親に話せない・話さないことが増えてきて、“あの子”と“わたし”の境界線がボンヤリと見えてくる小学校の中学年から高学年ころ。閉鎖的な子どもの仲間集団が発生し、親への口答えも増えてくる年頃ですが、皆さんはどのように対応してきたのでしょうか。
中間反抗期はこれで乗り越えた!経験者が語る3つの極意
null『kufura』が小学生以上の子どもを持つ253人の女性に独自にアンケートをとったところ、「小学生の頃の“中間反抗期”を経験した」と感じていたのは、112人。
口答えをしたり、汚い言葉を使ったり、友達との遊びに夢中になって約束を守らないなど、その内容は多様で、“反抗”と感じるかどうか親側のとらえ方もそれぞれですが、半数近くの家庭では、それぞれの“中間反抗期”を経験しています。
「毎日毎日、どうしたらいいのか悩みまくっていた」(54歳・主婦)
「今、中間反抗期の受け止め方を探し中」(30歳・総務・人事・事務)
といった声もありました。
そこで、112人の“中間反抗期”経験者に小学生の頃の“中間反抗期”を受け止めるうえで、役に立ったと思う“心がまえ”について聞いてみました。
その方法は、3つの方法に集約されていました。
(1) 子どもの話に耳を傾ける
「本人が納得するように話す。理解できない場合はどこがわからないのか聞いて説明する」(42歳・総務・人事・事務)
「子どもが訴えたいことをまずは聞くようにしていた」(54歳・主婦)
「子どもも1人の人間で人格もあるので、しっかり話を聞く。頭ごなしに“ダメ”“それは違う”と言うと余計に反抗したくもなる」(39歳・営業・販売)
(2)感情的な物言いを避けて見守る
「しつこく問いたださない。しゃべってくるのを待つ」(45歳・技術職)
「こちらも頭ごなしに言ったことを反省して謝り、冷静になりお互い向き合って話す」(35歳・主婦)
「干渉し過ぎないこと」(37歳・主婦)
「自分も経験したので、気持ちは理解できるよと、子どもの意見も取り敢えず認める」(58歳・主婦)
(3)「譲らない一線」を設けておく
「感情的にならず、でも怒るときは厳しく怒る」(40歳・会社経営・役員)
「ダメなものはダメと一貫した態度をとる」(57歳・主婦)
「たいがい理不尽なことを言ってくるので、ひるまない」(50歳・その他)
その子によって必要な対応のしかたは異なるのでしょうが、ちょっと乱暴にまとめると、親側は感情的にならずに子どもと目線の高さを合わせて話を聞き、「ここだけは譲れない」という一線を越えたら叱る……ということになるのでしょうか。「高学年になったら中間反抗期がいったん落ち着いた」といった意見も聞かれます。
2つの反抗期を経験した先輩ママが「反抗期」を振り返って…
nullちなみに、中学生以上の子どもを持つ先輩ママにアンケートをとったところ、中学生のときの“反抗期”と小学校の“中間反抗期”を両方経験したのは、232人中51人。およそ4人に1人の割合です。
小学校の“中間反抗期”には甘えと反抗が入り混じっているからこそ難しさもあるのでしょうが、反抗期に関しては皆さんがある程度覚悟していたことを感じさせる回答が集まりました。
「自分の反抗期のときを思い出して、自分から話しかけるまで放っておくのが一番」(42歳・その他)
「悪いことをしたとき以外は、小言も言わない」(46歳・主婦)
「親として折れない心を持つ」(60歳・主婦)
「根気よく待つ、を心掛けた」(54歳・主婦)
「しつこく絡んでいかない。しゃべってくるのを待つ。ご飯をしっかり食べさせる」(47歳・技術職)
このように、「放っておく」「嵐が過ぎるのを待つ」といった回答が多く集まりました。
親のケアがまだ必要な小学生と比べ、中学生になると、ある程度自分のことは自分でできますから、ドッカリと構えていたお母さんたちの声が目立ちました。
以上、子どもの“中間反抗期”についてのアンケート結果をご紹介しました。
たくさんのエネルギーを子育てにあててきたからこそ、反抗を自立の一歩と冷静に受け止めるのは難しいときがあるかもしれません。とはいえ、反抗期を過ぎ去った先輩ママからは、「なりゆきにまかせよ」というアドバイスも集まっています。過剰に反応せずに「そういうものだ」という意識を頭のどこかに置いておくと、気持ちが少しだけラクになるのではないでしょうか。