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「おうちすき焼き」がお店の味に!プロ直伝、定番食材の下処理&選び方…お餅や大根おろしを使ったアレンジも

甘じょっぱい割り下に、牛肉の旨味がたっぷりと溶け込んだ「すき焼き」。自宅でも美味しく作ることができますが、プロ直伝の作り方のコツをしっかり押さえることで、より美味しいすき焼きを楽しむことができます。

そこで今回『kufura』では、大手しょうゆメーカー『キッコーマン株式会社』が開催する料理講習会「KCC食文化と料理の講習会」にて、東京の老舗すき焼き専門店『伊勢重』七代目の宮本尚樹さんが教えてくれた、おうちすき焼きをより美味しくするためのプロ直伝のコツを2回に分けてご紹介。

前回の「すき焼きをより美味しく作るための3つのコツ」に続き、この記事では「食材のワンランクアップ術と意外な美味しい食べ方」について見ていくことにします。

食材の下処理、選び方とは…これで味がワンランクアップ

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すき焼きに入れる長ネギ、豆腐、春菊、しらたきといった食材も、少し手を加えることにより、おうちすき焼きがグンと美味しくなってお店のような味わいに。それぞれの食材について、プロ直伝のワンランクアップ術をしっかりマスターしていきましょう。

 ・長ネギ

長ネギは、外側の皮を1枚むいてから斜め切りにします。こうすることで火が通りやすくなるので、短時間でササっと美味しくいただくことができます。

 ・豆腐

豆腐は、焼き豆腐を使うようにしましょう。普通の豆腐よりも水分含有量が少ないので、味が染み込みやすくておすすめです。なお、豆腐は先に下茹でしておくと、味が凝縮されてより美味しくなるだけでなく、鍋に入れたときに崩れにくくなります。

 ・春菊

春菊は胃腸の働きを助ける役割があるため、牛肉メインのすき焼きにはぜひとも加えたいところ。購入後は立てて保存しておくようにすると、鮮度が長持ちして美味しくいただけます。なお、茎が空洞になっていたり、茎の中に白い石のようなカルシウムの塊が入っているものは、事前に取り除くようにしてください。

ちなみに、カットした茎の部分は、捨てずにごま油で炒めて塩コショウをし、ナムルにすると美味しく食べることができておすすめですよ。

・しらたき

できれば細いものを使いましょう。水けが抜けているほうがコシが出ます。そのまま使うとえぐみが出てしまうので、「アク抜き不要」と記載されていても、必ずアク抜きをするようにしてください。アク抜きは、沸騰したお湯に5分程度しらたきを泳がせるだけでOKです。

味に飽きてきたら…オススメの味変&アレンジ

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すき焼きは味や旨味がかなり濃厚なので、どんなに美味しくても、食べ進むうちにだんだんと味に飽きてくることもあります。そんなときは、以下のような食べ方で味変を楽しんでみましょう。

大根おろしをプラス

大根おろしを加えることで、すき焼きがサッパリして、また違った味わいを楽しむことができます。

お肉でネギを包む

細長く切ったネギにサッと火を通し、お肉で包んで食べるようにすると、ネギのシャキシャキ食感と香りが加わって、すき焼きの味わいがガラリと変わります。

ちょっと変わった食材をプラスする

いつもの味に飽きたときは、ちょっと変わった食材を入れてみるのもおすすめです。例えば、すき焼きにお餅を入れると、お餅がトロッと絡んで絶品。今の時期なら、お正月の余ったお餅の救済として、すき焼きに入れてみるのもいいかもしれませんね。

 また、ズッキーニやルッコラといった、普通はすき焼きに入れないような野菜を入れてみるのも、いつもとはまた違った味わいのすき焼きを楽しむことができていいですよ。

前回と今回の2回に分けて、おうちすき焼きをより美味しく食べるためのプロのコツをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか? ポイントをしっかり押さえて、ぜひお店に負けない美味しいすき焼きを、ご自宅でも楽しんでみてくださいね。

【参考】

キッコーマン株式会社「KCC食文化と料理の講習会」

土田奈々子
土田奈々子

フリーライター。2011年よりイギリス在住。渡英前は出版社に勤務し、金融機関向け専門誌やマタニティ&ベビー誌の編集に携わる。現在は、ウェブを中心に女性向けの記事を数多く執筆。得意ジャンルは、妊娠・出産・育児や女性の健康、海外生活事情など。プライベートは、田舎の小さな村で日英バイリンガル育児に奮闘する二児の母。自分自身の働く主婦としての目線、子育て中の母としての目線を大切にしながら記事を書いていきます

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