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【4月のおすすめ献立】「簡単お花見ちらし寿司」&副菜2品で!あーぴん先生の季節のご飯

ちょっと時間に余裕のある週末や、家族のお祝いごとがある日、季節の行事の日。旬の食材や行事のいわれを取り入れたご飯を作りたいけれど、いつも献立に迷ってしまう……。

そんなママ・パパに向けて、料理家のあーぴん先生が、旬の食材を活かし、レシピもできるだけシンプルに工夫した3品献立を提案してくれる連載がスタートします。食材選びやご飯を華やかに見せる小物使いなども、ぜひ参考にしてください!

お花見気分で楽しむご飯

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こんにちは。栄養士の道添明子です。料理家「あーぴん」として、時短簡単・美味しい・お洒落な“みんなが笑顔になれる幸せごはん”の料理教室を主宰、簡単レシピを毎日SNSで発信しています。

各地で桜の開花宣言も始まり、お花見の季節になりましたね。今回は、家でもお弁当でも楽しめる3品献立をご紹介します。

色使いがポイント!100均アイテムも活用して

春らしい食卓を演出するには、桜のピンク色、菜の花の黄色、若葉の緑色など、「春の色」を取り入れましょう。おにぎりやお寿司、サンドイッチなどの身近なメニューでも、色使いや簡単なデコレーション次第でぐっと華やかになります。

今回は大根の桜漬けとにんじんで桜を満開にしましたが、このほかにも桜の花の塩漬けを使ったおにぎりや、花形のにんじんを飾ったオープン稲荷寿司などもおすすめです。桜の型抜きは100均でも購入できるので、気軽に取り入れられますね。

ちらし寿司は混ぜ込む具を生姜の甘酢漬けのみにしたシンプル版。副菜には春野菜を使った和え物と、ピンク色と緑色が映える揚げ物を入れました。

簡単お花見ちらし寿司

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大根を花型に抜いて、ゆかりとすし酢でピンク色の大根の桜漬けを作ります。桜をたくさん咲かせて、見た目は豪華! でも実は簡単なちらし寿司です。

【材料】(4人分)

・ご飯 500g
・すし酢 大さじ3
・甘酢生姜 30g(せん切りにする)
・白ごま 大さじ2
・卵 2個(塩ひとつまみ)
・サラダ油 少々
・大根 50g
・すし酢 大さじ2
・ゆかり(ふりかけ) 少々
・にんじん 1/3本(砂糖小さじ2・塩ひとつまみ)
・スナップえんどう 8本(塩少々)

【作り方】

(1)ご飯にすし酢、甘酢生姜の千切り、白ごまを混ぜ合わせてすし飯を作る。

(2)卵はサラダ油を薄く塗った卵焼き器で薄焼き卵にし、せん切りして錦糸卵を作る。

(3)大根は花型に抜き、ゆかりとすし酢を混ぜておく。

(4)にんじんは花型に抜き、耐熱容器に調味料と一緒に入れてラップをし、600Wの電子レンジで2分加熱。スナップえんどうも同様に1分加熱する。

(5)器にすし飯を盛り、錦糸卵を散らして、大根の桜漬け、にんじん、スナップえんどうを飾る。

菜の花のごまマヨあえ

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菜の花はおひたしにすることが多いですが、今回は苦味が和らいで子どもでも食べやすいマヨネーズ味にしました。

【材料】(4人分)

・菜の花 1束(200g)
・サラダ油 小さじ1
・塩 少々
・マヨネーズ 大さじ2
・ポン酢 大さじ1
・白いりごま 大さじ1

【作り方】

(1)菜の花は50℃くらいのぬるま湯に茎の部分を3分浸し、シャキッとさせてから3等分に切る。

(2)耐熱容器に菜の花、サラダ油、塩を入れて混ぜ、ラップをして600Wの電子レンジで2分加熱する。取り出して水気を絞る。

(3)ボウルに菜の花とマヨネーズ、ポン酢を入れて混ぜ合わせる。器に盛り、白いりごまを散らす。

カニかまスティック春巻き

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食べやすいステイック状にした春巻き。カニかまの赤色と大葉の緑色が春らしさを演出します。火の通りを気にしなくてよい具材を使うので、揚げ物が苦手な人にも作りやすいのではないでしょうか。

【材料】(20本分)

・春巻きの皮 10枚
・カニかま 100g
・スライスチーズ 10枚
・大葉 10枚
・小麦粉・水 各大さじ1(混ぜておく)
・サラダ油 適量(フライパンに0.5cm)

【作り方】

(1)春巻きの皮は1枚ずつはがして半分に切る。スライスチーズ、大葉も半分に切る。

(2)春巻きの皮の上に、カニかま、チーズ、大葉を置いて両端を折りたたみ、棒状に巻いて巻き終わりを小麦粉ノリでとめる。

(3)フライパンにサラダ油を入れて中火で両面こんがり焼く。

【献立のヒント】4月の季節の食材

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なんといっても春野菜! 菜の花、グリーンアスパラガス、春キャベツ、スナップえんどうなどの緑の野菜に加えて、たけのこや新玉ねぎ、新じゃがいもなども登場します。ふきのとうなどの山菜は、苦味成分に冬に蓄えた老廃物をデトックスする効果があると言われています。

春の魚といえば「鰆(さわら)」はその名の通り春が旬。アサリや初ガツオなどもおいしい季節です。旬の食材もどんどん取り入れてみてくださいね!

【盛り付けのヒント】お弁当のようにまとめても!

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家で食べるときでも、お弁当をイメージして重箱に入れたり、重箱がなければ和菓子の空き箱やカゴにラップやワックスペーパーを敷いて詰めるだけでも特別感が出ます。100均で購入できる桜のピック(楊枝)などの小物を使うのもおすすめ。

もちろん実際にお弁当にしてお花見に持って行っても! いつものお弁当箱に詰めるだけでも、空の下で食べれば一層おいしく感じられますね。ぜひおうちでもお出かけでも、春気分を満喫してください。

道添明子(あーぴん)
道添明子(あーぴん)

栄養士、料理家。
日本女子大学食物学科卒業。大手食品会社にて新製品の企画開発などに携わる。その後企業向けの料理レシピ開発、シルバー大学や料理教室講師、企業の健康栄養セミナーなどで幅広く活躍。
「健康な体は毎日の食生活から」をモットーに、初心者でも作りやすいよう調理法を工夫し、素材を生かしたメニューを得意とする。各種SNSで日々レシピ情報を更新中。

https://lit.link/apinakikomichizoe

新刊『旬と野菜を愉しむあーぴんの絶品おかず』(宝島社)2023年9月13日発売!

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