「もらっても困るお土産」…贈られた経験のある人は?
null『kufura』では、まず“もらっても困るお土産”をもらったことがある人がどれくらいいるのか、アンケート調査を実施。
女性450人を対象に「もらっても困るお土産を贈られたことはありますか?」と質問したところ、結果は以下のようになりました。
「ある」・・・144人(32.0%)
「ない」・・・306人(68.0%)
およそ3人に1人が、お土産をもらって困惑した経験があるようです。もしかすると、あなたもよかれと思って贈ったお土産で、相手に内心「これはいらないな……」なんて思われたことがあるのかも!?
相手別「本当に喜ばれるお土産」の選び方
null贈り物を選ぶのは、そう簡単ではありませんよね。ましてや限られた予算・時間で複数の方へのお土産を選ぶときには、贈り手のセンスが問われます。
では、どうすれば相手に喜んでもらえるのでしょうか?
お話をうかがったギフトプロデューサーの樺澤貴子さんによると、まず原則として、「旅のお土産は形に残るものよりも“消えもの”がオススメ」とのこと。
具体的にどのようなものが良いのか、気を遣うことが多い相手別に教えていただきましょう!
(1)お世話になっている男性上司(50代想定)
「男性上司に向けては、“含蓄(がんちく)のある”贈り物がオススメです。
たとえば、お酒を好む上司に珍味を贈る場合、その素材が限られた地域・季節でしかとれないものだと喜ばれるでしょう。お酒を飲まない上司に贈るスイーツでは、たとえば“1粒1,000円の栗から作られたマロングラッセ”など、思わず人に話したくなるような特徴のあるものを。
素材だけでなく、たとえば製法にこだわりがあるとか、日本で有数の職人の手で作られたものであるなど、エピソードを添えて贈ると良いでしょう」(樺澤さん、以下「」内同)
(2)同僚
「同僚へのお土産は、日常生活で自分も使ってみたくなるような身近なアイテムを。石鹸やインセンス(お香)、文具類などですね。
最近では、メンズやユニセックスの石鹸や香水の人気も高まっていますし、香のアイテムは男女を問わずオススメです。とくに海外では、日本にはない独特の調合のものもあるので、その国ならではの特別感を出すことができますよ」
(3)取引先や客先
「取引先や客先へは、オフィスで手軽に食べられる物につきます。個包装になっていてとり分けやすいもの、常温保存ができて賞味期限が長いものがオススメです。
季節限定のものや、予約しないと買えないもの、現地でしか買えないものなどプレミア性を感じさせるものなら、なお良し!
たとえば、これは私自身の経験なのですが、兵庫の芦屋のクッキーで、繊細で崩れやすいことを理由に通販を行っていないお店の商品をわざわざ予約して買ってきてもらったことがあります。こういう気持ちのこもったお土産はとてもありがたいですよね」
(4)義両親
「現地でしか買えない旬の食材や、それを使ったドレッシングや調味料などはいかがでしょうか?
あとは、自分たちが楽しみにして訪れたレストランや料亭でお土産にできるものがあれば、“旅の思い出のおすそわけ”として贈るのもオススメです。
ただ、義両親に食品を贈る場合、体調・健康面に配慮することをお忘れなく!
たとえば、高血圧なのに塩分が高いもの、糖尿病なのに甘~いスイーツなどを贈ると、せっかくのお土産が台無しになってしまうおそれが……。
それから、サプライズは控えたほうがいいですね。とくに、鮮度が命の食品をいきなり送りつけられると、かえって迷惑になりかねません。もしどうしても贈りたい場合は、いつ何を送るのかについて、事前に連絡して確認をとっておくほうがいいでしょう」
いつも旅先で何を買うか迷った挙句、無難なものばかり贈っていて「本当に喜んでもらえているのかな?」と不安に思っていた方も多いはず。
旅行に出かける前から現地でどんなものが買えるのかしっかりリサーチして、より気持ちのこもったお土産を贈りたいですね!
【取材協力】
樺澤貴子
k.regalo(カッパ・レガーロ)
ギフトプロデューサー。文と編集。“物語のあるギフト”をテーマに、商品の企画・デザイン、パッケージの制作を手がける。雑誌のギフト企画や、百貨店やライフスタイルブランドのギフトカタログのディレクションにも携わる。著書に『気持ちが伝わるプチプレ』(リヨン社)、共著に『愛子さま「モノ語り」リトルプリンセスのお気に入り』(東邦出版)ほか。