見お得そうだけれど、やりくり上手な人たちがスルーしているものは何!? 節約のヒントをご紹介します。

生鮮食品など賞味・消費期限があるもの

null

「フルーツなど賞味期限の短いものはすぐに腐って食べられなくなる。食べる分だけ購入するのが1番お得」(59歳男性/営業・販売)

「さつまいもやジャガイモなど。よく使うしある程度日持ちするからと多めに買っていると、数日しか経っていないのに腐ってきていることがある。見た目では中まで確認できないのでまとめて買わないようにしている」(57歳女性/主婦)

「賞味期限が切れるのが早そうなものは、まとめ買いしません。結局は使わないまま、賞味期限が来てしまって、無理やり食べたくないので、無駄になってしまうので」(53歳女性/主婦)

「パン。固くなってしまう。冷凍すると風味が落ちる」(53歳女性/その他)

「油は小さいものを買う。大きいものを買うと味が落ちるから」(58歳男性/総務・人事・事務)

「乾麺や缶詰 。気をつけないと消費期限が切れる」(48歳男性/企画・マーケティング)

今回のアンケートで全体の半数近くを占めたのは食品を挙げる声。なかでも肉や魚、野菜などの生鮮食品は傷みやすいため、まとめ買いに慎重なコメントが続出しました。

また、調味料などは生鮮食品よりは長持ちするものの、開封後の保存状態によっては風味が落ちることがあり、これまた損。

さらに、レトルト食品や缶詰などは保存がきくからと油断していると、うっかり期限が過ぎてしまうことがあるとの指摘も寄せられました。

筆者もお気に入りのレトルトカレーを10食まとめ買いした際、いつのまにか半年も期限が過ぎており、泣く泣く2食処分。その次のまとめ買いでは完食はしたものの、「期限内に食べ切らなきゃ!」という義務感から、正直あまりおいしく味わえなかったという苦い失敗経験が……。期限の長短にかかわらず、食品のまとめ買いは避けるのが得策かもしれません。

酒、菓子など嗜好品

null

「お酒。あると飲んでしまうので、本当に飲みたくなったときだけ買うようにしている」(37歳女性/主婦)

「スナック菓子。あればあるだけ食べてしまうので」(59歳女性/主婦)

「カップラーメン。食べ過ぎないように」(40歳男性/営業・販売)

食品に関しては期限の問題だけでなく、食べ過ぎてしまうという理由でまとめ買いを避けるという声もありました。たしかに、自分がハマっているお酒やスナック菓子を買いだめすると、欲望の歯止めがきかず、健康や美容を損なうおそれが。いくらお買い得だといっても失うもののほうが大きそうです。

トイレットペーパーなど場所をとるもの

null

「ペットボトルのお茶。意外と飲まないのでなかなか減らず、場所だけ取って面倒くさい」(46歳男性/その他)

「トイレットペーパー 。置いておくとかさ張るから」(50歳女性/主婦)

「ティッシュ。邪魔」(34歳女性/会社経営・役員)

「洗剤や日用品。場所を取るし、近所にドラッグストアがたくさんあるから」(51歳女性/総務・人事・事務)

日用品など保存がきくものは特売の日にまとめ買いするほうが一見するとお得。ただ、自宅の限られたスペースを有効活用するために、あえてまとめ買いはしない、との意見も寄せられています。

ちなみに、『kufura』では過去、貯金1,000万円以上の人を対象に“ものを捨てるときに心がけていること”というテーマでのアンケート調査を実施しており、そこではこんなユニークなコメントも。

「保管するスペースに対する賃料を払っていると考える」(58歳男性/営業・販売)

価格が安いか高いかという表面的な損得だけにとらわれるのではなく、ものを保管するには何らかのコストがかかるというマインドをぜひ見習いたいところです。

衣類

null

「服。まとめ買いしても着ないものが多いので」(44歳男性/その他)

「洋服。必要最低限のものしか購入しない」(49歳男性/営業・販売)

衣類のまとめ買いといえば、たくさん買えば買うほど割引率が上がったり、2着買えば1着が半額や無料になったりするキャンペーンを見かけることもしばしば。

筆者自身、この手法に釣られやすく、「せっかくなら」とお目当てのアイテム以外を購入しがちです。でも、そういうついで買いしたものって心から気に入ったものではないから、タンスの肥やしになることが多く、かえってコスパが悪いような……。安いからといって衣類をまとめ買いしては、財布だけでなく心も貧しくなってしまいそうです。

基本的にまとめ買いはしない!

null

「まとめ買いはしないです。使わないで家にある在庫は買掛のようなもの。結局のところ、家計を圧迫すると考えてしまいます。つまり、使うものを使う分だけ、が基本方針です」(49歳男性/会社経営・役員)

「基本何でも。管理できるだけの数を買わないと何が足りないか分からないから」(30歳女性/主婦)

「全体的にまとめ買いはしない。家が広くはなく、保管する場所がないから」(47歳女性/主婦)

上記を含め、「まとめ買いはしない」との声は9票。逆に、「まとめ買いしないものは特になく、むしろ積極的にまとめ買いしている」との声は3票でした。

計画的なまとめ買いはたしかに節約効果もあるので、まとめ買いするかしないか、どちらが正解かは一概に決められませんが、貯金1,000万円以上の人の間でも、さまざまなスタンスがあるというのは興味深いですね。

 

以上、貯金1,000万円以上の人が“敢えてまとめ買いしないようにしているもの”をご紹介しました。節約目的でチラシをチェックして、目玉商品のまとめ買いをしているのに、なぜかお金が貯まらない……とお悩みの人はぜひご参考にしてみてくださいね。

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載