洗濯に関する習慣は各家庭や個人によって驚くほど違う
null「家事に関する生活習慣の違い」として、いちばん多く挙がっていたのが“洗濯物”に関する違い。まずは、洗濯物の「出し方」「洗い方」「干し方」「たたみ方」「しまい方」について、それぞれ夫との生活習慣の違いを見ていくことにしましょう。
・洗濯物の出し方
「夫は洗濯するシャツやズボン、靴下すべてが脱いで裏返ったままの状態で洗濯カゴに入れ、ポケットにはライターなどが入れっぱなし。何度注意しても改善されない」(31歳/総務・人事・事務)
「洗濯してほしいものは、きちんと洗濯カゴに入れておくのがルール。夫はなかなか守ってくれず、洗うべき服も自分の部屋に置きっぱなしにする」(48歳/主婦)
「おしゃれ洗い用の服と普通の服を分けて洗濯カゴに出してくれない」(50歳/主婦)
「夫は少し着ただけの服は、またクローゼットにしまうタイプ。私は1回着たら洗濯するタイプなので、夫の服をこっそりクローゼットから出して洗っています」(42歳/主婦)
特に目立ったのが、「夫が裏返ったまま、もしくは丸まったままの状態で洗濯物を洗濯カゴに入れる」というもの。裏返しのままやクシャクシャに丸まったままの洗濯物を出されても、洗濯する側としてはすごく困りますよね。ポケットの中身を出さない、洗濯物をカゴに入れないなど、ちょっとズボラな生活習慣の夫にイライラする妻はかなり多いようです。
・洗濯物の洗い方
「夫は洗濯物がある程度たまってから洗濯機を回しますが、私は毎日洗濯機を回したい派。洗濯は基本的に私の担当なので、私のやり方で洗っています」(35歳/主婦)
「夫は色物と白物を分けて洗濯したがりますが、私は分けずに全部まとめて洗うタイプなので困ります」(43歳/総務・人事・事務)
「夫は洗濯するときにすべての衣類を裏返しますが、私はそのままで裏返しません。夫に合わせるのも面倒なので、それぞれがしたいようにして洗っています」(24歳/主婦)
「今の時代はなんでも洗濯機で洗うのが普通なのに、夫は手洗いを好むので、お互い自分の物は自分で洗うようにしています」(57歳/総務・人事・事務)
「夫は洗濯の際になんでも洗濯ネットに入れたがるので、ちょっと面倒」(32歳/主婦)
洗濯物の洗い方も、いろいろと違いが出る習慣の一つ。毎日もしくは数日ためてから洗う、色物と白物を分ける、衣類を裏返すもしくはそのまま洗うなど、洗い方は人それぞれ。洗い方については、洗う人の好きなやり方で洗濯するのがいちばんいい気がします。妻のやり方に不満がある場合は、夫に洗濯を担当してもらうしかなさそうですね。
・洗濯物の干し方
「洗濯物を干すときに、夫がシワを伸ばさずにしわくちゃのまま干すのが嫌。一応、干し方を教えましたが、なかなか直りません」(34歳/その他)
「私は服が日焼けしないように洗濯物を裏返して干しますが、夫はそのまま干します。注意しても裏返してくれないことも多く、結局私が干し直すことに」(45歳/主婦)
「私は洗濯物の形を整えたり、早く乾くように服が重ならないようにして干しますが、夫は何も気にせず干すので型崩れしたり、乾かない部分があったりして困る」(37歳/主婦)
「ワイシャツなどを細いワイヤーハンガーにかけて干していたら、夫に服が傷むと怒られたので、やや太めのハンガーを使うようになりました」(37歳/企画・マーケティング)
「タオルやハンカチを一カ所だけ洗濯バサミでとめて干すのは、形が崩れるのでやめてほしい。結局、最後に私が黙って干し直しています」(50歳/その他)
「夫は襟ぐりが伸びると言って、Tシャツをハンガーで干すのを嫌がります。でも、私は洗濯バサミのあとが残るのが嫌なので、無視してハンガーを使います」(58歳/その他)
「靴下を干すとき、私はつま先を洗濯バサミでとめていましたが、夫は履き口のほうをとめてほしいというので、理由を聞いてそのやり方に変更しました」(53歳/主婦)
洗濯物の干し方も、各家庭や個人によっていろいろ。洗濯バサミの使い方や使うハンガーの種類によって、あとが付いたり、服が伸びたりするなど型崩れすることもあり、干し方はけっこう気を使う部分でもあります。「干すときにシワを伸ばす」というのは、基本中の基本ですが、それ以外については衣類が傷まない方法を考えて干すのが良さそうです。
・洗濯物のたたみ方
「結婚当初、夫と私とで洗濯物のたたみ方がすごく違っていて驚いた。私はたたみ方に特にこだわりがなかったので、夫のやり方に合わせることにしました」(32歳/主婦)
「夫は靴下のゴムを使って靴下をひとまとめにしてたたみますが、ゴムが伸びそうで嫌なので、私の靴下だけ後からこっそりたたみ直しています」(37歳/主婦)
「タオルをたたむ際、夫は四隅を合わせずにグシャグシャにたたみます。何度注意してもキレイにたためないので、あきらめてこっそり後からやり直すことに」(31歳/主婦)
「夫は私の洗濯物のたたみ方が許せないようで、いつもタンスにしまうときに自分で再度たたみ直しています」(52歳/主婦)
洗濯物のたたみ方も、人によって千差万別。自分のたたみ方と違う場合は、衣類をタンスにしまうときなどに意外と気になるものです。これについては、徐々にお互いのたたみ方に慣れるのを待つか、自分の物は自分のやり方でお互いにたたむというのが、いちばんストレスを溜めずにすむ方法かもしれません。
・洗濯物のしまい方
null「洗濯物は一度たたんでからしまわないといけないと教えられて育った夫。私は家事の時短のために、ハンガーにかけたものをそのままクローゼットにしまう派なので、今では夫が見ているときだけ夫の分のみたたむようにしています」(35歳/主婦)
「下着の収納の仕方で揉めたことがありましたが、いちいち喧嘩するのも面倒なので、最終的に夫のやり方に合わせるようにしました」(50歳/総務・人事・事務)
「夫は服をしまう際のハンガーの使い方にいろいろとこだわりがあるため、それに私が慣れるまでけっこうな時間がかかりました」(29歳/コンピュータ関連技術職)
洗濯物のしまい方については、ハンガーに干した状態のままクローゼットにしまう派や、洗濯物は必ず一度たたんでからしまう派など、様々な違いが夫婦間で揉める原因になっているようです。今までの自分の生活習慣とは大きく異なるので、妥協して相手に合わせるか、自分のものは自分でしまうか、どちらかしか解決方法はなさそうです。
掃除はザックリな夫とキッチリな妻の間で対立
null「掃除のやり方」についても、夫と妻の生活習慣に大きな違いが出るようです。
「夫は見えている部分が片付けば気がすみ、見えない収納スペースの中には物を乱雑に詰め込みます。私は見えない部分もキレイにしたいので、結局私が淡々と片付けることに」(35歳/主婦)
「夫は角を丸くはくタイプで、髪の毛などが落ちていても気にならない様子。掃除をしてくれるだけマシと考えて、気になるところは自分で掃除をするようにしています」(25歳/主婦)
「汚いと感じる基準がお互いに違うので、夫になかなか掃除をしてもらえません。結局、私が掃除してほしいタイミングで、夫にお願いするようにしました」(30歳/その他)
「いっしょに掃除をしていると、夫は細かいところに時間をかけすぎて全然進まず、私一人で掃除をしている気分になるので、制限時間と掃除の内容を指示するようにしました」(38歳/公務員)
掃除のやり方は、掃除の程度や頻度などについて、夫と妻の間で考え方に差が出るようです。もちろん、世の中には几帳面な夫もたくさんいますが、一般的には掃除は気になるときだけザックリやるというタイプの夫が多い様子。ただ、きちんと指示すれば妻の希望どおりに掃除をしてくれるようなので、妻の夫への指示の仕方が重要なポイントになりそうです。
食器洗いやゴミ出しなど…ほかにも異なる習慣はいろいろ
null「夫は食器をこまめに洗いたい派で、私はある程度ためて1日2回の食器洗いですませたい派。私のやり方が気に入らない場合は、自分でやってもらうことに」(32歳/主婦)
「夫は食べた後の食器はすぐに片付けなくても気にならないタイプで、私はすぐにでも洗いたいタイプ。なので、食事の後片付けは、私が担当することにしました」(29歳/主婦)
「私の実家はタオルもバスタオルも家族で使いまわしOKでしたが、夫の実家ではすべて個人使用。今は、家族みんなが個人使用になりました」(43歳/総務・人事・事務)
「夫はバスタオルを2回続けて使いますが、私は1回使用するごとに洗わないとダメなタイプ。最初はかなり戸惑いましたが、今は夫の好きなようにさせています」(27歳/主婦)
「私はゴミを収集日ごとに出したいのに、夫はゴミ袋がもったいないという理由でゴミ箱がいっぱいになるまでゴミを出そうとしないのが納得できません」(28歳/主婦)
「物が極端に少ない家庭で育った夫と、物が異様に多い家庭で育った私。今は夫はある程度までガマンしているものの、ふとスイッチが入ると見境なく家の物を捨て始めるので、捨てられると困るものは夫の目に付かないところに保管しています」(45歳/その他)
ほかにも食器の洗い方やバスタオルの使用回数、ゴミの出し方など、夫婦といえども今までの生活習慣の違いで、家事のやり方にいろいろな違いが出てくるようです。
家事にまつわる夫婦間の生活習慣の違いについてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか? 育ってきた環境が違えば、生活習慣が違うのは当たり前。結婚生活とはそもそも、夫婦それぞれの生活習慣の違いに上手に折り合いを付けながら、自分たちにとってベストな新しい習慣を見つけ出していくことなのかもしれませんね。
(c)stock.adobe.com