「家事が大好きで、全く苦にならない」という方なら問題ありませんが、「“ワンオペ育児”で悲鳴を上げる妻、仕事で疲れた夫…どう分かち合う?」でお届けしたように、多くの家庭では女性がより多くの時間家事をし、子どものケアを担い、疲弊しているのが実情。
今回、『kufura』は、20代~40代の既婚女性231人に「家事や育児などを頼むとき、夫が快くそれを引き受けてくれたことがある“言葉”」についてうかがいました。
女性たちが効果的だと感じた夫に対しての言葉がけの例を8つご紹介します。
例1:「●●して下さい」と、頼みたいことを具体的に示す
nullまず、誰でも実践しやすい頼み方は「相手に要望を具体的に伝える」という方法。
「“洗濯物を取り込んでおいて下さい。室内物干しにハンガーごとそのままかけておいて下さい。お願いします”と言う」(39歳/主婦)
「“1番最後にお風呂に入るなら、洗って出てきて”と伝える」(32歳/主婦)
感情的にならずに、普段のトーンで言うと伝わりやすいかもしれませんね。
例2:「●●が上手!」と、おだてる・ほめる
null続いて、最もポピュラーな“夫をほめる”という方法。
「“パパの料理は美味しいからまた作って”と頼む」(43歳/総務・人事・事務 )
「“パパのハンバーグが食べたいな~”というと作ってくれる」(33歳/主婦)
「“掃除機かけに関しては天才”と言う」(31歳/主婦)
ほめられて嫌な気持ちになる人はほとんどいませんよね。とはいえ、ほめ言葉は多用することで効力が薄れがち。
1週間に1度重い腰を上げさせるには効果的な方法かもしれませんが、特定の家事を習慣化させるには、ほめ言葉だけでは少し心もとないような気もします。
例3:「助かった〜!」少々オーバーに感謝の気持ちを伝える
null夫が何かしてくれた後に、“喜ぶ”“感謝する”という声もありました。
「“さすが、よく気づいてくれるからほんと嬉しい、ありがとう”と言う」(31歳/金融関係)
「やる前ではなく、やってくれた後に、“よかったー、めっちゃ助かったー!”と大げさに喜ぶ」(46歳/技術職)
湧き上がってきた感情を素直に伝えることで、相手は「良いことをした」「妻を喜ばせることができた」という達成感を抱き、また次回につながるかもしれませんね。
例4:「どっちがいい?」いくつかの選択肢を提示する
nullいくつか選択肢を提示することで、「いやだ!」とは言いにくい雰囲気を作り出す方法も見受けられました。
「“こっちとこっち、どっちやりたい?”と選択肢を与える」(33歳/主婦)
「オムツ替えと洗濯干すのどっちが良い?ちなみにウンチしてるけど」(34歳/総務・人事・事務)
思わず「洗濯!」と答えてしまいそうな巧みな言い方です。
例5:「あなたの方が…」相手をさりげなく立てる
null自分を下げて謙遜したり、相手を立てたりして、夫の自尊心をさりげなくくすぐる方法も。
「“あなたのほうが力持ちだから”とゴミだしを頼んだ」(47歳/営業・販売)
「子どもの送り迎えを“パパが迎えに行く方が嬉しいよ”って言ったら、休みの日は進んでいくようになった」(31歳/主婦)
「“悪いんだけどいい?”と言うだけでも違う」(49歳/主婦)
「子どもが喜ぶから」という理由は、夫にとって大きなモチベーションにつながりそうです。
例6:「●●をやりたくない」やる気がないことを伝える
null誰にでも苦手な家事はありますが、それを正直に伝えているパターンも見受けられました。
「どうしても今日ご飯作りたくないと言った時は、すぐに代わりに作ってくれる」(29歳/主婦)
「“食器洗いが一番嫌い”と言う」(30歳/主婦)
苦手なこと、やりたくないことを補い合える関係は理想的ですね。
例7:「体調が…」切迫した事情を伝える
null体調不良のときには、夫の思いやりが試されます。
「生理痛だと言うとやってくれた」 (30歳/その他)
「“ふらふらする、頭痛い、おなか痛い”など、体調不良をうったえる」(49歳/主婦)
「つわりがキツイから、ご飯作ってほしいと頼む」(25歳/学生・フリーター)
例8:「私のことが大事なら…」家事をすることで、夫婦仲がよくなると伝える
null最後にこんな言葉がけも。
「嫁が大事なら掃除してね」(32歳/主婦)
夫婦の力関係にもよりますが、怒りながら言うのと、優しい顔で言うのとでは180度受ける印象が変わりそうな頼み方です。
いかがでしたか?
皆さん、ほめたり、感謝したり、下から目線に徹したりと、涙ぐましい努力をして夫と“家の仕事”を分担しているようです。
中には、「おだてる気は無い」(33歳/主婦)という声もあり、それもまた、夫婦のひとつの形。
夫には夫のやり方だってあるはず。テクニックを駆使するより、パートナーの顔を思い浮かべながら、どんな言葉が相手の心にスッと入っていきそうか、想像してみるのがいいのかもしれませんね。