夫と妻がともに納得できる家事分担ができているのは理想ですが、「“家事時間ゼロ”の共働きパパは、育児時間もほぼゼロだった!? …その意外な相関関係とは」でもお届けしたように、妻側の家事負担が大きい家庭が多いのが現実。
とはいえ、家事分担で夫婦仲が険悪になるのは避けたいもの。そこで、今回は272人の既婚女性に「夫と家事を分担(シェア)するのに成功した、楽しいアイディア」について伺いました。
1:仲良く「共同作業」で2人の時間に
null「夫と一緒に洗濯物をバケツリレーするように連携する」(30歳・その他)
「料理を手伝わせながら旦那のグチをきく」(30歳・営業・販売)
例えば、餃子の皮で餡を包む時間が、その日にあったことを語り合う時間になったらちょっとステキですよね。1人でできる家事をあえて2人で行うことで、夫婦の会話も増えるかもしれませんね。
2:じゃんけん、ゲーム…「勝負」で家事担当をガラガラポン!
null「1週間の家事をゲームの勝ち負けで決めてから、それが日課になった」(37歳・主婦)
「じゃんけんで負けた方がご飯を作る」(32歳・主婦)
「洗濯物などどっちが多く畳めるか競争して少なかった方が次回一人で畳む」(27歳・主婦)
「洗濯機を回さない方が干す。干さない人がたたむ。の争奪戦」(27歳・主婦)
じゃんけんやテレビゲームで競って特定の家事の分担を決めるというもの。勝負事のスリルや高揚感を共有するのは楽しそうですね。フェアな勝負であれば、お互い納得して家事に取りめるのではないでしょうか。
3:「感謝と称賛」で習慣化を目指す
null「とにかくやってくれたら、ほめておだてる」(34歳・主婦)
「おいしい食事を作ってくれたら、正直に食事を『おいしい』と言い、家事をしてくれたら『ありがとう』と言う。ただし、かなりのオーバーリアクションで『こんなに美味しい卵焼き焼けてスゴーイ!』とか言います」(46歳・主婦)
「夫が作ってくれたごはんが美味しかったときに“またこれが食べたいな”とほめて作ってもらう」(30歳・公務員)
多く見受けられたのが“ほめる”という方法。ほめたその先の“習慣化”というところまで見据えている女性もいました。ほめられて嬉しいのは、女性も男性も同じかもしれません。
4:「家事が楽しくなるごほうび」を用意
null「家事をやったほうが一つわがままを言える」(26歳・主婦)
「シールでポイント制にして10ポイントたまったら、外食のお店を決められる権利をゲットできる」(30歳・営業販売)
「水回り掃除をしたら出世するらしい、と伝えてしてもらってる」(39歳・主婦)
本来、誰にとっても家事は面倒くさいもの。やる気を起こすために2人のために“ささやかなごほうび”を用意しておくことは、家事のストレスを減らすことにもつながるのではないでしょうか。
5:あえて「家事を手放し」口を出さない
null「ゴミ担当に任命し、私は一切関与しないことにしたら責任感が出たのか自分で何のゴミの日か確認してやるようになった」(45歳・その他)
「夫のシャツのアイロンを放棄した」(36歳・その他)
まかせたら潔く夫のやり方を尊重する。そこが“手伝ってもらう”と“任せる”の大きな違いなのかもしれません。
家事シェアは「特にしていない」の背景にある二極化…
nullちなみに今回、272人中125人は「家事分担の工夫を特にしていない」と回答。その理由としては「言わなくてもやってくれるから」と、「言ってもやってくれないから」という真逆の回答がせめぎ合っています。
【言わなくてもやってくれるから「家事分担の工夫はしない」】
「特にないです。特に何もしなくても、ごみ捨てや洗い物、トイレ掃除などをしてくれます」(34歳・主婦)
「普段から家事に協力的な主人なので、特に何もしていません」(36歳・主婦)
「初めから夫は家事が好きだったので、工夫する必要がなかった」(47歳・会社経営・役員)
【言ってもやってくれないから「家事分担の工夫をしない」】
「全く分担は出来ていない。仕事が忙しい人だから到底無理」(47歳・主婦)
「家事は専業主婦の私が100%負担しており、性格的に家事を分担という概念がない」(35歳・主婦)
「夫に家事をやってもらえたことがない」(39歳・主婦)
このように、同じ「工夫は特にない」の言葉でも、後に続く内容の二極化が目立っていました。「言ってもやってくれない」と回答した女性からは、すでに工夫でなんとかできる段階が過ぎてしまったことがうかがえる記述も見受けられました。
以上、主婦の皆さんに聞いた夫婦の家事分担の工夫についてご紹介しました。
「夫も家事参加をするべき」と思っていると、そうしてくれないときに辛くなりますし、不満は募るばかり。だからこそ、ちょっとお茶目な“我が家のルール”が功を奏することもあるのではないでしょうか。もし、家事の楽しさや面倒さを、最も近い存在のパートナーと分かり合えたのなら、お互いを労わることができるかもしれませんね。