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「キャベツの芯」は捨てずに料理に!硬い芯が美味しく変身するレシピ。葉より甘みがあって実は美味

昨今、問題になっている「食品ロス」。日本の食品ロス量は約472万トン(2022年度推計値)で、国民ひとり当たりの食品ロス量は、1日約103g(おにぎり約1個分)といわれ、年間約38kgもの食品を廃棄していることに……。

そこで、家庭で捨ててしまいがちな「キャベツの芯」を無駄なくおいしく食べる方法を大紹介。なんと包丁&まな板いらずで、約7分以内で完成する超時短レシピばかりです!

キャベツの芯までざく切りにしたパッケージサラダが新登場

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みなさんは「パッケージサラダ」は使用していますか? 「パッケージサラダ」とは、スーパーなどで販売している、切らずにそのまま食べられるカット野菜のこと。サラダにしたり、スープに入れたり、炒め物にしたり、忙しい時でもパパッと野菜を手軽に摂れて便利ですよね。

洗わずに食べられるパッケージサラダを製造・販売している『株式会社サラダクラブ』は、1999年にキユーピー株式会社と三菱商事株式会社の共同出資で設立されました。サラダクラブは、パッケージサラダ市場において国内最大のシェア(金額)を占め、その商品は17,995店(2023年11月時点)で販売されています。

サラダクラブは、キャベツを生でも加熱でも楽しめるサイズに芯まで丸ごとカットした「ざく切りキャベツ ダイスカット」を関東、関西、中四国、九州エリアで、2024年9月20日に新たに発売予定。パッケージサラダ市場最大のシェアを誇る同社が、キャベツの芯まで使った商品を発売することは、食品ロスを見直すことにも繋がると、話題を呼んでいます。

2024年8月21日に新商品発売にさきがけて行われた発表会では、キャベツの芯までおいしく食べる、包丁もまな板も使わない超時短メニューが登場。

レシピを考案したのは、ラク家事アドバイザー、食品ロス削減アドバイザーとして活躍する料理研究家の島本美由紀さん。キャベツの芯の活用ポイントを懇切に教えてくれました。

ラク家事アドバイザー、食品ロス削減アドバイザーとして活躍する料理研究家の島本美由紀さん。アイディアあふれるレシピに定評がある。

各家庭で「キャベツの芯」を食べれば、食品ロス軽減に!

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そもそも、食品ロスとは、本来はまだ食べられるのに捨てられてしまう食品のこと。初めから食べられないバナナの皮や魚の骨などは含みません。直近1か月の間に捨ててしまった生鮮食品を尋ねたアンケート(2023年度 第2回消費生活意識調査より)では、キャベツはなんと第3位にランクイン!(ちなみに1位はもやし、2位はきゅうりでした)

そういった観点から考えると、キャベツの芯はキャベツ全体の約10% を占めており、芯まで丸ごと全部食べれば家庭での食品ロスを減らす第一歩に繋がるのです。

「キャベツの芯は、葉よりも甘味があって、実はおいしい部分。芯は硬いですが、調理の工夫で無駄なくおいしく食べられますよ」と、島本さんは話します。

「薄く切ったり、細かく切ったりして、芯特有の食感や甘味をぜひ楽しんでみてください。たとえば、ポン酢で漬ければ、シャキシャキした食感が楽しいお漬け物に、卵焼きに入れると甘くておいしい仕上がりに。葉と芯を混ぜてお好み焼きやミネストローネにしてもいいですね。

サラダクラブの『ざく切りキャベツ ダイスカット』を使ってハンバーグを作ったら、葉とは違った甘味が加わってとっても美味でした!」(以下「」内、島本さん)

それでは早速、島本さん考案のキャベツの芯を使った超時短レシピをチェックしてみましょう!

1:速攻3分で完成!シャキシャキ食感を楽しむサラダ

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まず1品目は、キャベツレシピの王道「コールスロー」から。生でそのまま食べられて、具材を混ぜ合わせるだけだから、なんと包丁いらずでたった3分で完成! 生なので、キャベツの芯のシャキシャキした食感をダイレクトに楽しめます。子どもでも作れるので、お手伝いにもおすすめです。

ざく切りキャベツのコールスロー

【材料】(2人分/調理時間:3分)

『ざく切りキャベツ ダイスカット』・・・1袋

コーン(缶詰)・・・大さじ3(約40g)

かに風味かまぼこ・・・4本

粗挽き黒こしょう・・・適量

[A]

マヨネーズ・・・大さじ2

酢・・・大さじ1

はちみつ・・・小さじ1

 

【作り方】

(1)ボウルに[A]を入れて混ぜ合わせる。

(2)『ざく切りキャベツ ダイスカット』、コーン、食べやすくほぐしたかに風味かまぼこを加えてよく混ぜ、仕上げに粗挽き黒こしょうを振る。

『ざく切りキャベツ ダイスカット』は洗わず、そのまま食べられるので、調味料や具材と和えるだけで速攻完成!

食べてみると、ザクザク、シャキシャキした食感が最高! 噛むほどにキャベツの芯の甘味が溢れ、マヨネーズの酸味と相まって、おいしさの相乗効果を楽しめます。

キャベツの芯が加わると噛み応えが出て、満足度もアップ。これは忙しい日にパパッと作れる嬉しいお助けメニューです。

ちなみに、かに風味かまぼこの代わりに、ハムやちくわ、ツナを入れてもおいしいとのこと。

2:レンチンでOK!火を使わずに缶詰で作るごちそうおかず

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次は、さばみそ煮缶詰を使ったごはんのおかずにもなる一品を紹介。缶詰と電子レンジを使って調理するので、驚くほど簡単! 包丁も火も一切不要なんです。

さばみそキャベツのレンジ蒸し

【材料】(4人分/調理時間:7分)

『ざく切りキャベツ ダイスカット』・・・2袋

さばみそ煮缶詰・・・1缶(190g)

鶏がらスープの素(顆粒タイプ)・・・小さじ1

青ねぎ・・・適量

おろししょうが(チューブタイプ)・・・適量

 

【作り方】

(1) 耐熱ボウルに『ざく切りキャベツ ダイスカット』を入れ、鶏がらスープの素を振り、さばみそ煮缶詰を汁ごと加えて軽くほぐす。

(2)ふんわりとラップをかけ、600Wの電子レンジで5分加熱する。

(3)よく混ぜてから器に盛り、小口切りにした青ねぎをのせ、好みでおろししょうがを添える。

まさにこれは、ごはんのおかずにぴったり! さばの旨味をキャベツがたっぷり吸って、そこにキャベツの芯の甘味も加わって、おいしいハーモニーに。やや濃いめの味付けですが、しょうががさっぱりとしたアクセントになり、これはごはんがモリモリ進むこと間違いなし! 忙しい日のメインおかずになる一品です。

3:切らずに煮るだけ!極旨ボリューム満点スープ

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最後は、これから秋冬に向けて、心も体もポカポカ温まるスープを。みんな大好きな豚肉×キャベツの最強コンビです。豚肉はしゃぶしゃぶ用肉を使えば、薄いので火の通りがよく、包丁で切る必要もありません。忙しい日でも鍋に入れて煮るだけだから、これならササッと作れそう!

豚肉とキャベツのうま塩スープ

【材料】(2人分/調理時間:7分)

『ざく切りキャベツ ダイスカット』・・・1袋

豚バラ薄切り肉(しゃぶしゃぶ用)・・・100g

木綿豆腐・・・100g

[A]

水・・・400ml

みりん・・・大さじ1と1/2

酒・・・小さじ2/3

塩・・・小さじ1

和風だし(顆粒タイプ)・・・小さじ1/2

赤唐辛子(輪切り)・・・小さじ1/3

おろしにんにく(チューブタイプ)・・・少量

 

【作り方】

(1)鍋に[A]と『ざく切りキャベツ ダイスカット』を入れて中火にかける。

(2) 沸騰したら豆腐をスプーンですくって加え、豚肉を広げながら1枚ずつ入れ、弱火にして2〜3分ほど煮る。

 

キャベツの芯の甘味がたっぷり溶け込んだスープは、にんにくが効いていて食べ応え満点。豆腐は切らずにスプーンですくって入れるので、崩し豆腐のような食感もいい感じ。600Wの電子レンジで7分加熱しても同様に作れるので、火を使わずに作ることも可能だそうです。好みで冷蔵庫にある余った野菜を追加してもOK!

『ざく切りキャベツ ダイスカット』150g 138円(関東、関西、中四国、九州エリアで販売予定)2024年9月20日新発売。

「今回は『ざく切りキャベツ ダイスカット』を使用しましたが、もちろん普通のキャベツを芯ごと切って使ってもOK。

包丁&まな板いらずで作れるので、料理が苦手なかたはもちろん、遅く帰った時や疲れている時にもおすすめですよ」と、島本さん。

また、防災士の資格も持つ島本さんいわく、パッケージサラダは冷蔵で3〜5日ほど保存できるので、台風などの天候不順の時に備えてあると、防災の視点からも役立つそうです。

目の前で島本さんがパパッと料理を仕上げていく様子は、とっても軽快で、見ているこちらまで楽しくなるほど。さらに試食をしてみて、葉だけでなくキャベツの芯を加えることによって、甘味や食感がプラスされ、より味が複雑になって料理の深みが増すのを感じました。

キャベツの芯って、こんなにおいしく食べられるのだから、捨ててしまうのは本当にもったいない! 島本さんが提案したレシピはどれもとっても簡単なので、これなら無理なく続けられそうです。

各家庭で少し意識を変えるだけで、食品ロスの軽減へと繋がります。ぜひキャベツの芯まで丸ごとおいしく食べ切りましょう!

取材協力/株式会社サラダクラブ

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