シャンプーボトルなど小物類のカビに注意する!
null常に水に濡れた状態にあるシャンプーボトルなどの小物類は、気をつけないとすぐにカビが発生してしまいます。せっかくバスルーム全体をきれいに掃除しても、小物などの細かい部分にカビが残っていては台無しです。入浴後に鏡やシャワーについた水滴を拭き取るタイミングで、いっしょに小物類の水滴も拭いておく習慣をつけるといいでしょう。
小物類のカビを防ぐためには、とにかく水との接点をなくすことが肝心。必要なもの以外はバスルームに置かないようにして物の数を減らす、小物類の収納は水はけのよい棚を利用する、使わないときはネットなどにまとめて入れてS字フックを使って高いところにかけておくなど、ちょっとした工夫をするだけでもカビの発生を大幅に防ぐことができます。
なお、シャンプーボトルやソープディッシュなどに石けん成分がついたままだと、それが固まってガンコな汚れになることも。使用後は石けん成分をしっかりと洗い流してから、水滴を拭き取るなどしてカビを予防するようにしましょう。また、使い終わったボディスポンジやボディタオルはきちんと水けを切って乾かすとともに、たまには日光に当てて殺菌するのがおすすめです。
お掃除の前に7つのアイテムを準備しよう!
nullバスルームのドア、桶・イスをきれいにするために、まずは次の7つのアイテムを用意してください。
(1)ゴム手袋
(2)キッチンペーパー
(3)食品用ラップ
(4)カビ取り洗剤
(5)ぞうきん
(6)お風呂用洗剤
(7)酢水
酢と水の割合は、4対6くらいが目安。霧吹きなどに入れると、お掃除の際に使いやすくて便利です。
実践!バスルーム(ドア、桶・イス)の楽ラクお掃除方法
nullでは早速、バスルームのドアと桶・イスのお掃除を始めていくことにしましょう。作業手順はそれぞれ以下のとおりです。
<ドア>
(1)ゴム手袋を着用する
カビ取り洗剤を使用する場合は、必ずゴム手袋を着用してください。手袋の裾を折り返しておくと、洗剤が手に流れにくくなって安心です。
(2)桟にキッチンペーパーを敷く
ドアの桟にキッチンペーパーを敷きます。すき間にフィットするように敷くのが、汚れをしっかり落とすためのコツです。
(3)カビ取り洗剤をスプレーする
キッチンペーパーの上にカビ取り洗剤を吹きつけて、そのまま5分置きます。その後、敷いていたキッチンペーパーで汚れを拭き取り、しっかり水拭きをします。
(4)ドアのカビを落とす
桟の次は、ドアのカビを除去していきます。ドア表面のカビが発生している部分に、カビ取り洗剤をスプレーしましょう。
(5)ラップをかぶせて湿布する
カビ取り洗剤をスプレーした上にラップをかぶせ、そのまま5~15分程度置きます。ラップを使えば洗剤が液ダレして流れ落ちることもなく、洗剤がしっかりカビを覆ってくれるのでカビが落ちやすくなります。なお、放置時間については、必ず洗剤の取扱説明書に従うようにしてください。
(6)洗剤成分を流水で洗い流す
時間がきたら、シャワー等を使って水をかけ、洗剤をしっかりと洗い流します。洗剤がきちんと落ちたら、最後に乾いたぞうきんで上から下へと乾拭きをすれば、お掃除は完了です。
<桶・イス>
(1)浴槽につけ置きして汚れをゆるめる
入浴後のお湯がまだ温かいうちに、浴槽の水位ライン(喫水線)に沿って360度グルリとお風呂用洗剤を吹きつけ、お湯に泡が立ったら桶とイスをそこに数分つけ置きします。この際、お風呂のフタなどほかのアイテムもいっしょにつけ置きしておくといいでしょう。
(2)桶の底に湿布する
つけ置きした桶を取り出して、水で洗剤を洗い流したら、桶の底全体を覆うようにしてキッチンペーパーを巻きつけます。
(3)酢水を吹きつける
巻きつけたキッチンペーパーの上から酢水をまんべんなくスプレーします。
(4)上からラップを巻きつける
酢水をスプレーした(3)の上から、今度はラップを巻きつけます。底全体を覆うようにして、ピッタリと巻きつけましょう。
(5)イスも同じ要領で湿布する
次に、桶と同様につけ置きしていたイスを取り出して水で洗剤を洗い流し、キッチンペーパーをイス全体に巻きつけます。
(6)酢水を吹きつけ、ラップで覆う
巻きつけたキッチンペーパーの上から、酢水をまんべんなくスプレーし、全体をラップで覆います。ラップを巻くことで酢が揮発するのを防ぎます。
(7)20~30分間放置してから洗い流す
桶・イスともに、キッチンペーパーとラップで二重に湿布をした状態で、そのまま20~30分放置します。その後、ラップとキッチンペーパーをはがしてシャワーをかけて酢水を洗い流せば、汚れがきれいに落ちてピカピカになります。カビ防止のために、最後に乾いたぞうきんで乾拭きするのもお忘れなく。
「すぐできる対処法」でバスルームをきれいに保つ!
nullカビの発生を防いでバスルームをきれいに保つために、以下の5つの対処法を実践してみてください。
(1)シャワーホースが床に接触しないように、シャワーヘッドは高いフックにかける
(2)バスルーム使用後は、桶とイスを壁に立てかけておく
(3)子ども用のお風呂のおもちゃがある場合は、すべて洗濯ネットなどに入れて、S字フックを使って吊るし、床などに置かずに空中で管理するようにする
(4)お風呂から上がるときは、床の水滴を排水口に向かって足で払っておく
(5)バスルーム使用後は必ず換気扇をつける、もしくは窓を開けて換気をする
これらを実践することで、バスルーム内にカビが発生しにくくなるため、バスルームを常にきれいに保つことができます。どれもすぐにできることばかりなので、ぜひ今日から実践してみてくださいね。なお、床の水滴を足で払う際は、転倒などに十分注意してください。
いかがでしたか? バスルーム内はとにかくカビが発生しやすいものですが、水滴に気をつけたり、こまめにカビを除去しておけば、カビがどんどん広がることはありません。水滴の拭き取りと換気をしっかり行って、清潔できれいなバスルームをキープしていきましょう。
構成・文/土田奈々子
【参考】
高橋ゆき(2014)『楽ラク掃除の基本』(学研パブリッシング)
高橋ゆき(2014)『可愛くなる家事』(サンマーク出版)
『家事大学1級・2級 家事研究員資格講座テキスト』-日本講師支援機構
【取材協力】