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「妻の実家への帰省」およそ6割の夫が楽しみにしている!? 気になる理由を聞いてみた

帰省シーズンがやってきました。ズバリ、「義実家への帰省」は楽しみですか?それとも気が重いですか? 頭が痛いイベント……という声は妻からよく聞きますが、夫たちはどのように感じているのでしょうか?

そこで『kufura』では、妻の実家に帰省したことのある20〜50代の既婚男性93人にアンケートを実施。妻の実家への帰省が楽しみかどうか聞いてみました。

義実家への帰省を楽しみにしている夫が約6割も!

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まず、「妻の実家に帰省する時の気持ち」として、次の4択から選んでもらいました。

楽しみ・・・13人(14.0%)

どちらかといえば楽しみ・・・40人(43.0%)

あまり楽しみではない・・・24人(25.8%)

楽しみではない・・・16人(17.2%)

調査の結果、「楽しみ」「どちらかといえば楽しみ」の人を合わせると57%と過半数超え(!)。僅差とはいえ、楽しみではない派を上回る結果となりました。

以前『kufura』で妻を対象に行った同様の調査では、およそ7割の女性が義実家へ帰省するのは“気が重い”と回答していたことから、同じような数値が出るかと予想していたのですが、予想に反して楽しみにしている人の方が多く、正直驚きました。

別のアンケートで「義実家での理想の滞在日数」を聞いた時は、妻は日帰りを希望する人が約7割だったのに対し、日帰りを望む夫は約半数にとどまり、1泊以上滞在したいと思っている人が多かったことからも、「義実家への帰省」というイベントに対し、夫と妻とではどうやら温度差があるといえそうです。

妻の実家への帰省が「楽しみ」な理由

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義実家との仲が良好だから

「とても良好な関係を築けているので」(40歳/その他)

「義父や義母とゆっくりと話がしたい」(53歳/公務員)

「相手の親とお酒が飲めて本音で話せる」(57歳/営業・販売)

「ご両親が優しいので、迎え入れてくれるから」(49歳/その他)

「義理の兄弟達に会えるので」(47歳/その他)

「妻の実家の家族とは、小さいころから交流があったので、実の家族とそんなに変わらない。遠慮もなにもない!」(48歳/コンピュータ関連技術職)

義両親と気兼ねない付き合いができていると、顔を合わせるのが楽しみになるのかもしれませんね。親戚との集まりを楽しみにしている人も。なかには“義両親とゆっくり話をしたい”と思っている方もいて、良好な関係性を築いている様子がありありと伝わってきました。

ご馳走たくさん!お客さん扱いしてくれるから

「お客さん扱いで、至れり尽くせりなので」(39歳/その他)

「お義母さんの料理がおいしくおもてなしいただける」(58歳/営業・販売)

「ごちそうがいっぱい出るしビールも飲めるしいうことなし」(53歳/その他)

「おみやげを用意して頂いているので」(58歳/営業・販売)

最も多かったのが、手厚くおもてなしをしてくれるからという理由でした。とくに、食事を心待ちにしている人が多数! ふるまってくれる料理に頬を落としながらお酒を酌み交わせるなんて、贅沢なことですよね。上げ膳据え膳ならば、なおのこと。

居心地がよくて寛げるから

「快適な空間であるから」(32歳/コンピュータ関連技術職)

「家事をしなくていいから。たまにはなにもしないのもいいものである」(40歳/営業・販売)

「義父がいつも手料理を振る舞ってくれて居心地が良いから」(38歳/その他)

なんだかホッと寛げるおうちってありますよね。気を張らずに過ごせるなら、大変な思いをして帰省をした甲斐があったというもの。居心地の良さから、帰省=楽しいと思えるようです。

その他、こんな理由も!

「遠方である為その地域を観光できることと、義父とお酒を飲むことが楽しみ」(40歳/医師)

「私は母親を10歳の時に病気で亡くしているので、義理であっても母親と言う存在は貴重だから」(53歳/その他)

「妻が喜んでいるから」(35歳/コンピュータ関連以外の技術職)

「子どもが喜ぶから」(44歳/コンピュータ関連技術職)

その他には、一緒に行く家族が喜ぶからと家族想いな声や、帰省先の地域の魅力にも触れられるから、という理由が聞かれました。

妻の実家への帰省が「楽しみではない」理由

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続いては、義実家への帰省は気が重い……という夫たちの声です。

なんといっても…気をつかう!

「気をつかってしまう。なにかと遠慮してしまう」(42歳/その他)

「義父母に気をつかったり、生活習慣の違いに慣れなかったりするから」(54歳/総務・人事・事務)

「義両親が先生なので、ルールが随所にあって、守らないと叱られる」(49歳/デザイン関係)

「義理の父が側にいるとくつろげる気分になれないし、子どもとの接し方や嫁との接し方など監視されているような気分になる」(37歳/その他)

やはりダントツは「気をつかうから」という理由。生活習慣の違いになかなか慣れなかったり、義両親の目が気になったりと、気をつかってしまう原因は複数あるようです。身内とはいえ、よその家にお邪魔する以上、完全リラックス状態でいられるのはなかなか難しいのかもしれません。

会話が弾まない、仲が良くない…感じる居心地の悪さ

「話すことが苦手なのでうまく会話ができないので楽しくない」(42歳/その他)

「義父との会話が話題が無く、続かないので」(56歳/その他)

「個人的にうわべの付き合いにとどめているので楽しい気持ちになることは無い」(39歳/その他)

「弟夫婦が一緒に住んでいるから気まずい」(45歳/その他)

「妻とあまり仲が良くないので少し居づらい」(47歳/コンピュータ関連以外の技術職)

コミュニケーションを取るのが苦手だと、そもそも会話が苦痛……というのも分かります。たまにしか会わないと距離感も難しいですし、会話が弾まないと気まずい思いをすることもあるよう。また、最初から表面上の付き合いしかしていない、とやや冷めた声もありました。

その他、こんな理由も

「お酒は飲めないが行くと飲まざるを得ないから」(59歳/その他)

「妻の家は田舎すぎてやることがなさすぎる」(56歳/営業・販売)

「移動するのが面倒くさいから」(43歳/その他)

自分のペースで過ごせないのはたしかにストレス。ですが、ここに挙がっている回答は、いずれも自分次第で状況を変えられる余地があるかな、という気もしました。

そしてやや気になったのは、妻たちから多く聞かれる“家事の手伝いなど気働きせねば”という声がほとんどなかったこと。“気をつかう”の範囲が、夫と妻とでは異なるのかもしれない、とアンケートをまとめていて感じました。

 

以上、義実家への帰省における夫のホンネをお届けしました。

義実家の人たちとの付き合い・仲の良さが、帰省に対する夫たちの心持ちに大いに関係しているようでしたね。義両親との会話が弾んでいないようだなと思った時は、妻がうまくアシストしてあげるとまた違うかもしれません。せっかくなら、少しでも「行ってよかった」と思える帰省になりますように。

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