前回でもご紹介したように、滝沢家では5段タワーのゴミ箱を駆使して、日々ゴミの分別とリサイクルを行っています。
個人情報はわからないように
nullこの5段タワーゴミ箱の傍らには、シュレッダーやペットボトルキャップ入れなどが配置されています。シュレッダーは個人情報を守るための手段、滝沢さんいわく「必ず住所や名前の部分をわからなくしてから、ゴミをだしてほしいです」とのこと。実際、ゴミの中に個人情報がダダ洩れしている様子をよく見かけるのだとか。
だから、滝沢家では必ず名前の部分はシュレッダーでわからなくするそう。そして、宛名部分を外した封筒などは雑紙として古紙回収に出すのです。
名前の所だけちぎってシュレッダーにかけています。おはようございます。ゴミ清掃員の滝沢です。残った封筒は雑がみとして古紙回収の日に出しています。燃やせば灰ですが、雑がみとして出せば、また紙に生まれ変わります。燃えるのは名前の所だけ。これで結構、ごみ減りますよ!#ゴミ清掃員の日常 pic.twitter.com/iQIbikb9EH
— マシンガンズ滝沢 (@takizawa0914) December 22, 2022
シュレッダーなど散らばりやすいゴミは包んで出す
nullシュレッダーで切り刻んだ紙は、そのままゴミ袋にポイッと入れていませんか? 実はこれ、清掃員さん的には困りものなのだそう。
回収したゴミ袋をパッカー車に入れる際、袋が破れてシュレッダーで切り刻まれた紙が散らばってしまうことが多々あるのです。急いで回収しているのに、余計に散らかってしまい、そして掃除するのも大変ですよね。
「散らばりやすいゴミは、ゴミを回収しているのにゴミをばら撒くことになるんです。シュレッダーの紙同様に、ビーズクッション、鉛筆の削りカス、発泡スチロールも散らばりやすいです。小さな袋に入れたり、古紙回収に出せない紙などに包んでからゴミ袋に入れてもらえるだけで、とても助かります!」(滝沢秀一さん)
番外編。おはようございます。ゴミ清掃員の滝沢です。もちろんこんなことやらなくていいんだけど、ごみを回収しているとシュレッダーがよく舞います。なので僕は油を捨てる時に凝固剤と共に固めます。そうすると清掃員が回収する時に困らないので、僕はそうしています。#ゴミ清掃員の日常 pic.twitter.com/i66HceXaHU
— マシンガンズ滝沢 (@takizawa0914) December 16, 2022
滝沢さんは油を捨てる凝固剤と一緒に、シュレッダーのゴミを固めるそうです。これはこれで、ナイスアイディア!
「シュレッダーのゴミと一緒に固めた凝固剤を焚き火の火種にできないものかと思ったけれど、凝固剤メーカー的にはダメみたいでした。何かいい再利用法があればいいんですけどね」(滝沢秀一さん)
固めた凝固剤は可燃ゴミとして出しましょう。それだけで十分、ゴミ清掃の人たちは助かります。
散らばりやすいゴミは袋にまとめよう
null- 個人情報を守るためにも住所・名前はシュレッダーへ
- シュレッダーで出たゴミは、袋に入れるなどして、直接ゴミ袋に入れたりしない
- 鉛筆の削りカスも、大量になると散らばりやすいゴミになってしまうので、削りカスも袋に入れてゴミに出す
- ビーズクッションも袋に入れて、ゴミ袋へ。できれば中身が書かれていると嬉しい
漫画/滝沢友紀
【協力】
滝沢秀一(たきざわしゅういち)
1976年生まれ。1998年に西堀亮とお笑いコンビ『マシンガンズ』を結成。
『THE MANZAI 』 2012、2014年認定漫才師。
2012年より定収入を得るため、ゴミ収集会社に清掃員として勤務を始める。
現在、SNSや執筆、講演会等にて、ゴミ清掃中に気がついたことを発信している。
「滝沢ごみクラブ」というゴミを減らすためのオンラインサロンを開催中。
著書に『このゴミは収集できません』(白夜書房)、『ごみ育 日本一楽しいごみ分別の本』(太田出版)などがある。最新刊はごみクラブのメンバーと作った、日めくり感覚で地球にやさしいアクションを紹介する『地球と人にちょこっとやさしくなれる365日』(K&B パブリッシャーズ)。