1:ゲン担ぎは気にするor気にしない?
nullライズTOKYO株式会社が全国の18〜23歳の受験経験者400名を対象に、受験に関する調査を実施しました。同調査の「ゲン担ぎを気にしたかどうか」という質問において、“気にした”派と“気にしなかった”派は真っ二つに分かれました。
また、ゲン担ぎとして気にしたことの上位5つは以下のようになりました。
第5位:過去のテストなどでよい成績を取れたときに使っていたものを使うようにした・・・16.0%
第4位:「カツ丼」などの語呂の良い食べ物を食べるようにした・・・27.0%
第3位:「落ちる」などの縁起の悪い言葉は使わなかったり、関連するものは持たないようにした・・・29.0%
第2位:「受かる」「落ちない」などの縁起の良い言葉を使ったり、関連するものを持つようにした・・・32.0%
第1位:合格祈願のお守りを身につけるようにした・・・76.0%
第2、3位の縁起のいい、悪い言葉については、受験生の家族も配慮したいところ。一見するとゲン担ぎなど全く意に介さないようなお子さんでも、内心ではナーバスになっていることもあります。「落ちる」「すべる」といった忌み言葉は避けて、なるべく前向きな言葉をかけてあげましょう。
2:受験前日・当日に“カツ丼”はありorなし?
null前掲のランキング第4位の“カツ丼”は、昔から受験生のゲン担ぎメニュー。
では、受験前日や当日にカツ丼を食べるのはアリなのかナシなのか? 管理栄養士の望月理恵子さんに尋ねてみました。
「受験日前や当日にカツ丼を食べるのはゲン担ぎとしてはよいでしょう。ただ、胃腸が弱いと、脂っこいものなので、消化不良や胃もたれが起こる可能性があります。
ですので、普段から食べ慣れていないのであれば、無理して食べない方がいいですし、普段の食事で、食べても問題ない方は食べてもよいと思います」
カツ丼でゲンを担いでよいかどうかは、受験生の体質・体調しだいということですね。
カツ丼が大好きでテンションが上がるなら、ゲンを担ぐのもありですが、胃腸に自信がない場合は、カツ丼よりも消化のよい煮込みうどんなどのほうがおすすめかもしれません。
3:いよいよ本番!受験当日の過ごし方3つ
null最後に、元塾講師で東大卒の筆者が受験当日にベストを尽くすためのコツ3つをご紹介します。
(1)お母さんはなるべく平常心で
受験生本人よりも、気が気でないお母さんも多いかと思いますが、お母さんの緊張はお子さんに伝わってしまいます。
いくら心配しても結果をどうこうすることはできないと割り切って、なるべく普段通りにお子さんに接してあげましょう。
「頑張って!」と鼓舞するのも、お子さんのタイプによりけりです。もちろん、やる気が起きるというお子さんもいますが、場合によってはお母さんの励ましがプレッシャーになることも。
「頑張って!」よりも「ここまで頑張ってきたよね」と受験当日までの過程を認めてあげるほうが、どのお子さんにとっても励みになることでしょう。
(2)受験当日の荷物は最小限に
試験開始直前まで見直せるように、鞄に参考書やノートなどを詰められるだけ詰め込んで試験会場に臨む受験生がよくいますが、この作戦はあまりおすすめできません。
たくさん持ち込んだところで見直す時間は限られていますし、かえって焦りを生むもとです。何より重い荷物の持ち運びだけで体力を消耗してしまうという点でも得策ではありません。
試験当日に持参する参考書類は各教科1冊までにとどめて、なるべく身軽な状態にしましょう。
(3)試験会場では心の中で実況中継してみる
“人という字を3回書いて飲む込む”というおまじないは昔からよく知られますが、リラックスして試験を受けるにはどうすればいいのでしょうか?
筆者おすすめの方法は、心の中で実況中継してみること。たとえば、「おーっと校門をくぐって緊張感が高まってきました。受験番号は○○○。あちらに掲示板が見えます。本日の受験教室を確認しみましょう。……3階の●●号室に決定! では、試験監督の案内に従い、今から教室に向かいます」という感じです。
入学試験は誰でも緊張するのが当たり前。その日のために勉強を頑張ってきたなら、なおさらです。
無理にリラックスしようとするのではなく、敢えて緊張している自分を受け入れて、イベントのように楽しんでみてはいかがでしょうか?
超直前期の今、受験生にとって最も大切なのは心身のコンディションを整えることでしょう。ぜひ今回の記事もご参考に、お子さんをサポートしてあげてくださいね。
【取材協力】
望月理恵子
株式会社Luce代表取締役、管理栄養士、山野美容芸術短期大学講師、 服部栄養専門学校特別講師、健康検定協会主催、日本臨床栄養協会評議員、サプリメント・ビタミンアドバイザーなど栄養・美容学の分野で活躍。共著『健康管理する人が必ず知っておきたい栄養学の◯と×』(誠文堂新光社)など。新著『体を悪くする やってはいけない食べ方』(青春出版社)
【参考】