大掃除には高橋ゆきさんおすすめの便利ツールが大活躍!
nullまずは、大掃除でも大活躍してくれる、プロの技が光る3つのお掃除便利ツールの作り方をご紹介していきます。用意するものは、ゴム手袋、軍手、針金ハンガー、古靴下、古ストッキング、古Tシャツなどの古布、つまようじです。
<軍手ぞうきん>
軍手ぞうきんは、ゴム手袋の上から軍手をはめたもの。ぞうきんが入りにくいすき間や細かい部分も、軍手ぞうきんなら指一本いっぽんが入るため、きれいに掃除できます。洗剤の液だれを防止するために、ゴム手袋の裾部分は3cmほど折り返して使いましょう。
<スーパーストッキングハンガー>
掃除機やほうきが入り込めないすき間のホコリを取るのに便利。針金ハンガーのフックと三角の底辺部分を同時に上下に引っ張って伸ばし、ひし形になるように形を整えたら、ひし形部分に古靴下をかぶせ、さらに上からストッキングをかぶせます。ストッキングの余った部分をハンガーのフックに巻き付けて、ほどけないように結べば完成です。
<布巻きようじ>
フローリングの目詰まりなどの掃除に使います。古Tシャツなどの古布を約5cm四方にカットし、つまようじに巻きつければ完成。古布がクッションになるので、ただのようじを使うのと違って、床をキズつけずに溝の中のゴミや汚れをかき出すことができます。
照明器具(シーリングライト)のお掃除方法
nullホコリ取りの順番は、上から下へが基本。まずは、リビングルームのいちばん高い場所にある、照明器具(シーリングライト)のお掃除から始めていくことにしましょう。
(1)照明器具を掃除する際は、安全のために必ずスイッチを切ります。スイッチを切ったら、天井の照明カバーを外し、古新聞を広げた上に取り外した照明カバーを置きます。
(2)軍手ぞうきんを両手にはめ、手のひら部分に消毒用エタノールを直接スプレーしたら、カバーの内側から掃除を始めます。照明カバーの内側にはくぼみがあり、汚れやホコリがたまりやすくなっているので、そこに手と指を入れて隅々までしっかり拭きましょう。
(3)次は外側のお掃除。外側に拭きムラがあると、照明の光が汚く見えてしまうので、消毒用エタノールをスプレーした軍手ぞうきんで、必ず一定方向に拭いていきます。ホコリがたまっている場合は、先にたまったホコリを取り除いてから拭くようにしてください。
(4)照明カバーの表面が乾いたら、最後に仕上げ磨きを。古Tシャツなど毛羽立たない布で、一定方向にやさしく磨きましょう。照明カバーを元に戻す前に、何もつけていない軍手ぞうきんで電球も乾拭きします。電球を掃除すると見違えるほど部屋が明るくなりますよ。
ソファや家具のすき間のお掃除方法
nullリビングルームをスッキリとクリアな空間にするためには、目につきにくいソファや家具のすき間、裏側、下側もしっかりお掃除する必要があります。
<ソファのすき間のお掃除方法>
(1)最初に、手に軍手ぞうきんをはめたら、手をソファのすき間の奥まで差し込んで、ホコリや細かいゴミを取り除きましょう。
(2)次に、掃除機のヘッド部分を外して、掃除機の吸い込み口にストッキングをかぶせ、ソファの背面と座面のすき間などを中心に、全体に掃除機をかけます。ソファのすき間に細かい落とし物があっても、ストッキングがブロックするので吸い込むことがなく安心です。
(3)掃除機のストッキングを外してヘッド部分を取り付けたら、ソファを少しずらし、ソファの後ろ側や下の床など、普段は隠れている部分を掃除します。
(4)最後に、固く絞ったぞうきんでソファの表面全体を水拭きします。拭くときは必ず一定方向に拭くようにしましょう。合皮なら、住宅用洗剤を使って拭いてもOKです。
<家具のすき間のお掃除方法>
(1)スーパーストッキングハンガーを家具と家具、または家具と壁の間に差し込み、上から下へ滑らすように動かして、すき間にたまったホコリやゴミを取り除きます。
(2)動かすのが難しい大型家具や大型家電の下のお掃除も、(1)と同様に行います。家具や家電の下にスーパーストッキングハンガーを差し込み、左右に動かしてから手前に引くと、下にたまったホコリやゴミをきれいに取り除くことができます。
フローリングのお掃除方法
null細かい部分のお掃除が終わったら、次はフローリング。フローリングは、ホコリなどを掃除機で取り除いてから、ぞうきんで水拭き、乾拭きをし、可能なら仕上げ磨きも行います。
<フローリングがきれいになる掃除機のかけ方>
(1)最初に、部屋の換気を確認します。部屋に窓が1つしかない場合や換気が不十分な場合は、扇風機を部屋の中から窓の外に向けて回し、空気を循環させましょう。
(2)掃除機は、いちばん奥の床から部屋の出入り口に向かってかけます。掃除機の電源コードは、黄色のテープがあるところまで引っ張り出して使用します。赤色まで出すと断線しやすくなるので注意してください。
(3)掃除機は、フローリングの木目に沿って一定方向にかけます。本体で床、壁、家具等にキズをつけないよう、片手で掃除機本体を持ちながら掃除機をかけるようにします。
(4)壁際を掃除する際は、掃除機のヘッドで壁や幅木にキズをつけないよう、掃除機の先は必ず壁の手前で止めるようにします。最後に、掃除機のノズル面の向きを変え、壁際に掃除機の側面を沿わせると、壁際部分のホコリも取り除くことができます。
<フローリングがきれいになる拭き掃除の仕方>
(1)まずは、固く絞ったぞうきんで水拭きをします。汚れがひどい場合は、消毒用エタノールをぞうきんにスプレーしてから拭き始めましょう。皮脂汚れによる黒ずみは、水拭きでは取れないため、ぞうきんに住宅用洗剤を塗布して拭くようにしてください。
(2)拭き掃除も掃除機がけ同様、部屋の奥から手前に向かい、木目に沿って一定方向に拭きます。ワイパーのように手を左右に往復させて拭くのは、拭きムラになるのでNG。ひじや手首に負担をかけないよう、ぞうきんは自分の手のひらサイズに折りたたんで使います。
(3)水拭きが終わったら、同じ要領で乾拭きをします。可能なら最後に、古Tシャツなどの毛羽立たない布を使って、水拭き、乾拭き同様、奥から手前に向かって一定方向に仕上げ磨きをすると、フローリングの美しさがより際立ちます。
なお、フローリングの溝に入り込んだ細かいゴミについては、お掃除便利ツール「布巻きようじ」を使ってかき出せば、キズをつけずに安心してお掃除することができますよ。
じゅうたんやラグのお掃除方法
null掃除機では取りきれない、じゅうたんやラグについた髪の毛やホコリ、細かい汚れなどは、以下のように、家にあるものを使ってきれいにすることができます。
<じゅうたんやラグの髪の毛やホコリのお掃除方法>
じゅうたんやラグに絡んだ髪の毛やホコリは、ラップの芯を使って掃除します。ラップの芯に輪ゴムを巻いたものを、じゅうたんの上でコロコロとゆっくり回転させると、輪ゴムに髪の毛やホコリが絡んで、きれいにお掃除することができます。
<じゅうたんやラグの汚れを取る方法>
じゅうたんやラグに付いた汚れやシミは、ほうれん草のゆで汁を古歯ブラシにつけて、汚れた部分をたたくようにすると、汚れが落ちやすくなります。ただ、シミになったり変色する場合もあるので、まずは目立たないところで試してから使うようにしてください。
いかがでしたか? ご紹介したプロの技が光るお掃除方法を参考に、新年に向けてリビングルームを隅々まできれいにお掃除していきましょう。
構成・文/土田奈々子
【参考】
高橋ゆき(2014)『楽ラク掃除の基本』(学研パブリッシング)
高橋ゆき(2014)『可愛くなる家事』(サンマーク出版)
『家事大学1級・2級 家事研究員資格講座テキスト』-日本講師支援機構
【取材協力】
家事代行サービスの株式会社ベアーズ取締役副社長。 キッズからシニアまで暮らしの向上を研究し、家事のスペシャリストとしてテレビ・雑誌などで幅広く活躍中。おそうじは、”楽ラク(楽しく、楽に)キレイ”をテーマに、身近にあるもので様々なアイディアグッズを開発。2015年 には世界初の家事大学設立、学長として新たな挑戦を開始。2016年のTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でも家事監修を務める。 書籍「楽ラク掃除の基本」(学研プラス)が好評発売中。