10分煮出すだけ!簡単すぎるのに美味しい!
nullさし水をしたり、アクを取ったり、こしたり……丁寧にひいたお出汁は最高に美味しい。けれど、毎日のことなので、家庭でそこまで手間と時間をかける余裕もない。さらに花鰹はつぶれないように保管するのに気を遣うし、たっぷり使うから経済的な面でも負担になることを考えると、日常的にはなかなかハードルの高い作業。
「だしパック」さまさま、とすっかり「パック派」でした。数年前、パックの原材料が気になりはじめ、塩分や酵母エキス等が添加されていないものを探していたときに、創業1970年、京都・伏見の削り節屋「きょうのおだし」さんを見つけました。
安心安全の「だしパック」はわが家の必需品なのですが、今回紹介したいのは「特選削り節」(270g 1,260円 税込)。こちら、お湯を沸かして、削り節を入れて、10分煮出すだけで美味しいお出汁がひけるんです。
私が知っているお出汁のひき方と全然違う! 10分も煮ていいの? と半信半疑で書いてある通りに試してみたところ、びっくりの連続。そもそも削り節の状態が全然違うんです。
お出汁=ふわっふわの花鰹でひく、という概念を覆す、しっかりとした厚削りの削り節。原材料を見ると、カツオ節、ソウダカツオ節、サバ節、ウルメイワシ節の4種類が調合されています。
お鍋に600〜700mlぐらいのお湯を沸かし、沸騰したら取っ手付きのざるに削り節を20gほど入れて、弱めの中火で10分煮出すだけ! タイマーをセットしておけば見張ってなくてOK。
アクを取ったり、そーっとかき混ぜたり、こしたり、一切しません。待っている間は、ぽわ〜んとお出汁のいい香りに包まれ、幸せな気持ちに。
ちなみに、削り節20gは最初量っていましたが、最近はだいたいこのぐらいかな、と、ひとつかみで入れています。スケールを出す手間も省きます(笑)!
「だしがら」でさらにもう1品!が助かる
nullそして出汁をひいた後の「だしがら」も、味がしっかり残っていて、おかずにしても美味しいんです。購入するとレシピも付いています。
じゃがいもと炒めるジャーマンポテトも美味しかったのですが、私はピーマンと炒めるのがお気に入り。この日は野菜が少なかったのでにんじんもプラス。素材すべてをごま油で炒めて味付けはしょうゆのみ。あっという間に副菜が一品完成です。
ピーマンとしらす、ピーマンとキャベツ、ピーマンとちくわなど、その日にあるもので組み合わせ色々。だしがらをカリカリに炒める(やりすぎると飛び散るので注意!)のが好みです。何つくろうかな、と考えなくていいのが助かるし、子どもたちもよく食べてくれます。
ハードルが高いと思っていたお出汁をひく作業。ざるを使う分洗い物は少し増えますが、手間はだしパックとさほど変わらないのでは!? と思うほど楽。でも明らかに格が上がる美味しさにすっかりハマっています。「お出汁をひく」という作業が、なんだか丁寧なことをしている気持ちにもなれますし(実際は超簡単作業……笑)。
この「特選削り節」まずはお味噌汁で、ランクアップする美味しさを試してみてください。
エディター/ライター。『Oggi』『Domani』(小学館)などのファッション誌を中心に、ウェブサイト、ブランドカタログなどで編集・ライティング・ディレクションを担当。毎日笑顔をモットーに、6歳男の子と3歳女の子、2児の子育てに奔走中の40代ママです。2021年春に都内から湘南へ移住。インスタグラム(@mocco_photo)でもゆるりと日々のあれこれをアップしています。