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水垢やカビを防いで清潔に!「洗面所(蛇口、洗面ボウル)」のお掃除方法【家事大学 学長 高橋ゆき的お掃除の基本】vol.22

歯を磨く、顔を洗う、手を洗うなど、1日に何度も使う洗面所は、家族にとっての大切なプライベート空間です。洗面所を毎日気持ちよく使うためには、水回りに発生しがちな水垢やカビなどをしっかり防いで、清潔できれいな空間を保つ必要があります。

そこで『kufura』では、今回も家事研究家で株式会社ベアーズ副社長・高橋ゆきさんが学長を務める「家事大学」のテキストなどを参考に、楽しく家がきれいになる“高橋ゆき流お掃除メソッド”をご紹介していきます。連載第22回目のテーマは「洗面所(蛇口、洗面ボウル)のお掃除方法」。水垢やカビを防いで清潔で気持ちのいい洗面所にするための、楽ラクお掃除方法を見ていくことにしましょう。

まずは小物を取り除いて掃除しやすいスペース作りを

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洗面所は、ソープディッシュや歯磨きコップなどの小物が出しっ放しになっていることも多く、お掃除の際に邪魔になってしまいます。お掃除しやすいスペースを作るためにも、まずはこれらの小物を一時的に違う場所に移動させましょう。

なお、洗面所の小物は水垢やカビなどで汚れていることも多いもの。移動させる前に、以下の手順でしっかりと汚れを落とすようにしてください。

(1)重曹とボディソープで洗剤を作る

小さな器に重曹とボディソープを1対1の割合で入れ、しっかりと混ぜ合わせてペースト状の洗剤を作ります。

(2)小物の汚れを歯ブラシで落とす

ペースト状の洗剤を歯ブラシに移し取り、ソープディッシュなどの汚れを磨きながら落としていきましょう。重曹の研磨力とボディソープの界面活性剤成分で、汚れをきれいに落とすことができます。

(3)歯磨きコップの汚れも同様に落とす

歯磨きコップについた汚れも、同様に歯ブラシで磨いて落としていきます。手が届きにくいコップの底も、歯ブラシを使えばすごく簡単。細かいところまできれいになりますよ。

(4)水ですすいで場所を移動

汚れを落としたら、小物を水できれいにすすぎます。きれいになった小物は、しっかりと水分を拭き取って、一時的に洗面台から場所を移動させておきましょう。

掃除の前に6つのアイテムを準備しよう!

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洗面所の蛇口と洗面ボウルをきれいにするために、まずは次の6つのアイテムを用意してください。

(1)歯ブラシ

(2)重曹ペーストまたはクリームクレンザー

重曹ペーストは、重曹と水を6対4の割合で混ぜ、ポタっとたれるくらいの固さにします。汚れがひどいときは、固いほうがおすすめです。

(3)スポンジ

(4)ぞうきん

(5)三つ編みストッキング

ステンレス素材の仕上げ磨きにピッタリな、高橋ゆきさんおすすめのお掃除便利ツールの一つ。ストッキングを半分に折り、真ん中の付け根部分を結んで3本にして、三つ編みを先端までゆるめに編めば完成です。

詳しくは過去の動画記事『磨くだけでピカピカ!「三つ編みストッキング」家事研究家・高橋ゆきの魔法のお掃除道具DIY』をご参照ください。

(6)酢水

水を入れた洗面器に酢を注ぎます。酢と水の割合は、4対6くらいが目安です。

実践!洗面所(蛇口、洗面ボウル)の楽ラクお掃除方法

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では、早速洗面所の蛇口と洗面ボウルのお掃除を始めていくことにしましょう。作業手順はそれぞれ以下のとおりです。

<蛇口>

(1)蛇口の付け根の汚れを落とす

蛇口の付け根などにこびりついた汚れは、歯ブラシに重曹ペーストもしくはクリームクレンザーをつけてこすり落としていきます。

(2)蛇口まわりをスポンジで磨く

洗剤を含ませたスポンジで、蛇口まわりの水垢や汚れを落としていきます。この際、蛇口にキズがつかないように、スポンジは柔らかい面を使って、優しく磨いていきましょう。

(3)流水で洗剤を洗い流す

水をかけながら、蛇口まわりに残っている洗剤成分を洗い流していきます。

(4)水滴を拭き取る

乾いたぞうきんで乾拭きをします。水けが残らないように、しっかりと水滴を拭き取りましょう。

(5)仕上げ磨きをする

水けが取れたら、蛇口の仕上げ磨きをします。三つ編みストッキングを蛇口に引っかけて左右に動かすと、光沢が出てきれいになります。

<洗面ボウル>

(1)洗面ボウル全体を磨く

洗剤をスポンジの柔らかい面につけ、洗面ボウル全体を力を入れずに優しく磨いていきます。

(2)水をかけて洗い流す

流水で洗剤を洗い流します。洗剤が残っているとあとで白浮きしてしまうので、しっかりと洗い流すようにしてください。

(3)素手で仕上がりを確認する

素手で洗面ボウルの表面を触り、ツルツルの手触りになっているか確認します。

(4)洗面台の棚の換気をする

洗面ボウルのお掃除が終わったら、洗面台の扉を開けて風を入れ、掃除中に内側にこもった湿気を取り除くようにします。

(5)シャワーヘッドを酢水につける

洗面台にシャワーヘッドがついている場合は、シャワーヘッドを酢水につけ置きして汚れを落としましょう。

(6)シャワーヘッドの汚れを落とす

酢水に15分くらいつけ置いたあとは、歯ブラシを使ってシャワーヘッドを磨き、ヘッドの汚れを落としていきます。最後に全体を水で洗い流したら、お掃除は完了です。

ため込まない!毎日できる小掃除テク

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一日に何度も使う洗面所の蛇口や洗面ボウルは、常に水けがあるので、油断しているとすぐに水垢やカビが発生してしまいます。これらを防いで洗面所をきれいに保つためには、水滴を残さない習慣をつけることが大切です。

洗面所を使ったあとは、乾いた雑巾などでその都度水けを拭き取るようにするといいでしょう。ただ、使うたびに毎回水けを拭き取るのは、正直難しいという人も多いと思います。その場合は、一日の最後に水けを拭き取るようにするだけでも大丈夫。これだけでも水垢やカビを予防することができるので、お掃除がグンとラクになりますよ。

いかがでしたか? 洗面所の蛇口や洗面ボウルを正しい方法でお掃除すると、見た目がピカピカになるだけでなく、水垢やカビの発生も防ぐことができるため、洗面所全体が清潔で心地よい空間になります。常にきれいな状態を保つためにも、水けはこまめに拭き取って、水滴を残さないように心がけましょう。

構成・文/土田奈々子

【参考】

高橋ゆき(2014)『楽ラク掃除の基本』(学研パブリッシング)

高橋ゆき(2014)『可愛くなる家事』(サンマーク出版)

家事大学1級・2級 家事研究員資格講座テキスト』-日本講師支援機構

【取材協力】

ベアーズ

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