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紙パック式も根強い人気!?「掃除機」の集塵タイプ別に見たメリット・デメリット

掃除機を選ぶ際、スティック型やキャニスター型といったタイプ以外に、ごみの集め方(集塵方式)も大切ですよね。吸引力やフィルターのお手入れなどにもかかわってくる掃除機の集塵方式。いったいどのタイプが人気なのでしょうか?

そこで『kufura』では、20~50代の男女500名にアンケートを実施。持っている掃除機の集塵タイプについて「良かった点」と「残念な点」を教えてもらいました。

家にある掃除機のタイプは?

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まず、家で持っている掃除機のタイプについて聞いてみました。複数台持っている方は、最もよく使っているものを回答してもらっています。

  • スティック型・・・49.0%(245人)
  • キャニスター型・・・38.8%(194人)
  • ロボット掃除機・・・4.6%(23人)
  • 掃除機は使っていない・・・7.6%(38人)

最も多かったのは、「スティック型」で、およそ2人に1人が持っていることが分かりました。次いで多かったのは「キャニスター型」で、「ロボット掃除機」は4.6%にとどまりました。

ごみの集め方は?

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次に、ごみの集め方(集塵方式)についてたずねてみました。結果は、次の通りです。

  • サイクロン式・・・49.8%(230人)
  • 紙パック式・・・34.4%(159人)
  • カプセル式・・・9.7%(45人)
  • セパレート式・・・6.1%(28人)

「サイクロン式」とは、遠心力でゴミと空気に分離し、ゴミだけをダストケースに溜める方式のこと。「カプセル式」は、遠心力ではなくフィルターのみでゴミを分離してダストケースに溜めるもの。「セパレート式」は、自動ゴミ収集機能がついたダストボックスとクリーナー部分が分離したものを指します。

アンケートの結果、最も多かったのは約半数が回答した「サイクロン式」。スティック型掃除機に多い集塵タイプということもあり、先の掃除機タイプの結果と比例していると言えるかもしれません。

2番目は、昔ながらの「紙パック式」が多いという結果に。約3人に1人は使っている計算となり、比較的多い印象です。次からは、各ユーザーに聞いたそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

サイクロン式の良い点・残念な点

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良い点:紙パック代がかからない・吸引力がある

「サイクロン式はパックを購入せずに済むのでお得」(39歳/男性/研究・開発)

「紙パック式より吸引力がある気がする」(42歳/女性/主婦)

「サイクロン式は吸引力が強いから家の掃除を早く済ませることができているなと感じる」(34歳/男性/その他)

「簡単にごみが捨てられるので、とても使いやすく便利です」(49歳/女性/主婦)

まず一番人気だったサイクロン式の良い点として多かったのは「紙パックのコストがかからない」こと。ランニングコストも抑えられるのはメリットですね。また、高い吸引力を挙げる人も多数。こまめなゴミ捨てで吸引力がキープされるためか、掃除時間が短縮できているといった声も聞かれました。

残念な点:定期的な掃除が大変

「フィルターの掃除を定期的にするのが大変」(53歳/男性/総務・人事・事務)

「掃除機のダストカップ内が丸洗いできるから清潔で良いのだけど、お手入れが面倒くさく感じる」(53歳/女性/主婦)

「ごみを捨てるとき、ホコリが舞う」(37歳/女性/主婦)

「フィルターがつまると洗浄・乾燥させなくてはいけないのでしばらく使えなくなる」(44歳/男性/コンピュータ関連以外の技術職)

ワンタッチでゴミ捨てできるモデルも数ありますが、それでもフィルターやダストケースのお手入れは必須。「定期的なお手入れが面倒」「手が汚れる」「ホコリが舞う」など、ごみ処理の際の残念ポイントを挙げる声が多くありました。

紙パック式の良い点・残念な点

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良い点:ごみ捨てが簡単・使い慣れている

「使い慣れている。ごみを袋に詰めて捨てればホコリも舞うことなく手軽」(38歳/女性/主婦)

「紙パック式を使っていると、掃除機でゴキブリやダニを吸い込んだときも、ゴミの中身を見ることなく処分ができるので良い」(53歳/男性/研究・開発)

「紙パックは12カ月程度のゴミを集塵できるので、ゴミ捨ての頻度が少ない」(39歳/男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「紙パック式はフィルターの掃除をしなくて済むのが良い」(39歳/男性/学生・フリーター)

紙パック式は、ごみ捨てが簡単なうえ、ごみの中身が見えないところがメリットかもしれません。埃なども舞いにくいため「吸いこみたくないから!」といった理由から紙パック式を選んでいる方もいました。また「使い慣れている」「安心感がある」といった声も。

残念な点:紙パックを用意する必要がある

「紙パック式はランニングコストがかかるのと、持っている掃除機に合う紙パックが売っていないときもある」(48歳/女性/主婦)

「取り替えが面倒、コスパが悪いわけではないが紙パック代がかかる」(38歳/女性/主婦)

「掃除機からの臭いが気になることがある」(40歳/女性/主婦)

「紙パック式は、使っていると徐々に吸引力が落ちる」(47歳/男性/学生・フリーター)

「紙パックを準備しなければならない」という費用面を挙げる声が圧倒的多数。そのほか、取り換えの手間や、紙パックを交換するまで徐々に吸引力が低下することもマイナスポイントのようです。

カプセル式の良い点・残念な点

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良い点:手軽・ごみを捨てやすい

「カプセル式は捨てるのが簡単で、コストもかからない」(54歳/女性/主婦)

「紙パックなどを用意して装着する手間が要らない。ごみをごみ箱に直接捨てられるし不便はない」(43歳/男性/その他)

「ゴミをそのまま捨てられて、水洗いもできるので清潔に使用できる」(42歳/女性/総務・人事・事務)

カプセル式のメリットは、サイクロン式で聞かれたのとほぼ同じ。「ごみを捨てやすい」の声が大多数で、ごみ箱に直接捨てられるところや、紙パックのコストがかからないところが魅力ですね。

残念な点:毎回ゴミを捨てる必要がある・お手入れの手間

「ごみが直接掃除機内部に溜まるので、ごみ捨てしてもホコリや髪ゴミが内部に残りやすい」(43歳/男性/その他)

「ごみを捨てた後、洗わなければならないのが面倒くさいです」(42歳/女性/その他)

「毎回捨てないと吸わない」(38歳/女性/主婦)

「ごみを捨てやすい」という声が多かったものの、「毎回捨てる必要がある」「フィルター掃除が必要」など、やっぱり残念ポイントはいくつかあるようで、吸引力が弱くなったことを実感した人もいました。

セパレート式の良い点・残念な点

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良い点:ごみ捨てストレスの軽減

「ごみ捨てが楽」(35歳/男性/総務・人事・事務)

「ゴミを捨てる手間が省ける」(33歳/男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「吸引力がある」(41歳/男性/総務・人事・事務)

掃除が終わったあと、掃除機に溜まったゴミをダストボックスが自動収集してくれるので、吸引力はキープ。紙パック式なら交換頻度が減ってストレスも軽減。

残念な点:紙パック代がかかる・置き場所問題

「ランニングコストがかかる」(36歳/男性/営業・販売)

「セパレート式はコンセント付近でないと使えないので、置く場所を選びます」(55歳/男性/コンピュータ関連以外の技術職)

ダストボックスの紙パックにゴミを溜めていくとランニングコストがかかりますよね。充電機能も備わるダストボックスはそれなりの大きさ。スペースに加え、コンセント付近でないと……と置き場を選ぶといった声もありました。

集塵タイプ別にメリット・デメリットを見てきましたが、それぞれ一長一短ありといったところ。生活スタイルや使う人の性格によっても、合う・合わないはありそうですよね。次の掃除機を選ぶときは、これらの意見も参考にしてみてはいかがでしょうか?

文/佐藤まきこ

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