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もしも妻に「私と結婚してよかった?」と聞かれたら、なんと答える?既婚男性の回答がちょっと泣ける…

結婚生活が長くなると、日常生活をまわすために必要な会話の割合が増えていきます。その逆に、後回しにしても差し支えない言葉は減っていきます。たとえば「私と結婚して、本当によかった?」といったたぐいの言葉です。

わざわざ確かめ合わなくても、日常はまわっていくけれど、確かめてみたらどうなる?

というわけで『kufura』編集部は、既婚男性165人にアンケートを実施。「もし、妻から“私と結婚して、本当に良かったと思う?”と聞かれたなら、何と答えますか?」と質問してみました。

一緒にいると「楽しい」から結婚してよかった

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まずは、前向きな声から。今回のアンケートで回答者の5人に1人が使っていたのが「楽しい」という言葉でした。

「“毎日楽しいから結婚してよかったよ!”。実際にその通り思っているので、そのまま気持ちを伝えたい」(31歳/企画・マーケティング/結婚2年目)

「“楽しみが多いので、よかった”と思います」(39歳/研究・開発/5年目)

よかった。一緒にいて楽しいし、料理もおいしいし」(53歳/技術職/27年目)

「“よかったよ。毎日話しかけてくれて楽しいよ”無口な自分に懲りずに話を振ってくれて、家庭が明るくなっているから」(54歳/その他/21年目)

よかった。一緒にいて楽しい気持ちになる」(43歳/その他/結婚8年目)

アンケートでは、既婚男女ともに「楽しい」が最も多く集まったキーワードでした。配偶者の「楽しい」と自分の「楽しい」が溶け合い、2人の「楽しい」にできると、良い関係が長く続きそうです。

「良い関係」が築けてよかった

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夫婦の関係性についてつづられた回答です。

「“よかったお互いのことを尊重しあえる関係性を築けているので、毎日感謝している」(26歳/結婚3年目)

お互いに協力しあえることが良いと思います」(40歳/営業・販売/結婚7年目)

「“よかった”と答える。どんなつまらない話でも、話しかければ聞いてくれるし、うるさいと思うときは“ええい、うるさい!”と言ってくれるから」(69歳/その他/結婚43年目)

協力し合ったり、尊重し合ったり、語り合ったり。一方通行ではなく、善意や敬意、ささいな言葉を「交換」できる関係を築けて「よかった」という声でした。

本音を隠して、モゴモゴ…

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一転、少々歯切れの悪い回答です。

「“よかった”としか言えない」(58歳/営業・販売/結婚30年目)

「社交辞令で“よかった”とはいう」(44歳/金融関係/結婚11年目)

よいこともあるし、よくないこともある……」(58歳/研究・開発/結婚25年目)

本音を隠しながら、波風を立てない回答を選ぶ。結婚生活を通じて、相手の「逆鱗(げきりん)」を知っているからこそ「ここまでなら言える」のさじ加減を調整できるのかも……。

「よくなかった」と答えたい理由は?

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続いて、ネガティブな声です。

よかったと思う点はない、いつも何をしでかすかわからないためヒヤヒヤしている」(45歳/その他/結婚24年目)

結婚はもう少し考えるべきだったと思っている。片付けられない妻とは結婚するべきじゃなかったかもしれない」(45歳/その他/結婚10年目)

男女ともに、配偶者の短所をどうしても受け入れられない人からは、結婚の選択を後悔する声がありました。

安心するからよかった

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相手の存在が心の支えになっている、という声です。

「“よかった”。隣にいてくれると安心する」(51歳/営業・販売/結婚22年目)

自分の味方がいる。それはとても心強い」(49歳/デザイン関係/結婚17年目)

「“幸せですよ”。とても穏やかに過ごせてます」(42歳/総務・人事・事務/結婚11年目)

結婚生活が10年以上の回答者からは「心強い」「安心」「味方」といったキーワードが寄せられました。一緒にいると心が落ち着く関係でいられるのは、コツコツと積み重ねた日常生活の結果なのかもしれません。

「共に人生を歩める相手」がいてよかった

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配偶者と結婚しなかった人生を想像してみて、「結婚してよかった」と実感する声も。

「“よかった”。私1人では寂しかったと思うし、子どもにも恵まれたから」(46歳/技術職/結婚5年目)

結婚しているのはよかったと思う。誰かのために生きている意味があるから」(65歳/その他/結婚25年目)

よかった。1人でいるより君といるほうが幸せだった」(59歳/コンピューター関連技術職/結婚30年目)

人生は長いマラソンのようなもの。パートナーの存在を「自由に早く走ることを制限する負荷」とみなすか「支え合う伴走者」とみなすかで、感じ方はずいぶん異なるのかもしれません。

結婚生活を振り返って感謝の声も

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妻への感謝がつづられた声です。

もちろん結婚して良かった。ありがとう。無理を押して求婚し結婚した」(62歳/技術職/結婚29年目)

本当によかったと思う、君がいなければもっと荒れた人生になっていたと思うので感謝している」(63歳/その他/結婚38年目)

「“よかった”と答える。甲状腺がんで手術した時も献身的に介護してくれて感謝している」(61歳/営業・販売/結婚31年目)

このような回答者はシニア世代に多く見られました。半生をともに過ごした相手に対する感謝の気持ちがつづられていました。

とにかく「大好き」だから結婚してよかった

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最後は、ストレートに「好き」とつづられた回答です。

大好きだし一緒にいることが本当に幸せだと思う」(41歳/その他/結婚9年目)

「“よかったよ。楽しく暮らせているから”。明るい性格で、まじめな妻が大好きです」(59歳/総務・人事・事務/結婚30年目)

互いの「素」を容赦なく暴いていく、結婚生活。相手の「素」を目の当たりにして幻滅してしまうケースもあると思いますが、変わらず好きでいる、もしくは愛が深まったと感じる人もいるようです。

 

今回は、妻からの「自分として結婚して、よかったと思っているか」という質問を想定して、既婚男性がどう答えるか聞いてみました。

いつまでも恋人のような関係でいたい、経済的に安定したい、家事を分け合いたい、深く理解し合いたい……などなど、たくさんの「~したい」を乗せてスタートする結婚生活。

ある程度時間が経ったときに、「結婚してよかった」と実感する理由を支えているのは「楽しい」「安心」「大好き」といった、意外とシンプルな感情なのかもしれません。

次回は、既婚女性の声をお届けします。妻たちの本心とは?

北川和子
北川和子

自治体HP、プレスリリース、コラム、広告制作などWEBを中心に幅広いジャンルで執筆中。『kufura』では夫婦・親子のアンケート記事やビジネスマナーの取材記事を担当している。3児の母で、子ども乗せ自転車の累計走行距離は約2万キロ。地域の末端から家族と社会について日々考察を重ねている。

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