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「秋ナス」をメンチカツに!“ジュワッ”と美味しい、手間いらずな作り方【お米農家のヨメごはん】

こんにちは! 富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・17歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。
そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載167回目。

今回は、秋ナスを使ったメンチカツと、今年も嵐が吹き荒れている新米出荷についてお伝えしたいと思います。

秋ナスをメンチカツに!

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ナスの旬は夏、でも昔から「秋ナスは嫁に……」という言葉があるくらい、秋のナスは美味しい。ナスは、夏は瑞々しさが特徴だけれど、秋は身がしまっている。

この秋ナスを使って、できるだけ簡単にメンチカツを作る事にした。

まずは、さいの目切りにしたナスとみじん切りの玉ねぎを炒める。塩少々をふってしんなりしたらOK。

ひき肉と卵と合わせて、ボウルの中で混ぜる。

かなり緩いタネなので、ヘラを使ってグルグルと。

硬さを確かめながら、あまりにも緩かったら片栗粉や小麦粉で調整してもいいかも。

スプーンですくって、パン粉を広げたバットに落としていく。

かなり緩いタネなので扱いづらいけれど、だからこそパン粉をまぶしやすい。通常の揚げ物のように、小麦粉→溶き卵→パン粉をつけるという工程が不要なのだ。

あとは色よく揚げるだけ。

形がいびつなのもまた、良き。

揚げたてを頬張る幸せは、家庭料理ならでは。

揚げ物はちょっと面倒だけれど、でも、熱々ホクホクを食べられると思うと頑張ってしまう。まだまだ秋ナスを楽しめる季節は続くし、今やビニールハウス栽培で冬も当たり前のようにナスを食べられる。

引き続きナス料理をいろいろ楽しんでいこう。

「新米」の発送に追われています

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さて大苦戦した今年の稲刈りがやっと終わり、今は新米の出荷に追われている。

去年から収束しない米騒動で、お盆の前から新米のお問い合わせをたくさんいただいていた。できるだけ均等にご予約をお受けできればと、頭を悩ませた日々。

前年度まで継続的にご注文いただいていたお客様に限定させていただき、前年度と同量程度でご予約をお願いする事にした。

先着順ではない事もご案内していたが、予約開始日は電話がパンク状態、メールも数百通を超える状況となってしまった。これを全て、私1人で対応するのかと途方に暮れた。

猛暑による影響で収穫量もかなり少なくなり、ご希望量を確保できずご理解をお願いする事態にもなってしまった。

ほとんどのお客様に温かいお言葉を頂戴してご理解いただいたのだが、中には納得していただけない方もいらっしゃって精神的に追い込まれた事もあった。

年々お米を作り続ける環境が厳しくなる中での、収束しないお米を取り巻く問題。片田舎の小さな米農家にとっては、直売対応に苦慮しているというのが正直なところ。

この先いつまでこのスタイルで直売を続けて行けるのか、自信を無くしている。

来年以降また、試行錯誤しながら米作りを続ける事になりそうです!

濱田律子
濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。

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