『kufura』では10歳以上のお子さんがいる女性83名に「先生に対して言わなければ(やらなければ)よかった言動」について質問。すると、実際にこんなことをして後悔した……というコメントが多数集まりました。
その集計の結果、浮かび上がってきたのが、気をつけたい4つのポイントです。
要注意1:先生のプライベートを詮索する質問をする
nullたとえば、「先生はご結婚されていますか?」「お子さんはいるの?」など、先生のプライベートを詮索するような質問はすべきでなかった、という方は多くいました。
もちろん、お母さん方には先生に対する悪気はなく、親しみを込めての質問ということもあるでしょう。
とはいえ、先生方は、幼児・児童の教育について専門的な知識や技能を身につけたプロ。結婚しているかどうかや子どもの有無は、その力量とは関係ありません。無意味にプライベートを詮索するのはやめた方がよいでしょう。
要注意2:先生にいろいろ要求してしまう
null「躾を厳しくして欲しいと言ったこと」(53歳/営業・販売)
「他の子どもと遊ばせることをしないように言った」(29歳/その他)
「朝の薬を飲みたがらないため、先生にお願いしたらめんどくさがられた」(43歳/その他)
詳しくは後述しますが、もちろん、先生に対する要望はきちんと伝えたほうがよいこともあります。ただ、先生は同時にたくさんの子どもを見なければいけない大変な立場。T.P.O.をわきまえずに一方的に要求を押し付けると、先生を困らせることに。
要注意3:先生を一方的に責めてしまう
null「自分の子の言うことを真に受けて先生を問い詰めてしまった。実際関係が悪くなった」(36歳/主婦)
「服が見当たらなくなったのを先生の不注意のように指摘してしまった」(49歳/主婦)
園や学校でトラブルがあると、お母さんとしては気が動転して、つい先生を責めるような言動をとってしまうこともあるかもしれません。
でも、先生に落ち度のないことまでクレームをつけると、やはり心象は悪くなってしまうことでしょう。しっかりトラブルの背景を確認しながら、先生とコミュニケーションをとることが大切です。
要注意4:他の先生と比較してしまう
nullたとえば、「他のクラスの先生ならもっとこうしてくれるのに」とか「去年の先生のほうがよかった」など、他の先生と比較してしまう発言はNG。
面と向かって言うのがよくないのはもちろんのこと、たとえ先生がいないところでも、子どもの前ではこうした発言は控えましょう。子どもは親の言葉を素直に受け取りますので、子どもと先生との関係が悪くなることになりかねません。
また、アンケートではこんなコメントも寄せられました。
「担任をさしおいて、副担任のことを“○○先生の事が大好きなんですよ”と言ってしまった」(37歳/主婦)
もちろん、“○○先生のことが大好き”という発言自体は、ほめ言葉なのでNGフレーズとはいえないでしょう。ただ、担任をさしおいて別の先生をベタ褒めしては、「じゃあ私はどうなの?」と担任を不安にさせてしまうおそれが……。
先生への接し方に限ったことではありませんが、“相手の立場からこの発言はどう受け取られるか”という視点は常に忘れないようにしたいものですね。
先生への要望はどう伝えたらいい?
nullさきほど、T.P.O.をわきまえずに一方的に要求を押し付けるのはNGとお伝えしました。とはいえ、先生に対する要望があるのに、「こんなこと言ったら迷惑かも」と遠慮しすぎるのも、健全な関係とはいえません。
では、先生への要望はどのように伝えればよいのでしょうか? 今回のアンケートで、“先生との人間関係のためのアドバイス”も募ったところ、こんな意見が寄せられました。
「連絡ノートには、言った言わない、提出物を出した出さないのすれ違いを防ぐためにもこと細かに記入したほうがいいです」(46歳/主婦)
「聞きたいことは連絡帳で聞くといい」(34歳/営業・販売)
「連絡帳にはなるべく細かく記入したほうがいいと思う。そうすれば先生もちゃんと答えてくれるからいい関係が築けると思う」(30歳/その他)
連絡帳であれば、先生が都合のいいときに目を通すことができますし、面と向かうと角が立ちそうなことでも、文章で表現を工夫することで誤解なく相手に伝えることができそうですよね。
また、要望に加えて、一言でも“日頃の感謝の気持ち”を添えておくと、先生に与える印象もアップ。先生とのコミュニケーションにはぜひ連絡帳を活用しましょう。
なお、今回のアンケートでは「保育園の先生は、わりとフランクに話してくれるので気負うことはないと思う」(33歳/主婦)と、ホッとするような意見も。
先生だって人の子ですし、相性の問題もあります。何でも話せる付き合いやすい先生なのか、それとも「この先生とはちょっとウマが合わないな……」となるかは、めぐり合わせや運不運に左右されることもあるでしょう。ただ、今回ご紹介したような最低限のマナーを押さえて、先生方となるべく良い関係をキープできるようにしたいですね。