作りやすい!クリスマスの3品献立
nullこんにちは。栄養士の道添明子です。料理家「あーぴん」として、時短簡単・美味しい・お洒落な“みんなが笑顔になれる幸せごはん”の料理教室を主宰、簡単レシピを毎日SNSで発信しています。
日々朝晩の冷え込みも厳しくなって、今年も残すところあと1カ月となりました。子どもたちにとってはプレゼントも楽しみなクリスマスがありますね! 今回は、おうちで簡単に作れるパーティーメニューをご紹介します。
フライパンで簡単ローストチキン
null今年はクリスマスの定番料理、骨付きのローストチキンにチャレンジしてみては? オーブンがなくてもフライパンで作れます。ハーブ類だけ用意したら、あとはバターや醤油などをベースに、特別な調味料は必要ないレシピです。
味付けのポイントは砂糖。砂糖には保水性があり、肉の水分を閉じ込めてくれるため、ジューシーに仕上がります。また、砂糖にはこんがりした焼き色を付ける効果もあります。香ばしくおいしそうに仕上がりますよ。
【材料】(4人分)
・鶏もも肉(骨付き、1本200g) 4本
・塩、こしょう 各少々
・クレソン、ミニトマトなど 適量
<下味>
・砂糖 大さじ2
・塩 小さじ1弱
・オリーブオイル 大さじ3
・にんにく 4片
・ローズマリー(ドライでも可) 3~4本
<調味料>
・しょうゆ、酒 各大さじ2
・みりん、砂糖 各大さじ1
・おろしにんにく 小さじ1
・バター 10g
【作り方】
(1)鶏もも肉は黄色い脂肪や筋を取り、皮をフォークで数カ所刺す。骨に沿ってハサミで切り込みを入れ、<下味>をもみこむ。冷蔵庫で30分以上寝かせる。
(2)(1)の鶏肉に塩・こしょうをふり、中火のフライパンに皮の面を下にして入れ、アルミホイルをかぶせて蓋をして3〜4分焼く。
(3)鶏肉の上下を返して、再びアルミホイルをかぶせて蓋をして1〜2分焼く。余分な油をペーパーで拭き、<調味料>を入れて味を絡める。
器に盛り、クレソン、ミニトマトなど野菜をお好みで添える。
【紙で簡単に作れる!ローストチキンの飾り】
紙で飾りを付けるとお店みたいに豪華見え! 子どもと一緒に作っても楽しいですよ。
A4の白い紙を横半分に切ります。さらに横に半分に折り、わ(折り目側)から長さの半分まで切りこみを入れていきます。紙を開いてひっくり返し、端からくるくる巻いてテープで止めたらできあがり!
クリスマスのリースサラダ
nullサラダもリースのように輪の形に盛り付けるだけでクリスマスの雰囲気が出ます。くるっと丸めたきゅうり、カラフルなトマト、チーズを添えてにぎやかに。
【材料】(4人分)
・レタス 1/2個
・ベビーリーフ 1袋
・ブロッコリー 1/2個
・きゅうり 1本
・ミニトマト 1パック
・モッツアレラチーズ 1袋(キャンディータイプ)
<ドレッシング>
・マヨネーズ 大さじ3
・プレーンヨーグルト 大さじ2
・塩、こしょう 各少々
【作り方】
(1)ブロッコリーは小房に分けて耐熱容器に入れ、ラップをして600Wの電子レンジで2分加熱する。
(2)きゅうりはピーラーで縦に薄切りしてクルクル巻く。器に、レタス、ベビーリーフを丸く飾り、ブロッコリー、きゅうり、ミニトマト、チーズを飾り、<ドレッシング>の材料を混ぜ合わせて添える。
牛乳で作るにんじんのポタージュ
nullかわいい形に抜いた食パンをトーストして、クルトン代わりに添えました。サラダに使用したブロッコリーとトマトをここでも活用してかわいく盛り付けた、にんじんたっぷりのポタージュです。混ぜる際はブレンダー、フードプロセッサー、ミキサーなどお手持ちの道具で。
【材料】(4人分)
・にんじん 大1本(200g)
・玉ねぎ 1/2個
・サラダ油 大さじ1
・バター 15g
・水 200ml
・固形ブイヨン 1個
・牛乳 400ml
・塩、こしょう 各少々
・ラスク、クラッカー、クルトンなど 適量
【作り方】
(1)にんじんは薄い輪切り、玉ねぎは繊維を断つように薄切りにする。
(2)鍋にサラダ油とバターを熱し、(1)を炒め、玉ねぎが透き通ったら水、固形ブイヨンを加えて野菜が柔らかくなるまで煮て火を止める。
(3)煮ている間に、食パンを好みの型で抜いて、オーブントースターで軽く焼く。
(4)(2)の粗熱が取れたら鍋からボウルに移し、ブレンダーなどを使って滑らかになるまで潰す(鍋で直接使えるガードが付いている場合は鍋のままでOK)。鍋に戻して牛乳を加えたら再び火にかけて、沸騰寸前に火を止める。
塩こしょうで味をととのえる。お好みで野菜やクルトンなどを添える。
12月の旬の食材は?
null野菜は白菜、れんこん、長ねぎなどの冬野菜がおいしくなります。果物はリンゴや柑橘類が出回ります。それぞれさまざまな品種があるので食べ比べも楽しいですね。
魚介は鮭や寒ブリ、アンコウなど。特にアンコウは、「東のアンコウ、西のフグ」と呼ばれる冬の味覚。捨てるところがないくらい食べ尽くされます。
12月の伝統行事
2023年の冬至は12月22日です。冬至は、太陽の位置が最も低くなり、昼間の時間が一番短い日です。冬至には「ん」のつく食材を食べるという風習があり、うどん、きんかん、なんきん(かぼちゃ)などを食べ、ゆず湯に入ると風邪をひかないといわれています。
また、大晦日には蕎麦のように細く長く生きるという長寿の願いを込めて年越し蕎麦を食べますね。
「師走」と呼ばれるほど慌ただしい12月。年末に向けて行事も増えてきますが、寒さに備えて栄養バランスよく食べて、体調を整えていきたいものです。素敵なクリスマス、年末年始をお迎えくださいね。
栄養士、料理家。
日本女子大学食物学科卒業。大手食品会社にて新製品の企画開発などに携わる。その後企業向けの料理レシピ開発、シルバー大学や料理教室講師、企業の健康栄養セミナーなどで幅広く活躍。
「健康な体は毎日の食生活から」をモットーに、初心者でも作りやすいよう調理法を工夫し、素材を生かしたメニューを得意とする。各種SNSで日々レシピ情報を更新中。
https://lit.link/apinakikomichizoe
新刊『旬と野菜を愉しむあーぴんの絶品おかず』(宝島社)2023年9月13日発売!