前回は「散らばらないように包んでほしいごみ」についてでしたが、今回は「わかりやすくしてもらえると助かる、危険なごみ」について、ご紹介します。
スプレー缶は使い切ってまとめる
nullヘアスプレーや制汗剤、殺虫剤などのスプレー缶やカセットボンベなどは、中にガスが入っているため必ず使い切ってから、まとめて捨ててほしいとのこと。「火気厳禁」「高温に注意」と書かれたものなどは、下手をするとごみ収集車の中で発火や爆発する可能性があります。
捨てる際も、「スプレー缶です」と明記してもらえると、ごみ清掃員さんたちも気を付けて対処ができます。最近は少しずつ、そうしてくれる人が増えているそうで、滝沢さんも喜んでいました。もっともっと一般化するといいですね。
こういう風に書いてくれる人が昔より増えた気がします。おはようございます。ゴミ清掃員の滝沢です。それまで知らなかった人が、捨て方を知ると協力してくれる方がいっぱいいます。ありがとうございます!スプレー缶は他のごみと混ぜないで、僕らにわかるように出してくれると助かります!初めて知った… pic.twitter.com/aBBHbEJys1
— マシンガンズ滝沢 (@takizawa0914) October 2, 2023
刃物は段ボールで包んで
null包丁やアイスピックなどの、下手に触るとケガをしてしまうような鋭いものも、わかりやすくしてもらえると助かるごみ。
段ボールで刃や先の部分をガードして、さらに「包丁です」「アイスピック在中」など中に何が入っているかを明記するとよいそうです。
ごみ袋を取ったら刃物が落ちてきたなんて、ごみ清掃員さんにとっては恐怖でしかありません。ケガをさせないよう、気を配りたいものです。
リチウムイオン電池に注意
null携帯電話のモバイルバッテリー、携帯扇風機、ワイヤレスイヤホンなど、今や生活のあちこちにリチウムイオン電池は使われています。しかし、捨て方はあまり周知されていないですよね。回収ボックスが大型家電量販店やホームセンターなどに設置されている場合もあるので、できる限りリサイクルに回せるようにしたいもの。
自治体ごとに捨て方が異なるので、ご自身の住んでいる地域の捨て方をよく確認してから廃棄するようにしましょう。
「可燃ごみに入れるのは絶対にやめてください」(滝沢さん)
「危険なごみ」の捨て方
null- スプレー缶は使い切ってから
- 刃物やとがったものは、段ボールなどでガードしよう
- リチウムイオン電池はできる限りリサイクルを。各自治体のルールを守ろう
- いずれも中身が明記されていると嬉しい
漫画/滝沢友紀
【協力】
滝沢秀一(たきざわしゅういち)
1976年生まれ。1998年に西堀亮とお笑いコンビ『マシンガンズ』を結成。
『THE MANZAI』 2012、2014年認定漫才師。
2012年より定収入を得るため、ごみ収集会社に清掃員として勤務を始める。
現在、SNSや執筆、講演会等にて、ごみ清掃中に気がついたことを発信している。
「滝沢ごみクラブ」というごみを減らすためのオンラインサロンを開催中。
著書に『このゴミは収集できません』(白夜書房)、『ごみ育 日本一楽しいごみ分別の本』(太田出版)などがある。最新刊はごみクラブのメンバーと作った、日めくり感覚で地球にやさしいアクションを紹介する『地球と人にちょこっとやさしくなれる365日』(K&B パブリッシャーズ)。