鶏肉派?それとも豚肉派?一番人気は“肉類”
null今回、大根と煮込む食材として一番人気が高かったのは“お肉”。おおよそ鶏肉派と豚肉派に分かれ、さらに鶏肉は手羽先や手羽元などの“骨付き派”が一大勢力であることが分かりました。
骨付き鶏肉は“コラーゲン”が美味!

「鶏もも肉か手羽元を使えば、大根にも出汁が染み込んで美味しくなります」(51歳/主婦)
「鶏肉手羽先。鶏肉の旨味、コラーゲンが染みしみの大根が美味しいです!」(54歳/その他)
「手羽先。軟骨が柔らかくなるまで圧力鍋で煮るとぷりぷりになっておいしいです」(35歳/総務・人事・事務)
「鶏の手羽。手羽はホロホロ、大根はトロトロで美味しい」(43歳/主婦)
鶏の手羽先や手羽元は1時間くらい煮込むと骨から肉がスルッと外れるほど柔らかくなり、冷やせば煮こごりになるほどコラーゲンが溶けだします。うま味を存分に吸収した大根は、鶏肉に負けないほど存在感バツグンです。
豚肉は脂身が美味しい“バラ”が人気

「豚バラ。豚バラの脂が美味しさをより際立たせるし、大根と豚バラの相性がとてもいいから」(29歳/その他)
「大根と豚バラ。すき焼きのたれで煮ると簡単に美味しくできます」(44歳/主婦)
「豚肉。特に豚バラがいい。コクとうまみと甘みが足される」(51歳/主婦)
「豚バラ。脂が大根に馴染んで美味しい」(35歳/主婦)
豚肉で今回圧倒的に人気だったのは、脂身が多いバラ肉。肉単体だと脂っこいと感じるところですが、大根を入れることでうまく中和してれるようです。
そのほかベーコンやソーセージなどの加工肉もアリ!
「ベーコンを入れると、旨みが大根に染みて美味しい」(58歳/総務・人事・事務)
「ウインナー。安いやつでいいです。ウインナーの味が出ておいしい」(31歳/学生・フリーター)
「あらびきウインナー。さっぱりした大根と豚肉の油っぽさがちょうど良い」(46歳/その他)
加工肉も鶏肉や豚肉同様、煮込むと出汁が出ます。筆者は試したことがないのですが、大根との相性も確かに良さそうです。
缶詰を使えば味付けも必要なし!? “魚介類”
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続いて多かった回答は“魚介類”。大根の煮込み料理といえばメジャーどころで「ブリ大根」があり「ブリ。ブリ大根は鉄板の美味しさだと思う」(54歳/金融関係)といった意見は多数寄せられていました。もちろんブリ大根が美味しいのは異論ナシですが、今回はほかの魚介類の回答をご紹介します。
「イカ。イカの旨みと大根の甘味が相まって美味しい」(52歳/主婦)
「油ごとツナ缶を入れれば、味付け無しでも美味しいです。サバ缶もあり」(53歳/学生・フリーター)
「サバの味噌煮の缶詰を入れる。簡単に作れて美味しい」(47歳/学生・フリーター)
「鮭。出汁とみりんで煮ると、煮物になってご飯とよく合う」(42歳/総務・人事・事務)
ブリ以外で人気が高かったのは「イカ」。魚介類の中は下処理が簡単なほうではありますが、それでも内臓や軟骨などを取り除く必要があります。その点楽なのがサバ缶などの「缶詰」。下処理は一切必要がなくしかも味付けもいらないとなると、まさに神食材といえそうです。
なお、人気のあった「ブリ大根」は、嫁舅コンビで活躍する料理研究家の小林まさみ・まさるさんレシピがおすすめ! こんがり焼いた大根が美味しさの秘訣です。ぜひお試しを!
おでんでは鉄板の組み合わせ“練り物”
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おでんの具材に大根はつきものですが、そこで一緒に煮込まれていることが多いのが、ちくわやはんぺんのような“練り物”。練り物の出汁を存分に吸い込んだ大根の美味しさは鉄板です。
「ちくわ。おでんのようになり、美味しくて食べやすいです」(56歳/主婦)
「練り物や厚揚げ。魚の旨み成分が染み込んだ大根になる」(44歳/主婦)
「かまぼこ。両方煮込むとどちらも味が染みて美味しい」(57歳/コンピューター関連技術職)
「さつま揚げ。さつま揚げの旨みが大根に染みて、手軽で美味しい煮物ができる」(53歳/主婦)
おでんとなると何種類もの練り物や具材を準備する必要がありますが、シンプルに練り物と大根だけでも十分。これなら調理のハードルもやや下がりそうです。
味付けが難しい?上級者向けな“野菜”との組み合わせ
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寄せられた数は全体的に多くはありませんでしたが、大根以外の“野菜”と合わせるという回答もありました。野菜類は肉や魚と比較するとうま味成分のインパクトは弱めですが、大根と組み合わせることによってどのような化学反応が起こるのでしょうか?
「じゃがいも。味がしみてトロトロの大根の食感、ホクホクしたじゃがいもの食感を食べ比べるのが好きです」(53歳/その他)
「ねぎ。すっきりとした味が大根に染み込んで美味しいから」(35歳/出版・マスコミ関係)
「しいたけ。しいたけのだしと大根の香りは相性が良い」(49歳/主婦)
「さといもと大根はとても合います」(41歳/主婦)
野菜類の場合、重要なポイントとなりそうなのが味付け。野菜は味が淡泊なので、そこでどんな出汁を入れてコクを出すかが決め手となりそうです。ごまかしが効かない分、上級者向けの組み合わせといえるかもしれません。
そのほかこんな具材も…
null「柚子の皮。風情が出るから」(35歳/営業・販売)
「梅干しを入れて煮ます」(29歳/その他)
「こんにゃく。ヘルシーなので」(33歳/その他)
大根には厚く切ってだし汁で煮込んで味噌などでいただく「ふろふき大根」という料理がありますが、基本的に何も具材を入れなくても美味しく味わえる食材です。ただそれは煮込むベースとなるだし汁のクオリティが高いことはもちろん、大根じたいがみずみずしくて美味しいことが絶対条件。そういった条件がそろえば、柚子の皮や梅干しだけでも十分美味しくいただけそうですね。

鉄板の美味しさを求めるなら、うま味が強い肉類や魚類、ねり物などを活用するのが簡単でオススメ。また今回はランクインしていませんでしたが、実は大根をカレーに入れても美味しいんです。もしよければこちらもぜひお試しを!

東京都出身、千葉県在住。短大の春休みより某編集部のライター見習いになり、気が付いたら2022年にフリーライター歴25年を迎えていた。現在は雑誌『DIME』(小学館)、『LDK』(晋遊舎)などで取材・執筆を行うほか、『kufura』などWEB媒体にも携わる。
執筆ジャンルは、アウトドアや子育てなどさまざま。フードコーディネーターの資格も持つ。