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家の第一印象はここで決まる!「玄関の内側&外まわりの大掃除」…プロの技で驚くほどきれいに

家の顔とも言える「玄関の内側&外まわり」。玄関は外からよく見えるだけでなく、家に来たお客様が最初に目にする場所でもあるので、何かと来客が増える年末年始に向けて、大掃除でしっかりきれいにしておきたいところです。

そこで『kufura』では、家事研究家で株式会社ベアーズ副社長・高橋ゆきさんに、プロの技が光る「玄関の内側&外まわりのお掃除方法」を教えてもらいました。気持ちよく新年を迎えるための、上手なお掃除方法をご紹介していきます。

玄関の外まわりの大掃除…視点を変えて汚れをチェック!

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家に来たお客様が最初に目にする、玄関の外まわり。ここがきれいに掃除されているかどうかで、その家の第一印象が決まるため、特に気合いを入れてお掃除をする必要があります。

お掃除のポイントは、いつもとは視点を変えて汚れをチェックすること。お客様からどのように見えているのかを想像し、玄関の外まわりをいろいろな方向から眺めながら、掃除を進めていきます。インターフォンや郵便受けなど、他人が触れる可能性がある場所も忘れずきれいにしましょう。汚れがよく見える、晴れた日の午前中に掃除をするのがおすすめです。

【大掃除の前に5つのアイテムを準備しよう!】

玄関の外まわりの大掃除に必要なアイテムは、次の5つです。

(1)軍手ぞうきん

高橋ゆきさんおすすめのお掃除便利ツールの1つで、ゴム手袋の上から軍手をはめたもの。ぞうきんが入りにくいすき間や細かい部分も、軍手ぞうきんなら指一本いっぽんが入るため、きれいに掃除することができます。洗剤の液だれを防止するために、ゴム手袋の裾部分は3cmほど折り返して使いましょう。

(2)住宅用洗剤

(3)エタノールアロマ

市販の消毒用エタノール200mlに、好きなアロマエッセンシャルオイルを20滴ほど入れて作る洗剤です。エタノールの原液を使う場合は、水9:エタノール1の割合で希釈します。

(4)ぞうきん

(5)綿棒せんす

こちらも高橋ゆきさんおすすめのお掃除便利ツールの1つで、5本の綿棒を扇状になるように根元を輪ゴムでとめたもの。指が入らない細かい部分のお掃除に便利です。輪ゴムをずらして反対側も使いましょう。

【こうすればきれいに!玄関の外まわりのお掃除方法】

では早速、玄関の外まわりの大掃除を始めていくことにしましょう。

<玄関扉の外側>

(1)軍手ぞうきんを装着し、扉の取っ手を握って上から下、左から右へと滑らせます。汚れが気になる場合は、片手に住宅用洗剤をつけて拭いてから、もう片方で乾拭きをします。

(2)カギ穴部分など、凸凹のある場所は、軍手ぞうきんの指先を利用して掃除します。指でつまんだり、少し力を入れてこするなどして、細かい部分の汚れを落としましょう。

(3)扉表面に凸凹がある場合は、指の側面をすきまに滑らせる感じで拭きながら、ホコリや汚れを落としていきます。扉表面は乾拭きが基本。汚れがひどく洗剤等を使う必要がある場合は、必ず扉の取扱説明書でお手入れ方法を確認してから掃除をしてください。

<インターフォン・郵便受け>

(1)まず最初に、エタノールアロマをぞうきんにスプレーします。汚れが気になる場合は、エタノールアロマの代わりに住宅用洗剤を使いましょう。ぞうきんに綿棒せんすを当てて、綿棒の先端にエタノールアロマもしくは住宅用洗剤をしっかりと染み込ませます。

(2)インターフォンの細かい部分については、エタノールアロマや洗剤を染み込ませた綿棒せんすを上下に動かしながら汚れを取り除きます。綿棒せんすを押し付けるようにしながら、下へとずらして掃除していきましょう。

(3)すき間のお掃除が終わったら、インターフォン全体を(1)のぞうきんで拭きます。水拭きはせずに、そのまま自然乾燥させます。

(4)郵便受けについては、軍手ぞうきんの片手にエタノールアロマをつけて拭いてから、もう片方で乾拭きをします。フタをまんべんなくこすったら、フタの中にも手を入れてこすり、郵便受け全体を拭き掃除していきましょう。

玄関の内側の大掃除…汚れだけでなく嫌なニオイも除去

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玄関の外まわりとあわせて、内側もきちんと掃除されてきれいな空間になっていると、毎日出入りする家族はもちろん、家を訪れるお客様も心地よい気分になります。

「きれいな家」を印象付けるためには、汚れだけでなくカビや嫌なニオイの原因にもなる、玄関内の“湿気”にも気を配りたいところ。どんなにきれいに掃除をしても、嫌なニオイがあると印象が台無しになるので、玄関内や靴箱の換気を心がけて湿気と悪臭を防ぎましょう。

【大掃除の前に7つのアイテムを準備しよう!】

玄関の内側の大掃除に必要なアイテムは、次の7つです。

(1)ぞうきん

(2)ほうき

(3)新聞紙

(4)エタノールアロマ

(5)粉末重曹

(6)軍手ぞうきん

(7)住宅用洗剤

【こうすればきれいに!玄関の内側のお掃除方法】

では早速、玄関の内側の大掃除を始めていくことにしましょう。

<玄関扉の内側>

(1)軍手ぞうきんを装着し、扉の取っ手を握って上から下へ滑らせます。汚れが気になる場合は、片手に住宅用洗剤をつけて拭いてから、もう片手で乾拭きするようにします。

(2)鍵部分など凸凹のある場所は、軍手ぞうきんの指先を利用して汚れを拭き取りましょう。指でつまんで、少し力を入れてこするようにするときれいになります。

(3)ドアガードのような細かい部分も、パーツを指でつかんで手を滑らせながら拭いていきます。ドアチェーンも両手でつかんで、同じように手を滑らせて拭きましょう。

(4)扉表面に凸凹がある場合は、指の側面をすきまに滑らせる感じで拭きながら、ホコリや汚れを落としていきます。

<たたき>

(1)新聞紙をちぎって手のひらサイズに丸め、水を張ったバケツ等に入れて水を含ませたら、軽く水けをしぼります。その新聞紙を、重ならないようにたたきの上に散らして置きます。たたきの四隅にも置いて、隅に溜まった取りにくい汚れを誘い出しましょう。

(2)しばらくしたら、散らした新聞紙をほうきで掃き集めて捨てます。濡れた新聞紙が細かいゴミを吸着してくれるので、ホコリが舞うことなくゴミを集めることができます。

(3)最後に、固くしぼったぞうきんで、家側から玄関扉側に向かって一定方向に水拭きしていきます。拭き掃除は“奥から手前へ”が基本。これを守れば、舞った汚れで再びたたきが汚れてしまうのを防ぐことができます。

<靴箱>

靴箱から靴を全部出して、靴と靴箱の両方を外気にさらしたら、乾いたぞうきんにエタノールアロマを吹き付けて、靴箱の中を拭いていきます。拭き終わったら、靴箱の扉を開けたまま水けが完全になくなるまで乾かします。しっかり乾いたら、外気にさらして通気させた靴を靴箱に戻して終了です。

靴箱など密閉された空間は、カビや雑菌が繁殖し、悪臭がこもる場合も。外出する際は靴箱の扉を開けて出かけるなど、湿気がこもらないよう注意しましょう。靴箱内の消臭対策には、粉末重曹が効果的。小鉢に粉末重曹を3分目くらいまで入れ、靴箱の中に置くといいですよ。

いかがでしたか? 家の顔ともいえる玄関の内側と外まわりを、大掃除でしっかりきれいにしておけば、爽やかな気分で新年を迎えることができそうですね。

構成・文/土田奈々子

【参考】

高橋ゆき(2014)『楽ラク掃除の基本』(学研パブリッシング)

高橋ゆき(2014)『可愛くなる家事』(サンマーク出版)

家事大学1級・2級 家事研究員資格講座テキスト』-日本講師支援機構

【取材協力】

ベアーズ

高橋ゆき
高橋ゆき

家事代行サービスの株式会社ベアーズ取締役副社長。 キッズからシニアまで暮らしの向上を研究し、家事のスペシャリストとしてテレビ・雑誌などで幅広く活躍中。おそうじは、”楽ラク(楽しく、楽に)キレイ”をテーマに、身近にあるもので様々なアイディアグッズを開発。2015年 には世界初の家事大学設立、学長として新たな挑戦を開始。2016年のTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でも家事監修を務める。 書籍「楽ラク掃除の基本」(学研プラス)が好評発売中。

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