子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

人生の先輩に聞いた!リタイア後の夫婦の暮らしで「モヤっとしたこと」&「仲良く過ごすコツ」

家事や仕事で忙しい毎日を過ごしている子育て世代としては、ぼんやりとしかイメージできない「リタイア後の夫婦の姿」。平日の日中を共に過ごすことが少なかった夫婦は、生活のギャップに戸惑うことも少なくありません。

そこで『kufura』では、仕事をリタイアした60代以上の男女238人に「リタイア後の生活でモヤっとしたことと、仲良く過ごすコツ」についてアンケートを実施しました。

リタイア後の夫婦のモヤモヤはこれ!

null

不満を言われる・口を出される

自分は何もしないで文句ばっかり言う」(61歳/女性)

働いた時は注意を受けなかったが、家にいることが多くなったせいか、小さいことにも口出しをしてウザい時が多くなってきた」(74歳/男性)

家事を分担しているのですが、お互いに相手のやり方が気に入らず、ブツブツと言います」(71歳/男性)

週5でテニスをしているが、その都度嫌味を言われる」(77歳/男性)

女性よりも男性からの声で多かったのがこちら。仕事をしている時には目につかなかった夫の家事や生活の様子を目の当たりにして、つい口を出してしまうということがあるようです。

家事の分担

リタイア後、1日3食の食事の用意をしなければならず、手伝ってくれる時もありますが、何もせずTVばかり見ていて後片付けをしてくれないと自分ばかりせっせと働いてもやっとします」(81歳/女性)

家事についてあれこれ要求することがふえた」(67歳/男性)

リタイアしたら、家事は対等だと言って色々なことをやらせられる」(80歳/男性)

食後の食器洗いや、掃除、ゴミ出しの仕事が、いつの間にか私の仕事になっている」(73歳/男性)

時間に余裕ができたからこそ、夫婦の家事分担について「もやっ」と感じる夫婦は多いよう。家事を分担してくれない・家事を分担させられることについて若干の不満を感じている人もいれば、「皿洗いもさせてくれないこと」(69歳/男性)と、家事をさせてもらえないことにもやもやした気持ちになるという人もいました。

自由な時間が持てない

家にいることが多くなって、自分が出かけるのをなんとなく遠慮しながらになった」(77歳/女性)

自由に何でも出来る時間が減った」(73歳/女性)

ゴルフに行くときになんとなく反対しているように感じる」(69歳/男性)

夫婦どちらかが別のことをしようとしても、片方の目を気にしなければならないことに小さなストレスを感じている人も。特に妻側の声に多くみられましたが、反対に夫の視点で「妻には娘が小さいときからの友人が多く楽しく過ごしているが、自分は孤独になった気がする」(61歳/男性)という回答もありました。

その他のモヤっとしたことはこれ!

現役のころは帰宅しても話し掛ける話題があったが一日中2人がいるので話題なしで、会話が弾まなくて“モヤっ”としている」(81歳/男性)

文鳥と一緒に生活しているが、文鳥を独り占めしようとする」(60歳/男性)

飽きもせずテレビで若い男の子のタレントを見ている」(72歳/男性)

一緒にいる時間が長くなったぶん、話題が出尽くしてしまったり、今まで見ていなかった一面に気づいてもやっとすることもあるよう。また、「そんなことは思い当たりません。二人で一緒にお風呂に入ってますから」(75歳/男性)と、モヤっとすることはないと回答した仲良し夫婦も。特に男性に多く見られたのが印象的でした。

モヤっとしないで仲良く過ごすコツは両極端の結果に

null

趣味やお出かけなど…同じ時間を共有する

時々2人でドライブをして、美しい景色を愛でて、その後は美味しい物を食べる。その日は日常をお互いに忘れることにしています」(71歳/女性)

元々、音楽・旅行・酒という共通の趣味があるので、会話のネタは多い。日々よく話をすることが重要」(75歳/男性)

しゃべらなくてもいいからとにかく同じ部屋にいること」(69歳/男性)

リタイア後は同じ空間で共に過ごすことが増えてくるので、2人で過ごす時間を大切にすることは共同生活の上で基本、かつ、もっとも大切。ルーティンに陥らないよう非日常的な時間を作る努力をしたり、たくさんコミュニケーションをとって価値観を共有したりしておくと、互いの意思を確認しやすくなって一緒にいることが快適に過ごせそうですね。

一定の距離を保つ・干渉しない

なるべくかかわらないのがいちばんいい」(61歳/女性)

夫婦別々に趣味があるがそれには干渉をしない。日程だけはカレンダーに書き、予定を共有する」(62歳/女性)

ずっと一緒にはいないこと。テレビもそれぞれのテレビを用意すること。これが一番」(72歳/男性)

相手が何をしていてもこちらはこちらでマイペースに過ごすこと」(68歳/男性)

男女ともに多かったのがこちらの回答。ライフステージの変化と共に夫婦が共有する時間は変わっていきます。とはいえ、今まで培ってきたそれぞれの生活リズムや趣味については尊重し合ったほうが、お互いにストレスなく過ごすことができそうです。テレビのチャンネル争いが起きないよう、物理的に配慮するのも一つの手といえそうですね。

我慢する・口を出しすぎない

言いたいことは本人には言わないで、いない時に大声で言います」(62歳/女性)

“がまん”、“忍耐”、これです」(70歳/女性)

共同生活を常に肝に命じ、気に障ることは心にしまうこと」(75歳/男性)

すべて口答えはしない。仕事中に我慢を覚えたので特に苦痛に思わない。平和で良い」(83歳/男性)

口を出されてモヤっとすることがあるからこそ、自分はそうならないようぐっと堪える時も必要。いない時に不満を大声で発散するというアイディアは、まさに「王様の耳はロバの耳」! 心に鬱屈した気持ちを溜め込むよりはすっきりした気持ちで相手に向き合えそうですね。

少数派ではありましたが、「喧嘩をすることが仲良く過ごすための秘訣」(91歳/男性)と、言いたいことはなんでも言い合って喧嘩をするくらいがちょうどいい、と思っている人も。夫婦双方の性格にもよりますが、「喧嘩するほど仲が良い」を地でいくのもいいかもしれません。

 

今はまだ仕事や家事育児で忙しくても、いつかはやってくるリタイアの時。長く過ごす中で夫婦のあり方を見直しながら、いざリタイアした時にどういう過ごし方がお互いに理想なのか、この記事をきっかけに話し合ってみてはいかがでしょうか。

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載