子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

ベランダ掃除後回しにしてない?作業手順付き「楽ラクお掃除方法」で面倒臭さが軽減【家事研究家・高橋ゆきさん流】

【家事大学 学長 高橋ゆき的お掃除の基本】vol.39…ベランダやそこに置かれているエアコンの室外機は、常に雨や風にさらされているため、泥汚れや水汚れ、 ホコリや枯葉などの汚れがたまりやすくなっています。ベランダのお掃除は、年に一度の大掃除のときだけという人もいると思いますが、汚れをため込むとそれだけお掃除が大変になってしまいます。

『kufura』では、今回も家事研究家で株式会社ベアーズ副社長・高橋ゆきさんが学長を努める「家事大学」のテキストなどを参考に、楽しく家がきれいになる“高橋ゆき流お掃除メソッド”をご紹介。テーマは「ベランダのお掃除方法」。泥汚れやホコリをしっかり取り除いて、ベランダをスッキリきれいにするための、楽ラクお掃除方法を見ていきましょう。

忘れがちな窓のヘリのお掃除もついでに!

null

ベランダのお掃除をする際に、忘れずにいっしょにお掃除しておきたいのが窓のへり。この部分の汚れは、高橋ゆきさんのお掃除便利グッズの1つ「トイレットペーパーノズル」を掃除機に取り付けて、まずは汚れを吸い取ってから水拭きをするときれいになります。

窓のヘリのほか、ベランダや玄関などの土や砂ボコリを掃除機で掃除する際も、この使い捨てノズルが大活躍。装着するときは、必ず掃除機のパイプの外側にかませて固定してください。内側に入れると、芯が掃除機に吸い込まれて故障の原因となることもあるので注意しましょう。トイレットペーパーノズルの作り方は、以下のとおりです。

(1)トイレットペーパーの芯とハサミを用意し、芯の片方の端に約2~3cmの切り込みを1.5cm間隔で5~6ヶ所入れます。

(2)次に反対側の端を斜めにカットして、吸い込み口を作ります。切り込み側を掃除機のノズルの外側にかませたら、空気が漏れないようにガムテープを巻いて固定しましょう。

トイレットペーパーノズルは、『使い捨てできて便利!「トイレットペーパーノズル」 家事研究家・高橋ゆきの魔法のお掃除道具DIY』で動画付きで解説しています。

なお、窓のヘリの細かい部分にゴミが入り込んでしまっている場合は、古歯ブラシでゴミをかき出すようにすると、きれいにゴミを取り除くことができますよ。

お掃除の前に4つのアイテムを準備しよう!

null

ベランダをきれいにするために、まずは次の4つのアイテムを用意してください。

(1)ほうき

(2)ぞうきん(水拭き用、乾拭き用)

(3)デッキブラシ

(4)重曹

実践!ベランダの楽ラクお掃除方法

null

では、早速ベランダのお掃除を始めていくことにしましょう。作業手順は以下のとおりです。

(1)エアコンの室外機についた汚れを落とす

まずは、ベランダにあるエアコンの室外機からお掃除を始めます。室外機の表面には泥汚れがたまっているので、ほうきなどで汚れを落としてから、水拭きと乾拭きをして、汚れをしっかり落とします。必ず一定方向に水拭きをし、そのあと同じ方向に乾拭きするようにしてください。

なお、室外機のフィルターに砂やホコリがたまると、目詰まりを起こしてエアコンの運転に支障が出ることもあります。フィルターの汚れも、ほうきなどを利用して忘れずに落としておきましょう。

(2)ベランダの床をほうきで掃く

次に、床にたまったゴミやホコリをほうきで掃き集めます。いきなり水を使って掃除をすると、ゴミやホコリが固まってしまって汚れが落ちにくくなるので、まずはベランダが乾いた状態のまま、ほうきでゴミやホコリを取り除くようにします。

ベランダの排水溝にゴミがたまると、水はけが悪くなってしまうので、ここにたまったゴミや汚れもほうきで掃くなどして、きちんと取り除くようにしてください。

(3)水を流しながら床をデッキブラシで磨く

ベランダをほうきで掃いたあとは、バケツで床全体に水をまき、デッキブラシでこすります。普段のお掃除は、これで十分。あとは、床をよく乾燥させればお掃除は完了です。

(4)汚れがひどい場合は重曹を使う

汚れがひどい場合は、水をまく前に汚れに直接重曹を振りかけて、汚れをデッキブラシで重点的にこすり落とします。重曹が汚れやニオイを吸着してくれるので、ベランダの汚れをきれいに落とすことができます。

(5)床全体に水をまんべんなく流す

汚れをこすり落としたあとは、重曹を水で流します。重曹は乾くと白浮きしてしまうので、何度か水をかけて、ベランダの床に重曹が残らないように、きちんと洗い流しましょう。

(6)手すりを水拭きする

ベランダの手すりは、砂やホコリのほか、季節によっては花粉も付着するため、定期的にお掃除する必要があります。基本的には、手すりの端から端まで水拭きして、自然乾燥させるだけでOK。手すりに関しては、晴れていて湿度の低い日にお掃除するのがおすすめです。

かなり汚れをため込んでしまった場合は、先に手すりの汚れを乾拭きで落としてから水拭きするようにすると、きれいにお掃除することができますよ。

こんな場合は雨の日のお掃除がおすすめ!

null

ベランダに排水溝がない場合は、雨の日にお掃除することをおすすめします。これなら掃除で出た汚水も、自然と雨で流れるので、晴れた日に比べて隣近所の迷惑になりません。

また、ベランダに排水溝がある場合でも、床などに水を大量に流して掃除するときなどは、水しぶきが近隣の家に飛び散ることもあります。ですので、やはりこの場合も晴れた日よりは、小雨程度の雨の日に掃除するのが、周りの迷惑にならなくておすすめです。

いかがでしたか? ベランダ掃除は年末の大掃除のときだけという人もいると思いますが、これだと汚れがたまってお掃除が大変なことになります。普段あまりベランダを使っていないという人も、定期的にお掃除をして、汚れをため込まないようにしていきましょう。

構成・文/土田奈々子

【参考】

高橋ゆき(2014)『楽ラク掃除の基本』(学研パブリッシング)

家事大学1級・2級 家事研究員資格講座テキスト』-日本講師支援機構

【取材協力】

ベアーズ

高橋ゆき
高橋ゆき

家事代行サービスの株式会社ベアーズ取締役副社長。 キッズからシニアまで暮らしの向上を研究し、家事のスペシャリストとしてテレビ・雑誌などで幅広く活躍中。おそうじは、”楽ラク(楽しく、楽に)キレイ”をテーマに、身近にあるもので様々なアイディアグッズを開発。2015年 には世界初の家事大学設立、学長として新たな挑戦を開始。2016年のTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でも家事監修を務める。 書籍「楽ラク掃除の基本」(学研プラス)が好評発売中。

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載