生き方や暮らし方は多様化。だからお金の知識もアップデートが必要!
nullこの本、サブタイトルが『貯金ゼロ、知識ゼロ、節約ゼロ でも大丈夫!』。いや、さすがにそれはダメじゃないですか? と言いたくなりますが、そのくらいの初心者でも受け入れてくれる本、という意味では心強い!
そして、中身はというと……
この1冊で現在の家計の見直しから、「自分らしい暮らし」を支えていくためのプラン作りや、節約方法までが網羅されています。この画像のように、自分で書き込みをしながら進めていけるので、自分用にカスタマイズされた本になっていきます。
著者はファイナンシャルプランナーで社会福祉士の清水香さん。20年前から、個人の方の暮らしやお金についてのアドバイスをしてきたといいます。清水さんにこの著書についてお話を聞いたところ、
「“社会人になったら保険ぐらい入るべき””マイホームを持って一人前“……。親世代が自身の成功体験をもとにくれる親身なアドバイスも、時代に合っていなければ“呪い”になりかねないので要注意です」(以下「」内、清水さん)
と、ドキッっとするようなコメントが!
「30年くらい前の日本は、バブル期の真っただ中で右肩上がりの好景気。定期預金の金利は年6%と、2020年現在の年0.002%に比べて、なんと3000倍です! ちょっと背伸びした高い買い物も、行き当たりばったりなお金の使い方も、大きな失敗にはさほどつながらない時代でした。
ところが今は、5年先の状況さえも見通しにくくなってしまった上に、生き方や暮らし方は多様化しています。ならば、古くなったお金の常識をアップデートして、あなたが理想とする“自分らしい暮らし”を実現するためのお金の使い方に変えてみては……そんなことをテーマにこの本をまとめました」(清水さん)
4つのステップで、お金の知識をアップデート!
nullこの本は、全部で全部で4つのステップで構成されており、それぞれにお金にまつわる2020年の最新の情報とノウハウが記されています。
0:自分を知る
1:家計を振り返る
・家計を知る
・家計を管理する
2:常識をアップデート
・備える(医療保険/生命保険)
・住まう(住宅)
・育てる(子ども/老後資金)
・支える(寄付)
3:暮らしに困ったら
・家族関連
・暮らし関連
・仕事関連
・被災関連
生命保険、住宅費、教育費といったkufura世代にも身近なお金の話(しかも、全てが今どきの事情に照らし合わせた情報というのがありがたい!)が、図表、イラスト、記入欄などで、とても分かりやすくまとめられています。
困ったときに頼りになる26のお助けカード
null中でも、この1冊を保存版にしておこうと思ったのが、3章の「暮らしに困ったら」。
困りごとを4つのジャンルに分け、その困りごとに対する制度や支援内容、窓口が書いてあります。QRコードが掲載されているので、サイトに飛ぶこともできます。
・介護や認知症など老親の相談をしたい
・家計急変で学費負担が困難
・医療費がかさんだ
・被災して家計が厳しくなった
これらは一例で、なんと26の「困った」に対するお助けカードが掲載されています。
「どんな時代の変化も乗り越えて、あなたの“自分らしい暮らし”の持続をバックアップできたらと思います。ぜひ、新しい暮らしとお金のバイブルとして、お役立てください」と清水さん。
コロナ禍の1年で、“もしも”はこれまでより身近なものとなっているのではないでしょうか。お金のことはちょっと苦手、という人にこそ、この1冊は強い味方になってくれそうです。
【参考】
『「貯金ゼロ、知識ゼロ、節約ゼロ」でも大丈夫!“もしも”に備える新しいお金の使い方』(小学館)
清水香・著