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本番までどう過ごす?400名が選んだ「受験に効果的だった」生活習慣とは

盆も正月もないといわれる受験生。親御さんも受験直前のこの時期は気が気ではないですよね。もちろん、試験をお子さんにかわって受けるわけにはいきませんが、親として何かサポートできることは……? 今回は、ライズTOKYO株式会社が全国の18〜23歳の受験経験者400名を対象に実施したアンケート調査などを参考に、“受験に効果的な生活習慣”をお届けします。

受験直前の生活習慣で一番効果的だったことは?

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全国の受験経験者400名に、受験直前、一番効果的だった生活習慣について尋ねたところ、結果は以下のように!

ご覧のとおり、「睡眠時間を十分にとる」が圧倒的。さらに、第一志望校の合否別の結果も見てみましょう。

第一志望合格者では、「睡眠時間を十分にとる」が最も効果的だったという人が4割以上を締め、第一志望不合格者との差は10ポイント近くにもなります。

かつては、“四当五落”などといわれた時代もありましたが、今回のアンケート結果によれば、寝る間を惜しんで勉強すると、かえって合格を遠ざけてしまうことになりそうです。

受験直前の睡眠時間は?

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受験直前の睡眠時間も、第一志望校の合否別で微妙な違いが見られました。まず、第一志望校合格者の平均睡眠時間は6時間10分であるのに対し、不合格者の平均は5時間51分。合格者のほうが睡眠時間を長く確保していたのです。

また、一般的に適切な睡眠時間とされる“7時間~8時間未満”の睡眠時間を確保していた人の割合を見ても、合格者が不合格者を5.5ポイント上回っています。

やはり、睡眠時間が合否に及ぼす影響は小さくないようです。受験直前期に深夜まで追い込み勉強に励むと、睡眠不足で集中力がダウンし、勉強にも試験にもマイナスになってしまいます。

その日の勉強計画が終わっていなくても、所定の時刻になれば一旦切り上げて睡眠を優先させ、翌日にシャキッとした状態で仕切りなおすほうが賢明だといえるでしょう。

受験直前期に親ができるサポート3つ

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では、上記のアンケート結果もふまえて、受験生の親は子どもをどのようにサポートすればよいのでしょうか?

受験は大学受験以外にも、中学受験・高校受験など様々ありますが、特に親の影響力が大きい中学受験について、元塾講師の筆者から3つのアドバイスです。

(1)勉強計画はミニマムにする

少しでも合格の可能性を高めるべく、あれもこれも手を広げたくなる気持ちはわかります。しかし、無理な勉強計画で睡眠時間を削るのは得策とはいえません。

受験直前期には、勉強すべきことの優先順位をつけて、順位の低いものは切り捨てる勇気が欠かせません。

優先すべきなのは、“お子さんの苦手分野”かつ“志望校の頻出分野”です。ただ、あまり苦手分野ばかりやらせるとお子さんが自信を喪失するおそれもあるので、毎日の勉強計画のなかで必ず得意分野に触れる時間もつくるようにしましょう。

(2)塾に頼り過ぎない

受験直前期には、塾がさまざまな講座を用意しています。たとえば、“毎年高い的中率を誇る予想問題講座”なんて聞くと、「これを受講しないとライバルに差をつけられるのでは!?」と心が騒ぎますよね。

ただ、この時期にあまりたくさん塾の講座をとりすぎると、消化不良の原因になります。特に、夜遅い時間帯の講座をとることは、睡眠時間の観点からもおすすめできません。

塾に頼り過ぎるよりも、これまで使ってきた教材を復習するほうが、はるかに効率的です。

(3)親も早寝早起きを心がける

「受験生にとって睡眠が大事なんだから」と子どもを早く寝かせるだけでは不十分です。同じ屋根の下で親が深夜まで活動していると、子どもは落ち着いて眠れません。

かつて教え子から聞いた話ですが、その子は毎晩22時には就寝していたものの、夜中にお父さんが帰ってきて、両親で会話するのが漏れ聞こえてくるのが安眠妨害だったといいます。しかも、お母さんが夜な夜な受験の不安を語っていたために、子どももすっかりナーバスになってしまいました。

もちろん、仕事の都合で帰宅が遅くなってしまうのはやむをえないのですが、受験直前期にはできるだけ早寝早起きを心がけたり、深夜の活動を控えたりするのが望ましいでしょう。

 

泣いても笑っても受験本番まで残りわずか。お子さんが悔いなく乗り切れるように、しっかりサポートしたいものですよね。

【参考】

受験に関する調査 – ライズTOKYO株式会社

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