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ごみ清掃芸人・滝沢さん「卵、野菜…使われなかった食材のごみはつらい!」お出かけ前にフードロス対策しませんか【滝沢家の日常】~vol.13~

ごみ清掃芸人として活躍する、マシンガンズ滝沢さん。ごみに関するいろいろな情報を発信しています。このシリーズでは、ごみに関するワンポイントをご紹介していきます。漫画イラストは奥様の滝沢友紀さんです。

ゴールデンウイークで、旅行やお出かけなどの予定がある方も多いと思います。今回はゴールデンウイーク明けによく出る「ごみ」について、滝沢さんにその現実を教えてもらいました。

ゴールデンウイーク明けによく出るごみ

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ゴールデンウイークなどの連休や年末年始、お盆休み、人が長く家を空けた後のタイミングで目立つごみ……それは「使われなかった食材のごみ」!

「特によく見かけるのは、卵、葉物野菜、豆腐です」(以下、「」内滝沢さん)

確かに、卵や野菜はうっかり使い切ることができず、帰宅してから消費期限が切れていた……ということが起きがち。豆腐も案外足が早いものです。

 

フードロスにどう対処する?

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フードロスの一番の対策は、食べきれる量だけを購入すること。それができない場合は、冷凍をする、お裾分けをする、などの方法があります。

生卵は冷凍なら数日、炒り卵などに調理して冷凍すれば2週間は保存できます。ちなみに冷凍した生卵は、解凍すると黄身がねっとりとして美味しさが増します。


葉物野菜は切ってフリーザーパックに入れて冷凍することで1カ月は保存できます。凍ったまま調理もできるので、ストック野菜として冷凍しておくと便利です。

豆腐は冷凍すると1カ月保存ができます。冷凍豆腐はアレンジも豊富なので、捨てるくらいなら冷凍してみませんか?

フードドライブを活用する

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市役所や区役所ではフードドライブという取り組みがあります。家庭で余っている食品を集めて、食品を必要としている地域の福祉施設や子ども食堂などの団体につないで、届けてくれるもの。たとえば賞味期限内のレトルト食品ならフードドライブに持っていくと、食料を必要としている人たちに届けることができます。

「食べないレトルト食品で消費期限内のものがあるなら、ぜひフードドライブを活用してみてください」

日本は食品ロス大国

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日本は食品ロス大国で、年間で523万トンもの食品ロスが出ています。そのうち、家庭から出る食品ロスは46.7%。世界の人を救うために集めた食べ物が年間440万トンということを鑑みるに、かなりの食料を無駄にしているということになります。(参考:農林水産省

購入計画を立てる、冷凍する、お裾分けする、フードドライブに出す、いろんな形でフードロスを減らすことにつながります。ゴールデンウイーク明けのごみ出しで、使わなかった食材を捨てることのないように気を付けましょうね!

なお、滝沢さん率いる「滝沢ごみクラブ」では今年も5月3日(ごみの日)~5月30日(ごみ0の日)に 「#ごみを減らして絆をつなぐ」をテーマに 日本全国で、ごみフェスを開催します。気になる方は、ぜひ参加してみて。

【協力】

滝沢秀一(たきざわしゅういち)

1976年生まれ。1998年に西堀亮とお笑いコンビ『マシンガンズ』を結成。
『THE MANZAI』 2012、2014年認定漫才師。
2012年より定収入を得るため、ごみ収集会社に清掃員として勤務を始める。
現在、SNSや執筆、講演会等にて、ごみ清掃中に気がついたことを発信している。
「滝沢ごみクラブ」というごみを減らすためのオンラインサロンを開催中。
著書に『このゴミは収集できません』(白夜書房)、『ごみ育 日本一楽しいごみ分別の本』(太田出版)などがある。最新刊はごみクラブのメンバーと作った、日めくり感覚で地球にやさしいアクションを紹介する『地球と人にちょこっとやさしくなれる365日』(KB パブリッシャーズ)。

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