子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

ハマる人続出!低温調理器「BONIQ(ボニーク)」の実力はいかに?料理家目線でレポートします

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE

肉や魚を低い温度で加熱、お手頃な食材でも驚くほどおいしく仕上げてくれると、ここ数年じわじわと人気が高まっている低温調理器。なかでもこの「BONIQ(ボニーク)」は、デザイン性の高さや初めての人にも使いやすく工夫された機能性などで高い人気を集めています。興味はあるけど、使いこなせるのかな?調理時間はどれくらい?長時間使用だと電気代が高いんじゃ……。などみんなが気になる点を、昨年から実際にBONIQを愛用している料理家のもりもと夫婦さんが、じっくり検証してくれました!

トレーニングの相棒「鶏ハム」を美味しく作りたい!

こんにちは。もりもと夫婦FUKAです。管理栄養士、料理家として「幸せおうちごはん」をテーマにInstagramを中心に活動しています。

今回レポートするのは、低温調理器BONIQ。おうち時間が増えたことにより、料理の機会が多くなり、新しい調理器具が気になっているという方も多いのではないでしょうか。

私は近頃身体を絞る目的でジムでトレーニングをしているので、すぐに食べられるたんぱく源として鶏ハムは冷蔵庫に常備してあります。しかし鶏胸肉はどうしてもパサついてしまうのが悩みでした。もっと美味しくできないかなと色々と調べた結果、やっぱり低温調理器が必要だ!と、昨年11月にBONIQを購入。

しかし購入から4カ月、鶏ハム製造に夢中になりすぎ、ほかの物をほとんど作っていませんでした(笑)。今回、新メニューにも挑戦してみて気が付いた、使い勝手、気づいたこと、良い点、気になる点、使用上の注意点など、丁寧にお伝えしていければと思います!

そもそも低温調理って?

低温調理とは、肉や魚などの食材を耐熱のジップ袋などに入れて空気を抜いた状態にし、一定の温度を保ったまま低い温度で加熱すること。正確には「低温真空調理」というそうです。「低温」、「真空」、「長時間」この3つの要素が組み合わされることで、食感が驚くほど良くなり、旨味が増します。肉はしっとりやわらかく、水分も抜けないためジューシーに仕上がります。

1970年代に誕生し、調理革命とまで言われた調理法ですが、低温での温度管理が難しく、大型の湯煎器などを必要としたため家庭で気軽に取り入れられるものではありませんでした。しかし近年、小型の低温調理器がいくつか登場したことで一気に身近な存在に。その中のひとつがBONIQなんです。

BONIQの特徴

我が家で使用しているのはBONIQ proという機種です。

本体はこちらの棒状の機械。付属品として本体を鍋に留めるためのクリップがついていました。

サイズは割とコンパクトな印象ですが、重さは約1kgあり意外とずっしり。操作は上面にあるこちらのタッチパネルで行います。といっても温度と時間を設定するだけなので、とてもシンプルで分かりやすいですね。

実際に調理しながら実力を検証!

ローストビーフを作ってみた!

低温調理器を手に入れたら絶対に作ってみたいのがローストビーフ。オーブン、フライパン、湯煎など様々な調理法がありますが、火が通りすぎてしまったり生焼けになってしまったりと、なかなか作るのが難しいお料理です。私も過去に高いお肉で作ったローストビーフを失敗してしまい、泣きたいくらい悲しい思いをしたことが……。

今回はもりもと夫婦の人気レシピでもある、「味噌漬けの和風ローストビーフ」を低温調理で作ってみました! 年末年始やおもてなしの際に喜ばれる一品です。

材料は牛もも肉と味噌の合わせダレ。事前に牛もも肉を味噌ダレにひと晩漬け込みます。翌日、味噌を拭い、フライパンですべての面を約1分間ずつ焼きつけます。

そしてここから低温調理開始!肉をジップ袋に入れて空気を抜きます。その際、ジップ袋の口を開けたまま徐々にお湯に入れて下から空気を抜くようにしていき、最後に口を閉めると水圧を利用してうまく脱気することができます。ここで空気が入ってしまっていると火の通りにむらが出てきてしまうので、大事な工程です。

そして、60℃で3時間半加熱します。その間はほったらかしでOKです。

できあがったらお湯から取り出してから5分寝かせ、切り分けます。

と、調理工程はとっても簡単。そしてできあがりがこちら!

見てくださいこの完璧なローストビーフを~!中はきれいなロゼ色に仕上がっています。

そのまま食べるのはもちろん、我が家のお気に入りはローストビーフのお寿司! 味噌漬けで和風テイストなので、お米にもよく合います。お肉がしっとりやわらかく、最初に焼き付けた表面の香ばしさも加わり、絶品!

漬け込んでいた味噌ダレを煮詰め、薬味を添えてみました。牛もも肉は脂質が少ないため、ダイエット中の方にもぴったりです。

普段フライパンで作る時と比較しても、火加減など何も考えずにただお湯に投入するだけなので圧倒的に簡単。放っておくだけで完璧な仕上がりだから、誰でもお店クオリティのローストビーフが作れちゃいます。

鶏ハムを作ってみた!

BONIQが最も本領を発揮するのは、鶏ハムではないでしょうか。以前は沸騰したお湯の中に入れて火を止め、放置する方法で作っていましたが、どうしても仕上がりがパサついてしまっていました。良質なたんぱく質を豊富に含む鶏胸肉。せっかくなら美味しく食べたいですよね!

鶏ハムの作り方はこちら。鶏肉は皮を取ったら、お好みの下味を付けて冷蔵庫でひと晩寝かせます。我が家はパサつきを抑えるために下味に液体塩麹を使用しています。

漬け終わったらローストビーフの時と同様にジップ袋の空気を抜き、63℃で1時間半加熱。1時間半経ったら、袋ごと氷水に入れて急冷します。60℃以下のぬるい温度は菌が繁殖しやすい温度帯です。鶏ハムは作り置きしたいので、安全に保存するため、ゆっくり冷ますのではなく、急冷する必要があります(90分以内に中心温度3℃にする)。

できあがった鶏ハムのこのしっとり感!これはぜひぜひ実際に食べてみてほしいです!

初めてBONIQで調理した鶏ハムを食べたときは夫婦で感動! 買ってよかった〜!と2人で大喜びし、すぐに家族にもおすすめしました。私はもう低温調理以外の方法では鶏ハムを作ることはないと思います。そのためだけに買っても十分に価値のあるもだとすら言えます!

そのまま食べるのはもちろん、アレンジの幅も広いのでいろいろな料理に展開できます。この日は棒棒鶏に。

サーモンコンフィを作ってみた!

コンフィとはざっくり言うと“低温の油で煮る”調理法です。高温の油だと“揚げる”ことになってしまいますが、低温の油でじっくり火を通すことで肉や魚がふっくらジューシーに仕上がります。しかし、油を低温に保つのは家庭では至難の業ですし、油を大量に使用することもありなかなか家庭で作るにはハードルの高い料理。

そんなコンフィだってBONIQなら朝飯前。しかも油も少量でOKです。今回は40℃と加熱温度が低いので、安全のため生でも食べられる刺身用の新鮮なサーモンの柵を使用しました。

まず、塩と砂糖を溶かした水の中に45分入れて、ブライニングをします。ブライニングとは、塩水に食材を漬けておくこと。この工程を踏むことで、食材に均一に下味がつき、独特な生臭さが消えます。

ブライニングが終わったら水気を拭き、ジップ袋にオリーブオイル30ml、ディルとともに入れ、空気を抜いて口を閉じます。そして40℃で20分加熱。

その間にほうれん草ソースを作っておきます。

20分後、湯から取り出し、カットしてほうれん草ソースとともに盛り付けます。お好みでピンクペッパー等を飾り、完成!

今日は記念日か何かですか?と聞きたくなるようなおしゃれな一皿が完成しました!(笑)

やわらかく、しっとりしているけれど、口の中でほろほろと崩れ、美味しさの大渋滞!「火の通った生」という言葉がぴったりの、食べたことのない食感に驚きでした。

この1年、外食に行く機会も減りました。こんなに美味しい料理が家で作れるのなら、結婚記念日や誕生日は、おうちディナーもありだな~。

BONIQを使ってみて分かったことまとめ

●ここが良い!

  • 脂肪分の少ないお肉がしっとり美味しく調理できる。
  • 料理の幅が広がる。
  • 使う場所を選ばない(ガスコンロをふさがずに調理ができる)。
  • お手入れが簡単。
  • 電気代はそれほど高くない!

●気になる点

  • 低温調理なので、普段の料理よりも衛生面に注意する必要あり(新鮮な食材を使う、食材に手で触れない、清潔な調理道具を使うなど)。
  • 使う鍋のサイズは要確認。
  • 加熱温度、加熱時間はレシピ通りに。
  • 調理に時間がかかる。

こんな人にむいてる!

現在のところ、我が家の「2020年買ってよかったもの」ベスト3に入るくらい大満足しているBONIQ。

なんといっても鶏胸肉の調理に威力を発揮してくれるので、ダイエットしたい方や筋トレしている方には全力でおすすめします! また、家庭での料理をもっと楽しみたい方や、料理の幅を広げたい方にもぜひ使ってみてほしい。逆に、時短や手軽さを重視している方には少々面倒な工程もあるかもしれません。

調理する際の注意点

低温調理では有毒性のある微生物を高温殺菌できないため、衛生面に特に気を付ける必要があります。安全性の確保のため、加熱温度や加熱時間を自己判断で行うことは危険です。BONIQの公式レシピサイトにはたくさんのレシピが載っているのでそちらを参考にしたり、低温調理専用のレシピ本なども売られているので、購入することをおすすめします。

公式ホームページには肉や魚の料理だけでなく、身近なゆで卵や温泉卵、スイーツのレシピも載っています。温泉卵を作ってみましたが、簡単にとろりん食感が作れて感激!

また、BONIQで使う鍋は深さが15cm以上必要なので、購入する前にご家庭にある鍋で調理できるか確認することをおすすめします(水位が足りないとエラーになり、加熱されません)。

鍋でなくても深さのあるコンテナなどでも調理可能です。公式ストアでも鍋やコンテナが別売りされているので、不安な方はそちらも検討してみてください。我が家もコンテナを購入しようかと思っているところです。

気になる電気代は?

長時間の加熱になるため、電気代が気になるとの声もあるようですが、公式ホームページによると電気代は1時間5〜8円ほど(調理過程などにより変わる)なので、ローストビーフのように長時間使用する場合でも安心。また、電源さえあればどこでも調理できるのも嬉しいところです。

お手入れ簡単!

機械が直接食材が触れることがないため、お手入れも簡単なのもありがたい! 調理後は中の水を抜き、拭き取るだけでOK。週に1度内部をブラシで洗うと良いそうです。

最新モデルも登場してます!

2021年1月には、最新モデルのBONIQ2.0が発売されました。我が家で使用しているBONIQ proより低価格にもかかわらず、BONIQ pro同様完全防水機能が追加されたり、初代BONIQと比べハイパワーになったりと、見た目もスペックもパワーアップ!

ただこちら相当な人気なのか、入荷まで数カ月かかる場合もあるようです。購入を決めた方は、早めにご予約を。

 

以上、BONIQライフを絶賛満喫中のもりもと夫婦がお送りしました! 次は、BONIQを使って大好きな鴨料理に挑戦したいと考え中。購入に迷っている方の参考になれば嬉しいです。

もりもと夫婦

管理栄養士の知識を活かした、家族が笑顔になれる 【幸せおうちごはん】のレシピをご紹介。管理栄養士・フードコーディネーターであるFukaと テクニカルプロデューサーであるKenの、結婚4年目の料理大好き夫婦。

公式Instagram もりもと夫婦の幸せおうちごはん @morifu_popo

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
人気の記事
連載・特集