スープジャーで実現!「ラーメン弁当」
null前回ご紹介した「焼きそば弁当」に続く麺類シリーズ、今回は「ラーメン弁当」です。
ラーメンがお弁当に!? と驚かれることも多いですが、実際に子どもたちからは美味しいと評判で、さらに塾友にウケるということで大好評。リクエストも多い定番メニューとなっています。
長女(小6)はお弁当が気に入ると、たまに感想イラストをスマホで描いて送ってくれるのですが、このイラストは塾友にウケるのが面白いからと描いてくれたものです。なんて愛おしい。
ということで、今回は、スーパーで普通に購入出来る麺とスープ、それに普通のお弁当箱とスープジャーを活用しながら、中華麺を美味しく弁当にするコツをご紹介します。
最近、麺弁当専用のセット(スープジャーと麺容器のセット)も見かけますが、新しい弁当箱を増やすのは少し悩みますよね。加えて、この方式だとスープを残した場合の処理が意外と面倒。特に、塾の短い休憩時間では片付けが簡単であることが理想です。
そこで、我が家ではいつものスープジャーと弁当箱を使った「つけ麺方式」を採用。スープを麺に直接かけず、食べるときに漬けて食べるスタイルです。この方法なら、余ったスープはジャーの蓋を閉めるだけで片付け完了! 汁を飲み干す必要も無いので、塩分の取り過ぎにもならず安心です。
手軽さと美味しさを両立したこの「ラーメン弁当」、ぜひお試しください!
「ラーメン弁当」はこう作る!
null1:まずは「お湯の準備」から
手早く作る為の下準備として、一番時間のかかるお湯の準備から始めます。
まず、雪平鍋かフライパンで麺を茹でるお湯を用意。同時に、小鍋で500mlのお湯を沸かします。この小鍋の湯は以下の用途で使います。
200ml:スープジャーの予熱と殺菌
300ml:ラーメンスープ用(市販スープの分量に従います)
お湯が沸いたら、スープジャーに200mlの熱湯を注ぎ、蓋をしておきます。このひと手間でスープジャーの保温性を高めつつ殺菌にもなり、衛生面も安心です。
お湯を待つ間に、具材の下ごしらえを始めます。
2:具材の下準備
今回用意した具は以下の3つ。
ゆで卵:
朝食用を流用。タンパク質補給に最適。鶏卵の黄身にはDHAが含まれているので受験生に最適!
スナップエンドウ:
甘くて美味しいだけではなく、栄養も兼ね備えた優秀な食材です。身体の抵抗力を高めるビタミンC、集中力を高めるというビタミンB1が豊富で、これまた勉強中の食事にぴったり。少量の塩を加えたお湯で、2分ほど茹でておきます。
チャーシュー:
タンパク質要員。惣菜コーナーで副菜として購入したものを活用。冷えると脂が固まり食味が悪いので、脂身が少ないものがおすすめ。
スナップエンドウの旬は春ですが、スーパーで早出物を見つけたのでウキウキで買ってきたものです。冬に食べられるのは嬉しいなと思い、少し高かったのですが買ってしまいました。
3:「ラーメンスープ」には野菜をたっぷり投入
続いてラーメンスープ用の具を用意。味噌ベースでも醤油ベースでも、基本は野菜をモリモリ入れるようにしています。今回はキャベツともやしをマシマシで入れています。
ラーメンはスープの味が濃くて主張が強いので、野菜はラーメンから想像出来るものであればだいたい何でも大丈夫です。余り物をモリモリ入れましょう。ただ、ニンジンやコーンは重くてスープジャーの下の方に沈んでしまい、食べきらずに残してくる事が多いので、あまり使いません。
また、具でチャーシューが用意出来ない場合は、タンパク質用に小さく切った豚肉や薄切りの高野豆腐などを入れる事もあります。
野菜を切り終わる頃には小鍋も沸いていると思いますので、スープと野菜を入れて煮ていきます。
スープに野菜を加え、ひと煮立ちさせたら火を止めます。スープジャー内で火が通るので、この段階での煮込みは控えめでOK。
4:麺は「冷水締め」と「油コーティング」がポイント
麺はスーパーに売っている生中華麺を使います。売り場には、だいたい太麺、中太麺、細麺と並んでいるのですが、これはお好みで選んで大丈夫。我が家では中太麺くらいの太さに落ち着きました。
麺が太いと汁が飛び散りがちで、机の上のテキストが汚れてしまい乙女としていただけない。細麺だと啜る音が豪快になり、これまた乙女として……ということで中太に。
麺は規定の時間で茹で、茹でた後に直ぐに冷水で締める。その後、少量の油をまわしかけます。この油が麺をコーティングしてくれることで適切な水分量をキープ、食べるときも、美味しさが保たれています。
この「茹でた麺を冷水で締め、少量の油でコーティングする」という方法は、レストランでオードブル用のパスタを大量に用意する段取りで学んだ技の応用です。
うどんや蕎麦などで「かけ」にする場合は向きませんが、それ以外でしたら、どんな麺でも応用できます。冷蔵であれば1日は十分にもつので、覚えておくと便利なテクニックです。
5:麺と具は「弁当箱」に、スープは「スープジャーに」盛り付け
茹でた麺を、弁当箱につめていきます。仕切りは使わず、少量を箸に取り、ねじるようにして弁当箱にならべていくのがポイント。
写真だとわかりにくいのですが、麺を6つに分けて、クルっと軽く丸めながら詰めています。こうすると麺が小分けになっているので、箸で取り出すのがスムーズ。
小分けにせず、麺を一度にドバッと弁当箱に入れてしまうと、油でコーティングしているとはいえ、全部がひとかたまりになってしまいます。これだと、いざスープジャーに麺を入れようとした際に事故がおこりますので注意。
麺を並べたら、上に具をのせて完成。
ラーメンスープはジャーに入れる直前に、ひと煮立ちさせます。スープジャーを保温していた湯を捨てたら、すぐに熱々のスープを注ぎ、煎り胡麻、乾燥エビ、ごく少量のごま油を入れ蓋をします。香り付けの食品は最後に入れるのがコツ。
これでお弁当は完成です。保冷バックに詰め、保冷剤・スプーンと箸を入れ、いざ塾へ。ミッション完了です。
受験生に正月休みはなし!?
null今回のラーメン弁当を届けたのは1月3日。中学受験生にとって正月は関係ありませんね。
我が家の長女(小6)も、元日だけは休みましたが、1月2日からは塾へ。世間では「年末年始9連休」などと話題になっていましたが、受験生には「なにそれ?(本人談)」です。
親としては、気持ちばかりが先走ってしまい、漢字を仕上げよう、年号をおさらいしようと焦ってしまいますが、この時期にできることはただひとつ。子どもがこれまでの努力を結果につなげられるよう、そして万全の状態で試験当日を迎えられるよう、サポートを続けるのみです。
とにかく、心身の健康が何よりも大事。十分な睡眠と美味しい食事! 親は安心出来る環境を作り、あとは本人を信じるだけです。
受験生をお持ちの皆様も、どうか良い受験シーズンをお過ごしください。皆様のご家庭に幸運が訪れますよう、お祈りしております。
さて、我が家もいよいよ本番が近づいてきました。ドキドキする日々が続きますが、今日もできることをやるのみです!
IT関連の企業に勤めたり、個人事業を営んだりしているアラフィフです。妻と娘二人の四人で、東京のちょっと郊外にある府中市に在住。読書とお酒が大好きで、自室の大半は本とワインに占領されており、仕事はその隙間でしています。娘が二人とも中学受験をする事になり、妻と一緒に右往左往しています。
読書ブログをのんびり更新しています: https://note.com/semimaru/