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給料が増えないなら支出を減らすしかない?貯金1千万円以上の人が「減らしたら効果があった支出」トップ5

物価の高騰に、給与の伸び悩み、こんな状況でお金を貯めたいのなら、支出を減らすしかない!? かといって、毎日、「節約、節約」とばかり考えて生活していると、息が詰まってしまいそう。

そこで『kufura』編集部では、貯金が1千万円以上ある20代から40代の男女82人を対象に「減らしてみたら、大きく効果があった支出」を調査しました。「日々のちょこちょこ節約に疲れた!」という人、もしかすると、ひとつ見直すだけで効果絶大な節約ポイントが、家計に潜んでいるかもしれません。回答の多かったものをランキング形式で見ていきましょう。

第5位(同率):保険料・・・4票

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「万が一の備え」として“安心”を買う保険料。いちど加入すると、継続して支払うことになるので、あまり意識しないまま支出している人も多いかもしれません。

なんとなく「入りっぱなし」になっているという人は、その保険が、いまの自分や家族のライフスタイルに合ったものかどうか検討してみる価値がありそうです。

「契約している保険契約を見直した。年間10万円節約になった」(49歳男性/総務・人事・事務)

第5位(同率):洋服・ブランド品・・・4票

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いちどに大きな出費になりがちな、洋服やブランド品の買い物は、見直すことで支出減に大きくつながりますね。1千万円以上貯金がある人のなかには、意識して買うのを控えているという人が目立ちました。

「衣服代を節約したら、お金が貯まった」(49歳女性/総務・人事・事務)

「服の購入を減らした」(47歳男性/総務・人事・事務)

「ブランドものを買わなくなった。ブランドものを買っても使う機会が減ったので必要性を感じなくなり、持っていた物を売ったり、新たな購入をやめたりしたら貯金できるようになった」(49歳女性/主婦)

第4位:お酒・タバコ代・・・6票

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飲酒・喫煙の習慣をやめたら、お金が貯まるようになったという人も。嗜好品は高価で、しかも毎日の習慣となっているケースが多いので、いちどやめてみると大きな効果を実感できるはずです。

「タバコをやめたら支出が減って貯金しやすくなりました」(47歳男性/その他)

「タバコとお酒をやらない」(43歳男性/営業・販売)

第2位(同率):車に関する支出・・・8票

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2位は、車に関する回答でした。車を手放したという回答のほか、台数を減らした、中古車を買うようにした、という人もいました。

車そのものに加えて、燃料代、駐車代、車検、保険など、維持費がかなりの額に。車がないと生活が成り立たないという場合を除き、見直してみることで、月々の出費が大きく減ることでしょう。

「車を手放した。手放したら車代や保険等がなくなったので支出が減った」(47歳女性/総務・人事・事務)

「中古車を買うようにしたら、支出が減った」(45歳男性/その他)

「車を手放した。たいして使わない車を手放したら、ガソリン代、駐車場代、車検代など合わせると相当大きな節約になった。移動は電車でなんとかなるし、買い物も家電などは無料配達してくれるところが多いので、さほど苦にならない」(45歳男性/その他)

第2位(同率):携帯電話・通信費・・・8票

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同じく第2位は、携帯電話などの通信費。「格安スマホ」に変えたら劇的に安くなったという声が多かったです。特に家族分を支払っている場合は、見直すことで大きな効果を得られそうです。

「通信費。格安スマホにしたらすごく安くなりました」(38歳女性/主婦)

「通信費。キャリアは格安モバイルに変更し、スマホは状態のいい中古を厳選して使用しています。5年単位で考えるとかなりの額を節約できています」(47歳女性/その他)

「携帯やネットなどの固定費の見直し。毎月のことなので貯金に回せる金額が目に見えて増えた」(38歳女性/公務員)

第1位:外食費・・・11票

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1位は外食費。「どう見ても割高」との声も寄せられ、毎日のランチをやめてお弁当にした、ときどきの外食をいっさいやめたなどの回答がありました。外食費を意識的に減らすことは、どうやら貯金1千万円への近道のようです。

下記の回答例のように、「外食が多くなっている理由=調理が面倒だから」というところまで掘り下げ、その理由を解消すべく行動したというみごとな解決策も。ぜひ参考にしてみてください。

「週1回の外食代をなくしたら支出が減った」(40歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「外食の頻度。ホットクック(電気調理器)を導入して、調理のハードルを下げ、外食の頻度が下がった。その効果で、外食費の節約、健康になり病院代も節約になりました」(44歳女性/主婦)

「外食費。毎日のことなのでかなり効果があった」(40歳男性/その他)

ほかにこんな回答も

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最後に、ランキングには入らなかったものの、大きな効果の期待できそうな回答例をご紹介します。

「楽しみにしていたマッサージ代、リフレクソロジー代。くせになって、月23回行ってしまっていた。気持ち良さを忘れるために、いっさいやめた。月2万ほど浮くようになった」(48歳女性/デザイン関係)

「千円カットに行くのをやめて自分で散髪するようにしたら節約になった」(43歳女性/主婦)

「交際費を一気に減らした。無駄な支出が減って人的ストレスも軽減された」(31歳男性/公務員)

「旅行を減らした。遠方の旅行を減らして、近場に変えたら家計に余裕ができた」(45歳男性/総務・人事・事務)

「社宅に住むようになったら、お金が貯まるようになった」(40歳男性/コンピュータ関連技術職)

女性から回答があったのが、美容関連の支出の見直しです。至福のマッサージタイム、手軽にヘアスタイルを整えてくれる美容室、思い切って断ち切ってみると大きく支出が減った、という声がありました。

また、コロナ禍で、これまでかかっていた交際費が「本当に必要かどうか」を考えたという人も、少なくないかもしれません。自分にとって「ストレスでしかない交際」ならば、そこにかけるお金とエネルギーを削り、貯蓄が増えれば一石二鳥ともいえます。

住居費や旅行費などは、大きな出費なので、目に見えて効果があらわれますね。

いかがでしたか? 貯蓄が1千万円以上ある人たちの回答から共通して感じられたのは、習慣化した支出、固定化した支出を「もっと減らせないだろうか」と冷静に見つめ直す姿勢です。

日々、家計簿とにらめっこして、細かな支出の増減に一喜一憂するよりも、もっと効率よく家計ダイエットに働きかける方法があるかもしれません。

回答例を参考に、さっそく一つひとつの項目を洗い出してみたいと思った次第です。みなさんもぜひ、参考にしてみてください。

新井円
新井円

ライター、J.S.A.ワインエキスパート。札幌の編集プロダクションに勤務し、北海道の食・旅・人を取材。夫の転勤で上京後、フリーでライティングや書籍の編集補助に携わる。小学生のころから料理、生活、インテリアの本が好きで、少ない小遣いで「憧れに近づく」ために工夫し、大学では芸術学を専攻。等身大の衣食住をいかに美しく快適に楽しむか、ずっと大切にしてきたテーマを執筆に生かしたいです。小学生のひとり息子は鉄道と歴史の大ファン。

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