子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

【妻に聞いた】「別居婚」はあり or なし?肯定派が約6割!その理由でもっとも多かったのは…

「夫とは別の場所に住む方が気楽でいい」なんて思ったことはありませんか? 同じ家に暮らさなくても、さまざまな夫婦のカタチがある現代。夫婦仲が悪いといった理由とは異なり、前向きな理由で夫婦が別々に暮らす“別居婚”というスタイルも聞かれます。

そこで『kufura』では、20代から60代の既婚女性183名にアンケートを実施。結婚した夫婦が、別の住まいで暮らすことについてどう思うか聞いてみました。前回ご紹介した「夫の声」とはまた違った回答もあるようで……詳しく見ていきましょう。

肯定派が約6割!夫よりも賛成派が多いという結果に

null

「結婚しても住まいは別」のスタイルについて、どう思うか聞いてみた結果をご紹介しましょう。

  • とても良いと思う・・・19.1%(35人)
  • ちょっと良いなと思う・・・42.1%(77人)
  • あまり良いとは思わない・・・26.2%(48人)
  • まったく良いとは思わない・・・12.6%(23人)

最も多かったのが「ちょっと良いなと思う」の42.1%。「とても良いと思う」と合わせると、夫と別に住むことに賛成する人が61.2%という結果に。夫編では、肯定派が41.7%で反対派が58.3%でしたから、妻と夫でまったく逆の結果になったことがわかります。

では、それぞれの理由について見てみましょう。

肯定派の意見は?

null

家事が楽になる!

「毎日家事しなくて良さそうだから」(28歳/主婦)

「家事がサボれるので、週末に会うぐらいがちょうどいい」(51歳/主婦)

「食事の支度を気にしなくていい」(42歳/主婦)

「自分一人だと適当な晩御飯で良いが、一緒に暮らしていると栄養バランスのとれた献立を考えないといけないから」(49歳/総務・人事・事務)

「不規則な主人と一緒に暮らしていて、もう、私まで生活パターンが狂ってしまってるし、食事の用意も本当に大変だし、息が詰まってるから」(43歳/主婦)

食事の準備や掃除などが自分のペースでできるから、との声が多数。とくに食事については、自分一人であれば適当でもいいけれど、家族がいるとなると、栄養価に気を配ったり相手のリズムに合わせて用意したりして適当では済ませられない……と考える人が多いようでした。

イライラ・ストレスの種が減る!

「ずっと一緒にいるのはストレス」(36歳/公務員)

「離れている方がもめなくてすむ」(43歳/主婦)

「子どもがいないならそれぞれの生活パターンでいて、会いたいとき会えばよい、いちいちイライラしないで過ごせそう」(56歳/主婦)

「別々のほうがお互いストレスがたまらなそう。イライラしないぶん大切にできそう」(32歳/主婦)

「各々、自由に過ごしてストレス発散になるから」(29歳/主婦)

常に一緒にいるとケンカが起きやすく、ストレスになることも。「一人ならイライラしない」という意見も数多くありました。これには大いにうなずく人が多いかもしれませんね。

適度な距離感で夫婦仲が円滑に

「だんだんマンネリしてきたら、毎日顔を合わせるとケンカになったり不満が多くなるので、たまに会って楽しい事だけするのも良いのではないかと思います」(46歳/営業・販売)

「ある程度の距離感があった方が好きでいられるから」(28歳/主婦)

「別々の時間が多いと、久々に会ったときの感動が大きくなりそう」(48歳/総務・人事・事務)

「ある程度の距離があった方が相手を考えられる」(62歳/主婦)

「なんだかんだ遠距離してたときの方がうまくいってた」(43歳/総務・人事・事務)

夫婦といえど、「適度な距離があった方がいい」という意見も少なくありませんでした。たまに会う方が新鮮味があって好きでいられる、離れているからこそ相手を思いやることができる、とよい夫婦仲をキープすることにつながると考える人が多いようです。

一人の時間が作れる

「夫は現在、在宅ワークなので週末は別々の時間をもって、お互いストレスなく生活してみたい」(33歳/その他)

「自由度が高いし一人の時間を長くもてるし楽そう」(50歳/総務・人事・事務)

「別々に暮らした方がプライバシーが守られてよいから」(47歳/主婦)

「それぞれが生きがいを見つけて過ごせる」(61歳/主婦)

「一人の時間も欲しいから」(27歳/営業・販売)

「生活リズムがお互いにつくりやすく、プライベートが充実するので夫婦の時間も大切にできそう」(58歳/主婦)

夫の肯定派と同様に、「一人の時間が作れる」という回答は、妻側からもよく聞かれました。一人の時間があると、相手に気兼ねなく好きなことに没頭できたり、気分転換ができるので、精神的に幸せを感じられるのかも!

自分の仕事を基準に考える人も…その他の理由

「現在、遠距離通勤で大変なので、平日は都内で私だけ一人暮らし、週末は夫のいる郊外、という生活に憧れる」(52歳/総務・人事・事務)

「うちは子どもは居ないので、仕事先の近くに住むのも有りだと思う」(50歳/その他)

仕事を抱える女性からは、より通勤しやすい場所での暮らしに憧れる声も。実際に、「現役時代、別居して仕事に邁進していた」(67歳/その他)と、別居スタイルで自身のキャリアを継続したという先輩からのコメントも寄せられました。

「一緒にいるとなんでも頼りにしてしまって、やってほしいことをしない場合にストレスがたまるから、たまに一緒にいるくらいがちょうどいいかもしれない」(43歳/コンピュータ関連技術職)

その他には、一緒にいると頼りすぎるから……なんて方も。

反対派の意見は?

null

とにかく一緒にいたい!

「離れたくないから」(23歳/主婦)

「一緒に暮らしていて、楽しいから」(33歳/コンピュータ関連以外の技術職)

「別々は面白くない。一緒に住みたい」(47歳/主婦)

「好きで結婚したしずっと一緒にいたい」(37歳/主婦)

「優しい旦那さんのことを愛しているから」(36歳/その他)

反対派で多かった意見が「一緒にいたいから!」「夫のことが好きだから!」という答えでした。シンプルながら説得力のある理由ですね。

ひとりでは寂しい…!

「一緒にいたいから。寂しいから。相手の体調が気になるから」(46歳/主婦)

「たまにならいいけど孤独すぎて嫌だ」(42歳/主婦)

「寂しいので。いつでも一緒がいい」(53歳/主婦)

「御飯も一人だし、美味しいじゃんとか、声掛けてくれないから」(55歳/主婦)

夫を想う気持ちがベースにあるような、「一人では寂しい」という意見も少なくありませんでした。夫といつもいることで安心感を感じられるものなのかもしれません。

一緒に暮らすことに意味がある

「家族なので、どんなにケンカしていても話したくなくても同じ空間で一緒に過ごすのが大事だと考えています。同じ家の中でもそれぞれの時間をもつことはできるし、離れて暮らすのなら結婚していなくても良いと思います」(41歳/主婦)

「生活をともにしないなら、結婚して夫婦になる意味がないと思う」(39歳/主婦)

「一緒に暮らさないのに結婚する意味が分からない」(30歳/その他)

「家族は一緒にいてこそ家族だと思います」(41歳/主婦)

「余程の理由がない限り、別々に暮らしたら家族になった意味が無いと思うから。あと、家族との時間は沢山欲しい」(40歳/主婦)

また「夫婦や家族なら、一緒にいることに意味がある」という意見も。夫側の回答でもっとも多かった理由でもあります。結婚したのなら共にいるべき、と考える人は少なくないようです。

経済的・子育ての負担がネックに

「仲が悪いわけでなければ、一緒に住んだほうがお互いのことを理解できるし家計の節約にもなる」(32歳/その他)

「二重生活でお金はかかるし、子どものこともすべて任されそうだから」(42歳/主婦)

「別々に生活すると子育てが一人の負担になるから」(57歳/主婦)

「夫と一緒に子育てをしたい。何かあればすぐ近くで相談し合ったりしたい」(40歳/主婦)

「子どもが寂しがるから」(36歳/主婦)

「別居はお金がかかるから」「子育てを一緒にしたいから」と現実的な理由も挙げられました。子どもへの影響を心配するのも分かる気がします。

 

肯定派・否定派、どちらの理由も夫側とそう変わりはなかったものの、「家事が楽になるから賛成」という声が多かったのは印象的でした。翻せば、家事を負担に感じている妻が多い、ということなのかもしれません。

一方で、「好きだから一緒がいい!」というラブラブな意見もあった、今回の結果。みなさんは、「別居婚」についてありですか?なしですか?

文/佐藤まきこ

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載