まだまだ年賀状が多数派!“年賀状じまい”をした人は3割に
nullまず、毎年、年賀状を出しているか尋ねてみたところ、結果は次の通りでした。
意外にも、年始の挨拶をメールやSNSでやりとりしている人が最も少なく1割弱。メールやSNSを利用している人からは、
「気軽に挨拶ができるようになった」(30歳男性/学生・フリーター)
「LINEの方が楽だし、便利」(48歳女性/主婦)
と便利さを実感する声が聞かれました。ただ、年始の挨拶ともなると、相手によってはメールで済ませることに気が引けたり、年賀状をもらった場合、賀状を返さないとなんだか礼を欠くように感じたりするのかもしれません。それゆえか、年賀状を使っての挨拶がまだまだ支持されている印象です。
一方で、3割の方は年賀状を出していない・やめたと回答しました。年齢別で詳しく見てみると……
40代、50代が同数で最も多いという結果に。年賀状じまいを終活の一環としてとらえる向きのサイトなどをよく見かけますが、年配の方は筆まめな人が多いのかもしれませんね。なにかと多忙なファミリー世帯で年賀状離れが顕著だったのは、時代を表しているように感じます。
次からは、年賀状じまいしたと回答した140人に、「年賀状をやりとりしていた頃と比べて、どのような変化があったか」について聞いてみました。
「楽になった」と実感する人が圧倒的多数!
nullアンケートの結果、ほとんどの方が「年賀状のやりとりをやめてよかった」と感じていることが分かりました。その理由は大きく次の3つに分けられました。
(1)気が楽になった、スッキリした
「年末年始のタスクがひとつ減って気楽になった」(42歳男性/広報・宣伝)
「気を使うことがなくなったので、気持ちが楽になりました」(44歳女性/主婦)
「師走の忙しい時期に年賀状を用意する慌ただしさや、届いた年賀状の整理・保存する手間がなくなってスッキリした」(67歳男性/その他)
「本当に苦痛でしかなかったので、スッキリしました。余計な出費も減ったし。いい事ずくめです」(54歳女性/その他)
元日に届くようにするには投函日が決まっているので気ぜわしく感じてしまいますよね。年賀状をやめたことで、出さなきゃ!という義務感から解放され、「気持ちの面でとても楽になった」という声が最も多く聞かれました。
(2)時間と気持ちにゆとりがもてるようになった
「元旦に届くように用意するのが締め切りに追われる作家のようで億劫でしたが、出さないと決めてからはその時間を買い出しや大掃除に回すことができて時間に余裕ができました」(49歳女性/学生・フリーター)
「年末に誰にだそうか考えることや、書く手間が省けて、年末に心のゆとりが持てた」(58歳女性/主婦)
「出し忘れの心配がなくなった」(39歳男性/その他)
年賀状の準備には意外と時間をとられるもの。用意に充てていた時間を大掃除や年末の買い出しなどに回せた、落ち着いて年末年始を過ごすことができた、という方も多いようです。
(3)金銭面で負担がなくなった
「お金の節約になった」(38歳女性/総務・人事・事務)
「ハガキ代がかからなくなって良かったと思っている」(40歳女性/営業・販売)
年に1回のこととはいえ、年賀状にかかる出費は地味に年末の家計を圧迫しますよね。はがき代や印刷代などがかからなくなった点をメリットに感じている人もいました。
少数派だけど、一抹の寂しさを感じる人も…
null「人付き合いがどんどんなくなって、楽にはなったが寂しさは増えた」(47歳女性/その他)
「年末年始の気分が少し薄れてしまったこと」(49歳女性/主婦)
「“手書き”だけが持つインパクト。温かさ。とても懐かしい」(59歳男性/その他)
「誰からどんな年賀状が来るか楽しみにしていた頃が懐かしい」(45歳男性/その他)
「付き合いがなくなる不安がある」(51歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)
「音信不通になった友人がいる」(56歳女性/主婦)
大半の人が「やめてよかった」と感じていましたが、一部の方からは“寂しさ”を感じているような声も寄せられました。中には、年賀状ならではの人の温もりを恋しがる人も。年賀状は年末年始の風物詩なだけに、正月気分が薄れた……という声も印象的でした。
調査の結果、年賀状じまいした人は全体の3割ほどでした。ならではの良さがある年賀状ですが、時間や労力を使うため、そろそろ年賀状を卒業したいな……と思っている方は多いのかもしれません。大切なのは親しい人たちへの感謝の気持ち。納得のいくスタイルでお付き合いが続けていけるといいですね。