「七夕=そうめん」なのはなぜ?
nullこんにちは。栄養士の道添明子です。料理家「あーぴん」として、時短簡単・美味しい・お洒落な“みんなが笑顔になれる幸せごはん”の料理教室を主宰、簡単レシピを毎日SNSで発信しています。
さて今回は、そうめんを中心とした七夕メニューをご紹介します。
七夕は、古来から伝わる五節句の一つ。宮中での七夕の儀式で、供え物にそうめんの原型といわれる「索餅(中国伝来の小麦粉料理)」があったとあります。
ちなみに、機織りが得意な織姫にあやかり、織り糸の白い糸をそうめんにかけ、機織りの上達を祈願し食するという風習もありました。それらが現代まで引き継がれ、七夕にそうめんを食べる習慣になったようです。
参照:農林水産省「そうめんに願いを」
https://www.facebook.com/maffjapan/photos/a.368348339917132/1837237319694886/
七夕のごちそうそうめん
null簡単に作れるそうめんのアレンジをご紹介します。そうめんは子どもでもお箸で取りやすいようにひと口分ずつ丸め、天の川をイメージしたお星さまで飾りました。星形の抜型は100均などでも手に入るので、大小で持っておくといろいろ使えますよ。
具材はえびの代わりにかにカマボコ、きゅうりの代わりにオクラの茹でたものなどでも。
【材料】(4人分)
・そうめん 350g(大人1人分100gが目安、量はお好みで増減してください)
・ボイルえび 100g
・きゅうり 1本
・薄焼き卵 3枚(卵2個分)
・めんつゆ 適量
・小ねぎ、大葉、みょうが適宜
【下準備】
・きゅうりは緑色の部分を包丁で薄くむき、星形に抜く。残りの白い部分も同様にする。
・薄焼き卵を星形に抜く。
【作り方】
(1)大きな鍋にお湯を沸騰させ、そうめんをパラパラと入れる。
※麺100gにつき1Lのお湯が目安
(2)菜箸でかき混ぜながら、1分〜1分半吹きこぼれないようにして茹でて火を止め、素早くザルに取り、流水でもみ洗いする。
(3)水に浸したままのそうめんをひと口分ずつ手に取り、もう片方の手の指(人差し指と中指)か、フォークを使ってくるくると丸め、器に盛る。そうめんの上にえび、きゅうり、卵を飾り、めんつゆ、薬味を添える。
ささみとトマトのねぎ塩サラダ
nullレンジで作れる蒸し鶏と旬のトマトを合わせました。ささみをレンジにかけている間に野菜を切ればあっという間に完成です。
【材料】(4人分)
・鶏ささみ 3本(200g)
・トマト 2個
・長ネギ 1/2本(みじん切り)
・大葉 5枚(せん切り)
・白いりごま 適量
<下味>
・酒 大さじ2
・塩 少々
<調味料>
・酢 大さじ2
・白だし 大さじ1
・鶏がらスープの素 小さじ1
・砂糖 小さじ1
・ごま油 大さじ1
【作り方】
(1)鶏ささみと<下味>の調味料を耐熱容器に入れて、ラップをして電子レンジ(600W)で1分、裏返して1分加熱する。粗熱が取れたら細かくさいておく。トマトはヘタを取り、1.5cmの角切りにする。
(2)ボウルに<調味料>を入れて、トマト、長ネギ、大葉を混ぜる。器に盛り、白いりごまを飾る。
七夕ミルクゼリー
null牛乳で作ったミルクゼリーに、星形のフルーツをのせました。フルーツはメロン、スイカ、パイン、マンゴーなどお好みのもので作ってみてください。
【材料】(4人分 150mlのグラス4個分)
・牛乳 400ml
・粉寒天 小さじ3(3g)
・砂糖 大さじ3
・キウイ 1個
・ミックスフルーツ缶詰 小1缶(227g)
・さくらんぼ 4個(お好みで)
【作り方】
キウイと缶詰の黄桃は星形に抜いておく。
耐熱ボウルに牛乳と粉寒天を入れて泡立て器で混ぜ、ふんわりラップをして、電子レンジ(600W)で約3分加熱し、取り出して砂糖を加えて泡立て器で混ぜ、グラスに4等分して入れ、冷蔵庫で冷やす。
ゼリーが固まったら、フルーツをのせて、お好みで缶のシロップをかける。
【献立のヒント】7月の季節の食材
nullなす、きゅうり、トマト、枝豆、とうもろこしなど夏野菜がおいしく、値段も安くなります。
6月に鮎が解禁となり、塩焼きや天ぷらで楽しめます。また、7月2日頃は「半夏生」で、関西ではタコを食べる風習があります。
「土用の丑の日」にはうなぎをはじめ、土用しじみ、土用餅など精のつくものを食べる習慣が広まりました。2023年の土用の丑の日は7月30日です。
ぜひ今年の七夕は短冊に願いを書きつつ、そうめんや星のスイーツを作ってみてくださいね。
栄養士、料理家。
日本女子大学食物学科卒業。大手食品会社にて新製品の企画開発などに携わる。その後企業向けの料理レシピ開発、シルバー大学や料理教室講師、企業の健康栄養セミナーなどで幅広く活躍。
「健康な体は毎日の食生活から」をモットーに、初心者でも作りやすいよう調理法を工夫し、素材を生かしたメニューを得意とする。各種SNSで日々レシピ情報を更新中。
https://lit.link/apinakikomichizoe
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