子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

「ゲームに夢中」の子ども…いつからゲーム解禁した?家庭のルール作りはどうしてる?

子育て中の家庭にとって、ゲーム機のルール作りはとても悩ましい問題ですよね。

インターネットで「ゲーム 依存」と検索すればネガティブな結果と遭遇し、「ゲーム 害はない」と検索すれば、意外な情報を見つけることもできるかもしれません。情報過多だからこそ、“我が家のルール”を見極めるのに苦心しているお父さん、お母さんが多いのではないでしょうか。

というわけで今回は、子育て中の女性に子どもとゲーム機との付き合い方や、抱えている悩みについて聞いてみました!

小学校入学前後のゲーム解禁が最多!

null

アンケートにご協力いただいた213人のうち、「ゲーム機でよく遊んでいる」と回答したのは81人、「たまに遊んでいる」と回答したのは49人。日常的に遊んでいる子どもは6割でした。

まず、子どもがゲーム機で遊んでいる130人に何歳でゲーム機を解禁したのか聞いてみたところ、以下のような結果になりました。

1位・・・6~7歳(12人)
2位・・・4~5歳(7人)
3位・・・8~9歳(6人)

「小学校を入学を機に」という声が多かったほか、2年、3年と学年があがるにつれ、友達の影響で欲しがるようになったという声も目立ちました。また、きょうだいの影響で幼稚園入園前後にゲームを解禁している家庭もあります。

ちなみに、子どもの年齢が2歳未満の家庭では、ゲーム”しない”派やスポット利用が多く、「よく遊んでいる」との回答はほとんどありませんでした。

時間、宿題、就寝時間…我が家のゲームルール

null

続いて、皆さんの家庭できめているゲーム機の使い方のルールについてうかがいました。以下のようなルールが寄せられました。

(1) 時間を決めて使う

「1日1時間まで」(35歳・主婦)

「まだ2歳なので親が横にいて10分だけ」(28歳・主婦)

「1日2時間まで」(34歳・総務・人事・事務)

「フィリタリングをしている。1日2時間と決めている」(44歳・その他)

(2)「やるべきこと」をやったら使える

「宿題や明日の準備が、済んでから」(51歳・公務員)

「するべき事はやってから遊ぶ。週1やらない日を作る」(48歳・主婦)

(3)夜間は禁止

「夜9時以降はやらない」(37歳・主婦)

「20時以降はやらない」(28歳・営業・販売)

(4)休憩時間をもうける

「時間を決めてちゃんと休憩を取る」(42歳・主婦)

「30分に一度目を休める」(42歳・主婦)

(5)自分でルールを作らせる

「自主性に任せている」(46歳・主婦)

「自分で決めさせている」(47歳・営業・販売)

制限時間を定めている場合、30分~2時間の間で設定している家庭がほとんどでした。中には時間がくると、自動的にシャットダウンする”見守り機能”を使っている家庭も。

また、宿題や明日の支度など、“やるべきこと”が終わったらというルールも多く見受けられました。

おもしろすぎるって大変…ゲーム機と子どもの悩み

null

ゲーム機の使い方にまつわるいろんなルールが寄せられましたが、ルールは往々にして破られてしまうもの。だからこそ、子どもとゲームの関係に対して悩みもつきまとうようです。多かった5つの悩みは以下のようなものでした。

5位・・・外で遊ばない(3人)

「外に行きたがらない」(36歳・その他/子2歳)

「ゲームばかりになってしまい、体を動かす遊びをしていないこと」(39歳・主婦/11歳・8歳・4歳)

4位・・・約束を守らない(7人)

「時間と約束事を守れないこと」(39歳・主婦/子11歳・8歳・6歳・4歳・1歳)

「隠れて遊んでしまう」(54歳・その他/12歳)

「決められた日以外にも友達とだからとゲームをする」(35歳・主婦/子10歳・0歳)

3位・・・「やるべきこと」をやらなくなる(8人)

「ゲームしてもいいので、同じくらい勉強もして欲しい」(48歳・主婦/子12歳双子)

「勉強しない」(49歳・その他/子13歳)

2位・・・視力低下のリスク(19人)

「目や姿勢が悪くなりそう」(45歳・主婦/子10歳・12歳)

「目が悪くなる」(38歳・総務・人事・事務/子7歳・9歳)

1位・・・やめられない(21人)

「ゲームに夢中になって夜更かししてしまう」(30歳・その他/子8歳)

「タイマーを無視し続けること」(37歳・主婦/子11歳・8歳)

「『もう少し』が数十分続いてイライラする」(33歳・主婦/子6歳)

どんなにルールを設定しても、子どもたちの頭の中がゲームで少しずつ埋められていき、家庭のルールが機能しなくなることに不安を覚えている女性も多く見受けられました。

今回は、子育て中の女性にゲームにまつわる各家庭のルールや悩みについて聞いてみました。

町からボール遊びや秘密基地づくりができる余白が消える一方で、ゲームのデジタル空間では自分の家を作ることもできるし、未知の大冒険ができるし、クリエイティブな体験も可能です。

とはいえ、親に内緒で夜遅くに友達とこっそり“オンライン対戦”をしていたり、ゲームを持っていない子が友達のゲーム機を離さなくなってしまったりといった小学生のプチトラブルも見聞きします。

友達関係が絡んでくると、家のルールの徹底は難しくなる局面もあるかもしれませんが、“よそはよそ、うちはうち”ということを伝えながら、“我が家のルール”を親子でフランクに、そして必要に応じて柔軟にアップデートしながら作っていけたらいいですね。

 

cstock.adobe.com

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載