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年賀状「本当はやめたいけど出す」が3割!その理由は…?男女500人に聞いた年賀状事情

今年も師走に入り、「年賀状」の声が聞かれる時期となりました。もらうと嬉しい年賀状ですが、近ごろはSNSなどの普及によって、やりとりが減ってきていることも確かなよう。実態はどうなのでしょうか?

そこで『kufura』では、20~60代の男女500人にアンケートを行い、年賀状事情を調査。年賀状のやりとりに対する考えなど、皆さんのリアルな声をお届けしていきます!

年賀状のやりとりは減少傾向?

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まず、「毎年、年賀状を出していますか?」と尋ねてみたところ……

  • 出すのをやめた・・・40.0%(200人)
  • 本当はやめたいけれど、やめられずに出している・・・33.0%(165人)
  • 必ず出すと決めている・・・23.4%(117人)
  • これまで1度も出したことがない・・・3.6%(18人)

というような結果に。昨年行った同様の調査では、「出していない・出すのをやめた」と答えた人が3割でしたが、今年は「出すのをやめた」という人が4割と増加していました。一方で「必ず出す」、「本当はやめたいけれど出している」を合わせて、5割強の人が毎年出していると回答しました。

次に「出すのをやめた」、「本当はやめたいけれど出している」、「必ず出すと決めている」と回答してくれた482人に、その理由を聞いてみました。

・出すのをやめた理由は?

「自分の友人達には出さない事を伝えていて、それでも来る人にはLINEなりで挨拶する。夫の会社でもやりとり禁止になっているので、出す事はない」(36歳女性/主婦)

「お金の無駄だし、相手にもお金と手間をかけさせる。メールなら無料なのに紙で出す必要はない」(40歳男性/その他)

「年賀状だけの付き合いの人も多く、やめても問題ないと思ったので。それに印刷などの手間を考えるとやめて楽になった」(41歳女性/その他)

「職場の関係者には、年末にPCのメ-ルで挨拶文を送付し、付き合いの深い親戚、友人とは年末年始に直接会うことで挨拶ができるので年賀状を辞めました」(52歳男性/公務員・団体職員)

「付き合いのある人でも住所が分からないなど個人情報の保護が浸透したことと、前の勤務先を定年退職して年賀状の必要性が無くなったから」(62歳男性/総務・人事)

やはり、メールなどで挨拶をするから必要ないという方が多いよう。たしかに、個人の住所を教え合うことは昔に比べてかなりハードルが高くなったように感じますよね。また最近は、申し合わせて年賀状のやりとりを廃止する職場が増えているのも一因しているかもしれません。

・本当はやめたいけれど、出している理由は?

「本当はやめたいが、職場の上司に出すのが習わしなので上司にのみ出しています」(36歳女性/その他)

「本当はやめたいと思っているが、友人グループがみんなにあてて送ってくるので一人だけ抜けることができずにいる」(42歳女性/研究・開発・技術者)

「コロナの影響でものを送りづらく毎年悩みますが、選別して出す人、LINE等で済ます人を決めています」(48歳男性/その他)

「年賀状でしか繋がっていない人もおり、辞めるのが難しい」(50歳女性/営業・販売)

「毎年出してくれる方もいるので仕方ない。一方、年に一回元気かどうかわかるのでいいこともある」(56歳男性/営業・販売)

「だんだんお付き合いが少なくなってきているのでそろそろ止めたいが、長年の付き合いへのお礼と頻繁に会えない方への近況報告を兼ねて、新年のあいさつをしている」(66歳女性/その他)

長年の友達付き合いや、仕事関係の付き合いがあるため簡単にはやめられないという人も。また、回答にもありましたが、筆者も年賀状でしか繋がっていない友達って意外と多いなと改めて感じます。やめていいものか、それとも年に一度のつながりを大切にするべきなのか、悩むところですよね……。

・必ず出す理由は?

「コロナ禍で会えていないので、ここ数年は本気の年賀状を作成して近況報告している」(49歳女性/総務・人事)

「来年から夫の会社は年賀状が廃止になったので、万歳! 友達には一年に一回の報告として出すようにしています」(48歳女性/総務・人事)

「結構年配の方とのやり取りが多いので、LINEなどでは代用できないから」(57歳女性/主婦)

「この時以外に挨拶することのなくなった友人や親戚も多いので、一種の安否確認も兼ねて。また新年に年賀状をいただくのは印刷でもそれなりに嬉しい」(60歳男性/その他)

「ネットや携帯電話の普及で年賀状の重要性も感じなくなりましたが、差し出す人数が少ないし、恒例であっても人情が感じられる瞬間があります」(61歳男性/その他)

「年賀状で細々とつながっている友人が多いため、年賀状をやめたら本当につながりが切れてしまうから」(50歳女性/主婦)

「年賀状のやりとりを楽しみにしているから」(62歳男性/営業・販売)

必ず出す人からは、普段会えないからこそ心をこめて送りたい、もらうとそれなりに嬉しいなどの声が挙がり、やりとりを楽しんでいる様子も垣間見えました。何かと労力を要する年賀状制作は敬遠しがちですが、届いたハガキを見るとなんだがほっこりした気持ちに……わかる気がします!

年代別の“年賀状に対する考え方”に見えた傾向とは?

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これまでは20~60代を一括りとした全体の傾向を見てきましたが、これを年代別に区切って詳しく見てみることに。結果、次のような内訳となりました。

・20代…“年賀状離れ”が顕著に

20代では、出すのをやめた人が実に8割を超えるという結果に! 「LINEで充分だから」(24歳女性/パート・アルバイト)、「メールで年賀状を送っている」(24歳男性/パート・アルバイト)などの回答からも、SNSやメールがとても身近な年代だとよくわかります。それゆえ、もっとも年賀状離れがすすんでいる年代と言えそうです。

・30~40代…“出さない”にシフトしていく人が多くなるかも?

子育て世代ともいえる30~40代では、約6割の方が出していないと答えました。子どもや仕事のことで多忙な中、年賀状作りは手間とコストがかかるので出すのをやめたという人も。

また、「子ども関係の付き合いで出していたが、子どもも成長したので付き合いがなくなったから」(49歳女性/その他)とあるように、子ども繋がり次第で出すorやめるが左右されるケースもあるようです。

・50~60代…年賀状を出す派が多い

50~60代は、子育てがひと段落したり、仕事を退職したりと、少し時間に余裕ができてくる世代。

内訳はというと、半数以上が変わらず年賀状を出しているようで、特に60代においては、出す人が7割以上にのぼりました。「文字に起こすと感情が伝わると思うから」(50歳男性/公務員・団体職員)との声もあり、年賀状の温かみも知っている世代ならではの想いもあるよう。

その一方で、高齢を理由にもう“年賀状じまい”したいという方も少なくないようです。

 

いかがでしたか? 皆さんの年賀状事情に共感できる部分も多かったのではないでしょうか? SNSを使う、直接会う、もちろん年賀状で挨拶するなど、新年の挨拶の仕方は様々。自分に合った伝え方で、これからも結ばれた“ご縁”を大切にしていけたらいいですね。

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