「結婚しても住まいは別」肯定派と反対派、多かったのは!?
nullまず、「結婚しても住まいは別」というスタイルについて、「良い」と思うか聞いてみました。その結果は、次の通りです。
- とても良いと思う・・・10.4%(30人)
- ちょっと良いなと思う・・・31.3%(90人)
- あまり良いとは思わない・・・36.1%(104人)
- まったく良いとは思わない・・・22.2%(64人)
肯定派と反対派の2つに分けると、肯定派は41.7%、反対派は58.3%という結果に。夫婦が別の場所に住むことを肯定している人はいるものの、およそ6割は「良いとは思わない」という考えで、多数派であることが分かりました。
詳しく見てみると、「とても良いと思う」と前向きな人は全体の10%ほど。真逆の「まったく良いとは思わない」と答えた人がその倍の約20%ということから、まったくナシと完全否定派が多いことがうかがえます。
では、それぞれの理由について見てみましょう。
反対派の意見は?
null夫婦の意味がない
「単身赴任などの理由があるならともかく、別々に暮らすなんて考えられない、籍を入れない方が良い」(49歳/営業・販売)
「そもそもの問題で結婚して別居等するぐらいなら結婚などしない。結婚することで理解者が増え、助け合える環境が必要だから結婚したらずっと一緒に暮らしたいと思う」(53歳/総務・人事・事務)
「別々に暮らすなら家族の意味がない」(43歳/その他)
「夫婦は一緒に過ごすべきだと思う」(43歳/営業・販売)
「なんのために結婚したかわからない」(50歳/公務員)
もっとも多かった回答が「一緒に住まないなら夫婦の意味がない!」という意見。“結婚”すなわち“同居”と考える人にとって、別々に住むことは考えられない問いだったようです。
お金がかかる
「二重生活はお金がかかる」(66歳/研究・開発)
「経済的に無駄が多いし、結婚とか制約がない方がよいように感じる」(48歳/デザイン関係)
「別に暮らすのは、時間も金も無駄だから」(55歳/その他)
別々に暮らす現実的なデメリットに、お金がかかることがあげられます。夫婦それぞれが自立していたとしても、お互いの住居費、光熱費を考えていくと、確かに経済的ではありませんね。
子育ての分担問題
「夫婦なので、同じ家に住むのは当たり前です。子どもができたとき、別々に暮らしていると、子どもの面倒を一人だけに任せていいのか? 夫婦が同じ家に住んで子どもの面倒を夫婦で見る、これが当たり前のことだと思う」(45歳/営業・販売)
「子どもの世話をどちらか片方がする必要があるため。また子ども自身が、両親がいない場合に家庭の様子がおかしいと悟ることが多いため」(41歳/その他)
「一番の問題は、子どもができたらどうするか。夫婦別々での子育ては、片方だけの負担が大きいと思う。一緒にいるからこそお互いに努力していい関係になる」(66歳/営業・販売)
子どもがいる夫婦が別で暮らすと、どちらかに育児負担が偏る問題が出てきそう……と懸念する人がほとんど。また、子どもに与える影響についても気にかける声が聞かれました。
愛してる・好きだから!
「妻を愛しているから」(37歳/学生・フリーター)
「結婚したらやっぱり一緒にいたい」(49歳/営業・販売)
「一緒にいること自体が幸せだと思うから」(46歳/総務・人事・事務)
「一緒の方が楽しいから」(26歳/研究・開発)
妻への「愛している!」「好き!」という気持ちをストレートに回答した方もいました。「一緒に暮らして幸せでいたい」という思いが伝わります!
その他
「一緒に暮らしていないと意志疎通が取りにくい」(42歳/その他)
「一人だとさみしいから」(47歳/金融関係)
「共同生活の方が家事が楽になる」(48歳/公務員)
「毎日一緒に暮らして初めて分かり合えるから」(59歳/営業・販売)
「家族のきずなが希薄になりそうだから」(39歳/研究・開発)
「一緒にいて今のところ快適に過ごせているため」(38歳/研究・開発)
その他には、「さみしい」「家族のきずなが薄くなる」「意思疎通が取りにくい」といった答えがありました。別々に暮らすことに魅力を感じない人は、現状の夫婦生活に満足している方が多いのかもしれませんね。
肯定派の意見は?
null一人でいる時間も大切だと思う
「一人になりたいときもある」(51歳/営業・販売)
「自分一人の時間も尊重したいので」(51歳/その他)
「一人の時間があった方が結婚生活が続くと思うから」(46歳/営業・販売)
「ずっと一緒にいるよりは一人の時間も大切だと思うから」(40歳/その他)
「自分の時間ができるから、寂しさは特にありません」(42歳/総務・人事・事務)
「互いに自由の時間が取れたほうがストレス発散になると思うから」(49歳/コンピュータ関連技術職)
肯定派でもっとも多い回答は「一人になりたい」「一人の時間がとれる」でした。趣味に没頭したり、ストレス発散したり……お互いに自分の時間がとれると、夫婦関係も良好になるという方が多いようです。
適度な距離感がいい
「いい距離感が保てそう」(37歳/コンピュータ関連以外の技術職)
「近すぎず遠すぎずで、一番仲良くいれそうなので」(34歳/コンピュータ関連以外の技術職)
「たまに逢うとなんか新鮮かな」(49歳/その他)
その他には、「夫婦でいい距離感を保てそう」という答えもありました。たまに会うくらいがお互い適度に気を使って、思いやりをもって過ごせるのかもしれません。
「年を取ってくるとお互いの主張も以前とは異なり、少し距離を置いた生活の方が長続きしそうなので!!」(66歳/その他)
「歳がいくと自然と生活のリズムが違ってくるので別々に暮らす方が住みやすいと思います」(65歳/総務・人事・事務)
「ずっと一緒にいると自分を見失い、相手に対する愛情や敬意を忘れてしまいがちだから」(65歳/その他)
一方、60代以上の方からは、考え方や生活リズムの違いから別々の方がいいといった声や、パートナーへの敬意を忘れがちだから……など、長く一緒に住むことで実感したような声もちらほら聞かれました。
喧嘩の頻度が減りそう
「喧嘩しなくてすむから」(46歳/コンピュータ関連技術職)
「いつも一緒だと喧嘩することが多いが、別々でたまに会うくらいがちょうどいいから」(47歳/その他)
「いつも一緒にいると相手の欠点が目に付く」(42歳/総務・人事・事務)
「いつも配偶者と一緒だと息苦しい」(40歳/総務・人事・事務)
「ケンカに発展しにくいから」なんて回答も多く集まりました。四六時中いっしょにいるよりも、ネガティブな感情を抱きにくくなる、というのはわかる気がしますね。
以上、夫側の声をお送りしました。「一人になれていい!」という答えもあるなか、男性の半数以上は「夫婦は一緒に暮らすべき」と答えた、今回のアンケート。あなたはどう思いますか?
次回は、妻側の声をお届けします。
文/佐藤まきこ