子どもと一緒にご飯作り
nullこんにちは。栄養士の道添明子です。料理家「あーぴん」として、時短簡単・美味しい・お洒落な“みんなが笑顔になれる幸せごはん”の料理教室を主宰、簡単レシピを毎日SNSで発信しています。
夏休み真っ最中、いかがお過ごしでしょうか。忙しい毎日で、普段は「お手伝いしたい!」と言われてもなかなか対応できないという人も、少し時間や気持ちに余裕がある夏休みは、親子でお料理を楽しむ良い機会です。
自由研究のきっかけにもなりますし、自分で料理すると嫌いな野菜でも食べられたりすることも!
今年の夏も猛暑なので、火を使わない電子レンジレシピやポリ袋で混ぜるだけの副菜、同じくポリ袋で混ぜて焼くだけのヘルシーなおやつで3品考えてみました。
包丁が扱える年齢なら野菜を切る良い練習になります。小さなお子さんは、混ぜる、丸めるなどできることから始めてみましょう。
レンジで簡単キーマカレー
null仕上げまでALL電子レンジの簡単時短カレーです。火を使わないので暑くなく、お子さんでも簡単に作れます。
合いびき肉のかわりに豚ひき肉でも。また、コーン缶や枝豆、冷凍のミックスベジタブルを入れてもおいしいです。カレー粉を使う場合には大さじ1〜2で代用できます(水分が足りない場合は足してください)。
※以下の電子レンジの調理時間はすべて600Wの場合です。
【材料】(4人分)
・合いびき肉 200g
・玉ねぎ 1個(みじん切り)
・サラダ油 大さじ1
・バター 15g
・ピーマン 3個(5-6mm角に切る)
・赤・黄色パプリカ 各1/2個(5-6mm角に切る)
・おろしにんにく 小さじ1
・おろししょうが 小さじ2
・カレールウ 60g(3皿分)
・トマトケチャップ 大さじ2
・ウスターソース(中濃ソースでも) 大さじ1
・塩こしょう 各少々
【作り方】
(1)耐熱容器に玉ねぎ、サラダ油、バターを入れて、ふんわりラップをして電子レンジで2分加熱する。一度取り出して軽く混ぜて、さらに1分加熱する。
(2)(1)の上に合いびき肉、にんにく、しょうがをのせてふんわりラップをし、電子レンジで1分加熱する。
(3)軽く混ぜたら砕いたカレールウ、トマトケチャップ、ウスターソースを加えて電子レンジで1分加熱する。
(4)ピーマン、パプリカを加えてさらに1分加熱して取り出したら、塩こしょうで味を調える。器にご飯を盛り、カレーをかけたらできあがり。
ポリポリきゅうりの中華風
nullピーラーでの皮むきや包丁の練習になります。タレは3:2:1と覚えやすい分量です。辛いのがお好きな方は、最後にラー油を足してもおいしいですよ。
きゅうりは板ずりすることで青臭さやえぐみが取れて食べやすくなります。7-8mmの厚さが薄すぎず厚すぎず、ポリポリとした歯応えでちょうど良い食感に仕上がります。
【材料】(3-4人分)
・きゅうり 2本
・塩 小さじ1/2
・白いりごま 適量
<調味料>
・酢 大さじ3
・しょうゆ 大さじ2
・砂糖 大さじ1
・ごま油 大さじ1
・鶏がらスープの素 小さじ1
【作り方】
(1)きゅうりは塩をまぶしてまな板の上で板ずりし、水洗いして水気を拭く。
(2)ピーラーで縞目に皮をむき、7-8mm厚さの輪切りにする。
(3)ポリ袋に<調味料>を合わせて(2)を入れ、冷蔵庫で5分以上なじませる。器に盛り、白いりごまをふる。
材料3つ!豆腐とバナナの揚げないドーナツ
nullホットケーキミックス、絹ごし豆腐、バナナの3つの材料を全て同量ずつ袋で混ぜ、フライパンで揚げ焼きするヘルシードーナツです。
バナナはスイートスポットと呼ばれる斑点が出たもので。完熟でないと固く、甘くないドーナツになってしまいます。お子さんと一緒に袋をモミモミして作ってみてくださいね。
【材料】(直径3cmのボールドーナツ約20個分)
・ホットケーキミックス 1袋(150g)
・絹ごし豆腐 1パック(150g)
・完熟バナナ 小2本(150g)
・サラダ油 適量(フライパンに0.5cm)
・粉砂糖 お好みで
【作り方】
(1)ポリ袋にバナナを入れて袋の上からつぶしたら、ホットケーキミックス、絹ごし豆腐を入れて粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
(2)フライパンにサラダ油を熱し、ドーナツ生地をスプーン2本で丸めながら入れて、両面をこんがり揚げ焼きする。お好みで粉砂糖をふる。
献立のヒント:8月の旬の食材
null季節の野菜や果物には夏バテ防止や疲労回復に役立つ栄養がたくさん。
甘味がありビタミン豊富なパプリカやピーマン、カリウムを含むきゅうりなどがおいしい時期。カリウムにはむくみ防止作用や利尿作用があり、熱をもった体を冷やす働きをしてくれます。
そのほかすいか、メロン、桃、梨、ぶどうなどが旬を迎えます。生の野菜や果物には、ビタミンやミネラル、たっぷりの水分が含まれます。おいしい旬の食材を積極的に食べることで栄養や水分が補給できます。
魚介では、イカ、帆立、カマス、太刀魚などの白身魚が旬を迎えます。夏バテで食欲が落ちやすい時期ですが、たんぱく質もしっかり摂ることを心掛けましょう。
夏休みは朝昼晩の毎日のご飯作りが大変ですが、お子さんにもできることから手伝ってもらいましょう。小さなまな板や刃先の丸い包丁など専用のものを用意してあげると喜んでお手伝いしてくれるかも!
親子クッキングを楽しみながら「食べること」や「料理」を好きになる機会になるといいですね。
栄養士、料理家。
日本女子大学食物学科卒業。大手食品会社にて新製品の企画開発などに携わる。その後企業向けの料理レシピ開発、シルバー大学や料理教室講師、企業の健康栄養セミナーなどで幅広く活躍。
「健康な体は毎日の食生活から」をモットーに、初心者でも作りやすいよう調理法を工夫し、素材を生かしたメニューを得意とする。各種SNSで日々レシピ情報を更新中。
https://lit.link/apinakikomichizoe
新刊『旬と野菜を愉しむあーぴんの絶品おかず』(宝島社)2023年9月13日発売!