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【11月のおすすめ献立】七五三のお祝いご飯、お寿司の型に使うのは…?あーぴん先生の季節のご飯

ちょっと時間に余裕のある週末や、家族のお祝いごとがある日、季節の行事の日。旬の食材や行事のいわれを取り入れたご飯を作りたいけれど、いつも献立に迷ってしまう……。そんなママ・パパに向けて、料理家のあーぴん先生が、旬の食材を活かし、レシピもできるだけシンプルに工夫した3品献立を提案してくれる連載。

今回のテーマは「七五三」。お寿司、茶碗蒸し、野菜たっぷりの豚汁と子どもが大好きなメニューで揃えました。お寿司の型は「豆腐パック」を利用するというのもお手軽です。

お祝いにはやっぱりお寿司!

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こんにちは。栄養士の道添明子です。料理家「あーぴん」として、時短簡単・美味しい・お洒落な“みんなが笑顔になれる幸せごはん”の料理教室を主宰、簡単レシピを毎日SNSで発信しています。

朝晩もぐっと冷え込むようになってきました。みなさま体調を崩されていませんか? 11月は文化の日、勤労感謝の日などの祝日がありますが、小さなお子さんのいるご家庭では子どもの健やかな成長を祝う「七五三」がありますね。

その年齢でなくても、「子どもが主役の日」としておうちでお祝いするのも良いかもしれません。家族みんながおいしく食べられるメニューで、かつ簡単にできる3品をご紹介します。

豆腐パックで作るお祝いケーキ寿司

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豆腐のパックでケーキ寿司を作ります。中身の豆腐は豚汁に使うという無駄なしレシピ。いり卵は電子レンジで作るのでお手軽です。

ご飯を入れる際、角にきっちり詰めるようにするときれいな四角になります。上にはお刺身やカニカマ、ツナ缶などお好きなものをのせてください。

【材料】(7×7cm程度の豆腐パック4個分)

・温かいご飯 500g(約1合半)
・すし酢 大さじ3
・白ごま 大さじ2
・スモークサーモン 70g
・いくら 30g
・きゅうり 1/3本

<いり卵>
・卵 2個
・砂糖 大さじ2
・塩 ひとつまみ

【作り方】

(1)ご飯にすし酢と白ごまを混ぜてすし飯を作る。

(2)いり卵を作る。耐熱ボウルに卵を割り、砂糖・塩を入れて泡立て器で混ぜ、ラップをして600Wの電子レンジで1分加熱する。一度取り出して泡立て器で混ぜてかたまりをつぶし、またラップをして1分加熱する。再び泡立て器で混ぜて細かくする。

※火が通らなかった場合は、同様に30秒ずつ追加加熱して混ぜるのを繰り返す。

(3)豆腐パックにラップを敷いて、1/4量のいり卵を入れ、すし飯を詰めて押す。

(4)きゅうりは薄い輪切り(10枚)と斜め薄切り(4枚)にする。スモークサーモンで花を作り、斜め切りきゅうりを添える。もう1種類は輪切りきゅうりを並べて中央にいくらをのせる。

白だし使用&レンジで作る!簡単茶碗蒸し

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調味料は白だしだけ! ふるふる食感の茶碗蒸しが作れます。とっても簡単なレシピですが、なめらかに仕上げるために、卵液をザルでこすひと手間だけは省かずに。

加熱ワット数が指定できる電子レンジでは緩やかに加熱される500Wを使用します。200Wで加熱するとさらに「す」が入りにくくなるのですが、その場合は加熱時間は6〜8分必要になります。

加熱時間は容器の大きさ、深さなどによっても異なります。加熱しすぎると卵がボロボロになってしまうので、必ず様子を見ながら加熱してください。

【材料】(180mlのカップ4個分)

・卵 2個
・水 300ml
・白だし 大さじ2
・カニカマ 80g
・しめじ 1/2パック(50g)
・三つ葉 10g

【作り方】

(1)ボウルに卵を割り入れ、白身を切るように泡立てないよいうに溶き、水、白だしを加えて混ぜる。卵液をザルでこしておく。

(2)しめじは石づきを取り小房に分け、三つ葉は3cm長さに切る。電子レンジにかけられる容器にカニカマ、しめじを分けて入れ、卵液を注ぐ。

(3)ふんわりラップをかけて電子レンジ(500W)で2分加熱する。加熱ムラを避けるため、取り出してカップの位置を入れ替えて、さらに1分加熱する。仕上げに三つ葉を添える。

※容器の大きさにより様子を見ながら加熱する。ゆるい場合には10秒ずつ追加する。

もちろん、蒸し器などを使用しても作れます。

根菜たっぷり具だくさん豚汁

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おかずスープと言っていいほど具だくさんで、根菜やきのこがたっぷり。お寿司の型に使ったお豆腐もここで使っています。食物繊維が豊富な、身体が温まる汁物です。

材料が多いですが、野菜やきのこはお好みのものにして、全て入れなくてもOK。冷蔵庫の残り野菜のお片付けにもぴったり。野菜はじっくり炒めると旨味と甘さが増しますよ。

【材料】(4人分)

・豚こま切れ肉 150g
・ごぼう 1/2本(70g)
・大根 200g
・にんじん 小1本(100g)
・まいたけ 100g
・長ねぎ 1本
・豆腐 300g(150gパック2個分)
・ごま油 大さじ1
・水 800ml
・酒 大さじ2
・和風顆粒だし 小さじ2
・味噌 大さじ4

<仕上げ>
・ごま油 大さじ1
・小ねぎ、七味唐辛子 適量

【作り方】

(1)豚肉は食べやすい大きさに切る。ごぼうはささがきにして水にさらし、水気を切る。大根、にんじんは厚さ2〜3mmのいちょう切り、長ねぎは長さ2cmの小口切りにし、まいたけは小房に分ける。豆腐は2cm角に切る。

(2)鍋にごま油を中火で熱し、ごぼうを加えて炒め、大根、にんじん、豚肉も加えて炒め、全体に油が回ったら、水、酒、顆粒だしを加えてやや強火にし、沸騰したらアクを取り、野菜が柔らかくなるまで煮る。

(3)長ねぎ、まいたけ、豆腐を加えて弱火にする。野菜が柔らかくなったら、味噌を溶いて入れる。仕上げにごま油をたらす。器に盛り、小ねぎ、七味唐辛子をお好みで添える。

11月の旬の食材は?

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そろそろ秋から冬に近づく11月。「霜月」と呼ぶ通り、朝晩の冷え込みが厳しくなります。魚介類はきんき(キチジ)、ヒラメ、ししゃも、カニなども登場してきます。

野菜は根菜類のごぼう、里芋、山芋、長芋、さつま芋大根に加え、ほうれん草などの葉物が出回ります。

果物は柿、みかんをはじめ、りんごもたくさんの種類が店頭に並びます。新米もおいしい季節です。しっかり食べて寒い冬に備えましょう。

七五三のお祝いご飯ということでお寿司を作りましたが、豆腐のパックは普通のご飯の中に具を入れて海苔で包めば「おにぎらず」にも応用できます。

電子レンジの茶碗蒸しも簡単に作れるので、あと一品という時にも便利です。具を入れない茶碗蒸しは、口当たりが良く消化も良いので胃腸の調子が良くない時などにもおすすめ。ぜひ、参考になさってみてくださいね。

道添明子(あーぴん)
道添明子(あーぴん)

栄養士、料理家。
日本女子大学食物学科卒業。大手食品会社にて新製品の企画開発などに携わる。その後企業向けの料理レシピ開発、シルバー大学や料理教室講師、企業の健康栄養セミナーなどで幅広く活躍。
「健康な体は毎日の食生活から」をモットーに、初心者でも作りやすいよう調理法を工夫し、素材を生かしたメニューを得意とする。各種SNSで日々レシピ情報を更新中。

https://lit.link/apinakikomichizoe

新刊『旬と野菜を愉しむあーぴんの絶品おかず』(宝島社)2023年9月13日発売!

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