ひと口に“共働き家庭”と言っても、「どうしてその職場に勤めているのか」という点については、100の家庭があれば、100の理由があると思います。「子育てと仕事の両立が大変」という情報には事欠くことはありませんが、今回は夫婦で仕事を持って子どもを育てている家庭のパパ・ママに「共働きでよかった」と思えた瞬間について聞いてみました。
パパに聞いた「共働きでよかった」と思えた瞬間は?
nullまず、共働き家庭の男性218人に聞いた「共働き夫婦で良かった(または、助かった)」と思ったことをご紹介します。回答は大きく分けて3つの種類に別れていました。
1位:経済的に安定した(63.3%)
圧倒的に多かったのは、経済的に安定したという声。
「金銭的な余裕ができ、子どもにいろんな体験をさせてあげられる」(38歳・営業・販売)
「日頃買えないお酒を買えたり、些細であるが夫婦で楽しめることが良い」(41歳・営業・販売)
2位:夫が働けなくなったときに乗り切れた(7.3%)
続いて、病気やリストラのといった“不測の事態”を乗り切ることができたことを感謝する男性もいました。
「夫が病気で会社を退職しなければならなくなったが金銭的になんとかやりくりできていること」(46歳・営業・販売)
3位:夫婦の絆が深まった(6.9%)
協力して子育て期を過ごすことで夫婦の絆が深まったとの声もありました。
「子育て、仕事、夫婦で分担できるから様々な分野で対等に話せる」(39歳・技術職)
「自営業なので夫婦二人で働いている。常に会話があるので、信頼感が強くなるようだ」(62歳・その他)
他には「子どもが女の子なので、母親に仕事の相談ができる」「妻がいきいきしている」といった声もありました。また、「(共働きでよかったことは)特にない」と回答したのは、9.6%でした。
ママに聞いた「共働きでよかった」と思えた瞬間は?
null続いて、子育て中の母親105人に聞いた「共働きでよかった」と思えた瞬間をご紹介します。男性の回答と比較して、その内容が多様だったのが興味深い点です。
皆さんの回答とともに、ご紹介していきます。
1位:経済的に安定した(57.1%)
「急な出費に対応できた」(35歳・パート)
「両方で稼げるので、家計の助けになっている」(53歳・その他)
2位:夫婦の絆が深まった(12.4%)
「同じ仕事をしているので、お互い辛いときは一緒。なので、気遣いしあえる」(44歳・自営業)
「同じ時間帯に働き、一緒に“おつかれさん”と言える」(50歳・デザイン関係)
3位:生活が充実した(5.7%)
「夫婦共々仕事が好きなので育児のストレスが解消できる」(27歳・パート)
「育児ストレスが半減した」(38歳・営業・販売)
4位:夫が働けなくなったときに乗り切れた(4.8%)
「夫が看護学校に行きたいと行った時賛成できた」(27歳・公務員)
5位:子どもに働いている姿を見せられた(3.8%)
「働く母の姿を見せられた」(40歳・正社員)
ちなみに、「(共働きでよかったことは)特になし」と回答したのは7.6%でした。
以上、今回は仕事を持つ男女に聞いた「共働き家庭でよかったこと」についてお届けしました。
働くことに喜びを覚えている人、働かなければならないことに不満を覚えている人、働きたくても働けない人、様々な人がいますが、目の前の不満や辛さに目を塞がれないように、夫婦が共に感謝をしあいながら、夫婦と子どもの未来を見据えていけるといいですね。